
魅力的な海外旅行のイタリアですが、いざ旅行する際にまず気になるのが「治安」ではないでしょうか?イタリアは凶悪犯罪は少ないのですが、観光治安としてスリ・詐欺・ぼったくりがあることが大きな注意点です。
この記事では最新のデータと、BUYMA TRAVEL編集部が実際に引っかかった詐欺の手口をふくめて、イタリア人気都市の治安についてご紹介します。
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イタリアの治安は実際どうなの?最新データから解説

イタリアの治安は、結論から言えば良好です。日本の外務省が発表している海外安全情報でも、イタリアに対する危険情報は出ておらず、危険レベルは日本と同じくなしです。
凶悪犯罪に巻き込まれるリスクは低く、観光客がいきなり命の危険にさらされる国ではありません。ただし、「危険情報がない=何も心配しなくていい」というわけではまったくありません。
イタリアは詐欺やスリが多いので、治安としては観光中の軽犯罪に注意が必要です。
とくに2026年はミラノ冬季オリンピックという世界的なイベントの影響もあり、観光客数は過去最高を更新しています。この観光客の多さに目をつけて、グループによる街頭での軽犯罪や詐欺が激増!
在イタリア日本国大使館が発表した最新の安全対策情報(2026年1〜3月)によると、今期中に大使館に通報された被害報告は、2025年のいずれの四半期をも上回る件数でした。
特にミラノ・ローマ・フィレンツェの主要駅、人気の観光スポットでの被害が深刻化しており、手口を知らない旅行者は老若男女とわずに格好のターゲットにされています。
そのためイタリア旅行で大事なことは、「日本の感覚でいない」ということです。
日本では落とした財布がそのまま戻ってくることも珍しくなく、カフェでバッグを無造作に置いておいても盗まれる心配がほとんどありません。しかし、イタリアでは日本と同じ感覚は通用しません。落とした財布は戻ることなく、バッグやスマホを無造作に置いて目を離すと盗まれます。
パスポートや現金を盗まれると、せっかくの旅行が丸ごと台無しになります。イタリアの詐欺や軽犯罪は、対策を知っていれば恐ることはない避けることができ、狙われなくなるので、各都市の治安をチェックしてしっかり対策していきましょう!
イタリア全土で注意したい治安!でよくある詐欺・スリ・置引き

イタリアの観光治安は基本的には良いのですが、旅行の際に注意しておきたいがスリと置き引きです。在イタリア日本国大使館によると、2026年1〜3月だけで25件のスリ被害が報告されています。
大使館に通報するのはごく一部ではあるので、実際の被害はこの数字をはるかに上回るとみられています。イタリアの詐欺やスリは、親切を装って近づくことが多いので、気がついた頃には騙されていて、多くの方が泣き寝入りしているような状態です。
では、イタリア旅行で注意しておきたい、知っておきたいスリや詐欺の手口について具体的にみていきましょう。
スリ

イタリアで最も多い被害がスリです。手口は非常に巧妙で、複数人が役割を分担して仕掛けてくるグループ犯罪が多いです。
一人が「道を聞く」「地図を広げる」「赤ちゃんを抱きかかえて近づく」などで注意をそらし、その隙に別の人物がバッグのファスナーを開けて中身を抜き取ります。気づいたときには犯人グループは既に散り散りになっており、追いかけることも盗みを証明することもできません。
特に危険なのが人が密集する場所です。地下鉄の乗り降りの瞬間・観光地の入場待ちの列・バスの車内・駅のホームなど、体が触れ合っても不自然でない混雑した場所が狙われます。
被害に遭った方の大半が、リュックから貴重品を窃取されています。つまり注意はしているものの、一瞬の隙をつかれて盗まれているということです。
観光地や人混みではリュックを体の前に抱えるか、ファスナー付きで簡単には開け閉めできないチェストバッグや、ウエストポーチがおすすめです。
エレベーター詐欺とスリ(新手の手口)

2026年をはじめ近年あたらしい手口として注意しておきたいのが、駅やホテルのエレベーターを使った手口です。
例えば駅の改札を通ろうとしたところで、女性に声をかけられ「キャリーケースを持っていたら改札に入れない」と言われ、近くのエレベーターに連れ込まれます。
その後エレベーター内でいきなりスマホのQRコードを見せられ、こちらが困惑している瞬間にショルダーバッグから貴重品ポーチを抜き取られる、といったことが発生しています。
また、エレベーター内で女性2人組に異常に密着されて、気づいたら財布が消えていた。いきなり人が乗り込んできて、混雑した瞬間に財布を盗まれたというケースもあります。
なかには親切を装って、エレベーターに荷物を運ぶことを手伝ってあげる、行き先階のボタンを教えてあげると言って近づき、後になって高額のチップを要求してくるといった事例もあります。
いずれも親切そうで人柄のよさそうな人が犯人なので、日本の感覚でうかつに信用しないよう注意が必要です。
置き引き
置き引きはスリと並んでイタリアで頻発する被害です。カフェやレストランで椅子の背もたれにバッグをかける、足元に荷物を置く、テーブルの上にスマートフォンを出したままにすると、置き引きにつながります。
駅のホームや構内でも置き引きは多く発生しています。電車を待つ間にスマートフォンを操作していてキャリーケースから目を離す、荷物をベンチに置いたまま時刻表を確認しに行くといった場面が狙われます。
また、列車の棚の上にのせた荷物が、停車駅でドアが開いた瞬間に持ち去られるといった手口もあります。荷物は常に体に接触した状態で管理し、目を離すときは必ずひざの上か体に固定してください。日本では当たり前の行動でも、イタリアでは一瞬目を離した隙に消えます。
ミサンガ詐欺

ローマのスペイン広場・コロッセオ付近・ミラノのドゥオーモ前広場など、有名な観光地のほぼすべてに存在するのがミサンガ詐欺です。
悪質なのが、お土産屋の店員を装っていたり、観光地のボランティアを装っていたりと、観光地の治安のよい雰囲気にまぎれて近づいてくるので、初見では油断して気付きづらいということです。
オープンテラスのレストランで、友好の証としてプレゼントするといって店内でミサンガを巻いてくるのも同様の手口です。
手口としてはグループで動いており、まずは「プレゼントだよ」と笑顔でミサンガを巻こうとすることから始まります。ミサンガを巻き終えた直後、男性の態度は一変して、険しい表情で代金を要求してきます。
かくいう私が、このミサンガ詐欺にまんまと引っかかりました。「タダで差し上げます」という言葉は絶対に信用してはいけません。実際に被害にあったのは、ローマのスペイン広場を観光した時です。

周りには他の観光客も大勢いて、美しい景色に見とれていたその瞬間、観光客を装った男性がフレンドリーに話しかけてきたかと思うと、「タダ、タダ」と言いながら半ば強引にミサンガを手首に巻き始めました。
相手は手練れで動きが異常に素早く、何が起きているのか戸惑っている間、ほんの一秒ないくらいで、腕に固くミサンガを結ばれてしまい、もはや外れない状態となりました。ハサミで切らないと解けないくらい固く結ばれます。
ミサンガを巻き終えると態度が一変して、いきなり「代金を払え」と言いはじめ、「タダと言ったはずだ」と抗議すると「ミサンガを巻く作業がタダということだ」という屁理屈を返してくる始末です。
話にならないので、無視してその場を立ち去ろうとすると、気づけば私の背後にもう一人。大柄な男性が退路を塞いでおり、完全に囲まれた状態になっていました。
2名でいたため1人20ユーロずつ、合計40ユーロの請求です。半ば脅しに近い状態で逃げ道を塞がれ、身の危険も感じたため、財布に20ユーロしか入っていないことを見せてその場をおさめました。
このとき本当に役立ったのが、財布を分けて持っていたことです。本物の財布はカバンの絶対に見えない隠しポケットの奥深くに入れており、「最悪盗まれてもいい用の財布」には少額だけを入れておきました。
ちなみにミサンガはイタリア国旗カラーをしているので、持っているのを見かけたら目を合わさないように距離をとり、その場を離れることがおすすめです。
同じ手口に引っかかる人をイタリアで何回か目撃していますが、一度引っかかた者でないと見逃してしまうほど、恐ろしい速さで強引に巻いてくるので、くれぐれも注意してください。そしてイタリア柄のミサンガを巻かれると、詐欺に引っかかった証になってしまうのですごく恥ずかしいです。
花売り(花の押し売り)

花売りは主にヴェネツィアやローマ、ミラノなどの観光地の広場に現れます。食事中のテーブルに近づいてきて、バラの花を差し出し「プレゼント」と言って手渡してくる手口です。
イタリアらしい花のプレゼントというおしゃれさがあり、観光客に対する好意にも見えますが、受け取った瞬間から代金の請求が始まります。
実際、ヴェネツィアのレストランで目撃したことがあり、花売りの女性が店内に入ってきて、別テーブルの女性にバラを手渡す場面を目撃しました。お店の粋なサプライズにも見えるところが、この手口の厄介なところです。
受け取ってしまった女性は困惑して、花売りと揉めていましたが、花はいかなるものであれ受け取らないことが鉄則です。差し出されたら「No」とはっきり断ってください。一度受け取ってしまうと返せない状況を作られ、そのまま代金を支払わされるパターンがほとんどです。
アクセサリー売り・路上販売のしつこい勧誘

フィレンツェやローマの路上では、ブレスレットや小物を売るアクセサリー売りが観光客に執拗につきまとってくることがあります。
アクセサリー売りは、わかりやすい見た目をしているので、無視して立ち去るのが最善策です。ただ、一度目が合ったり、立ち止まったりすると非常にしつこくなります。
実際、フィレンツェの路上でアクセサリー売りの女性に遭遇した経験があり、声をかけられても目を合わせず、歩みを止めずに通り過ぎれば振り切ることができます。
ちょっとでも気になる素振りを見せると、しつこく押しつけようとしてくるので注意です。
ローマ・コロッセオ前のグラディエーター

ローマのコロッセオ前には、古代ローマの剣闘士(グラディエーター)の姿をした人物が立っていることがあり、観光客に写真撮影をすすめてくることがあります。
写真撮影は「タダだよ」といって近づいてくるので、日本人の感覚では「観光地を盛り上げるための公式サービス」と誤解してしまいそうですが、彼らはボランティアではなく、撮影には料金が発生します。
問題は料金が不明瞭なことです。事前に確認しないまま撮影すると、後から法外の高額請求をされることがほとんどです。なかには1枚の写真に日本円で5,000円以上を請求された例もあります。
ミサンガの例と同じく、態度が一変して身の危険を感じることもあるので、半ば脅しに屈して料金を支払う方が続出しています。ローマ市としては、無許可の客引きを禁止しているのですが、完全に取り締まれていないことが実情です。
なお、かくいう私は、コロッセオ前のグラディエーターと写真撮影をした経験があります。
最初から「チップや料金が発生するだろう」と察し、撮影前に金額交渉から入りました。10ユーロで合意して撮影したのですが、この金額が適正かどうかは正直わかりません。ちなみに財布の中身が10ユーロしかないことを見せました。
ただ、金額の合意があったとしても、後から変更される危険性はあったので、基本的には近づかないことがおすすめです。
署名詐欺・紙を見せる手口
ローマやミラノの駅前などで、クリップボードを持った若い女性が近づいてきて署名を求めることがあります。
「聴覚障害者支援」「環境保護」などと書かれた書類に見え、つい立ち止まってしまいがちです。しかし、署名をしながら気を取られている間に仲間がスリを働くという手口が報告されています。
また、署名後に高額な「寄付」を要求されたり、クレジットカードでの支払いを求められカード情報を盗まれるケースもあります。
同様の手口として、文字が書かれた紙を見せながらお金を求めてくる、移民と思われる女性グループも存在します。イタリアだけでなく、ドイツをはじめヨーロッパ各地で見られる手口です。
「お金に困っている」「障害がある」といって近づいてきますが、歩みを止めずにそのまま通り過ぎてください。
シェルゲーム(カップとボールの賭け)

パリの観光地で有名な「シェルゲーム」ですが、ローマをはじめヨーロッパの主要観光地のほぼすべてで行われています。
シェルゲームとは、3つのカップのうち1つにボールを入れ、素早く動かしてどこにボールがあるかを当てさせるゲームです。
周囲にはサクラが何人もいて、簡単に当てているところを見せて旅行者を引き込みます。しかし旅行者が参加すると、絶対に当たらない仕組みになっています。
仕組みはマジック(手品)の種と同じで、ボールを入れたと見せかけて手の中に隠す、あるいボールの入ったカップを動かすフリをして手の中に隠します。つまり、どれを選んでも当たらないようになっています。ちなみに、仕組みがわかっていても、見抜くのが難しいくらい手だれています。
これは詐欺というより「絶対に勝てないように仕組まれた違法賭博」です。
参加しないのはもちろん、立ち止まって見ているだけでもスリの標的になります。人だかりを見かけたら近寄らずに離れてください。
レストランのぼったくり

ローマをはじめとするイタリアの観光地では、観光客を狙ったレストランのぼったくりも深刻な問題になっています。主な手口は以下の通りです。
客引きからのパターン: 観光スポットの近くで愛想よく声をかけてくる店員がいるレストランには特に注意が必要です。客引きをしているということは客が入っていない証拠であり、高確率でぼったくりです。メニューを手渡されて「特別においしいものがある」などと言われてそのまま着席するのが最も危険なパターンです。
コペルト(テーブルチャージ)とサービス料: イタリアのレストランでは席に座ると「Coperto(コペルト)」というテーブルチャージが1人あたり1〜3ユーロ程度かかります。これは合法的なものですが、観光地では別途15〜20%のサービス料を加算してくる悪質な店も存在します。サービス料を取ること自体は違法ではありませんが、メニューへの記載が義務付けられています。
見知らぬ人に誘われたバーへ絶対に行かない: ローマ市内では、見知らぬ男性に誘われてバーに同行したところ退店時に法外な料金を請求される事例が複数報告されています。在イタリア日本国大使館も注意喚起をしているほど深刻な手口です。旅先で声をかけてきた「いい人そうな現地の人」の誘いには乗らないでください。
女性・一人旅でも安全に旅行できる?

イタリアは治安は良いので、女性の一人旅も十分に可能な国です。昼間の観光地や人通りのある場所であれば、必要以上に怖がる必要もありません。スリと詐欺にさえ注意していれば大丈夫です。
ただし、夜間の観光や移動については、男女問わず注意が必要です。
夜間の行動で守りたいのは、以下です。
- 夜11時以降の外出は極力避ける。
- 裏路地や人気のない道には入らず、遠回りでも大通りを歩く。
- イタリアは街が入り組んでいて、大通りからちょっと脇道に入るだけで雰囲気が一変することがあります。暗い路地にはホームレスや物乞いが多く、お金を要求されることもあります。
- どうしても夜間に移動が必要な場合は、タクシーを利用する。ただし路上でつかまえたタクシーではなく、ホテルに呼んでもらうか、公式タクシー乗り場を利用してください。
- 金曜・土曜の夜は繁华街が賑わい、酔っ払いも多くなります。より注意が必要です。
ローマの夜景は非常に美しく、トレビの泉やスペイン広場は夜8時でも観光客で混雑しているほどです。
人通りが多い場所での夜間散策は楽しめますが、大通りから外れた暗い路地への迷い込みだけは避けてください。
【イタリア都市別の治安】ローマ・ミラノ・フィレンツェ・ナポリ・ヴェネツィア・アマルフィ・ポンペイ
具体的なイタリア軽犯罪の手口がわかったところで、続いて各都市の治安や注意点をみていきましょう。都市によって治安の良し悪しはありますが、基本的にはスリ・詐欺には注意が必要です。
ローマの治安|スリに注意!地下鉄とテルミニ駅が最大の危険エリア

ローマで最も治安の悪いエリアはテルミニ駅とその周辺です。地下鉄A線のテルミニ駅〜スペイン広場駅間、バスではテルミニ駅とバチカンを結ぶ40番・64番の車内、さらに空港とを結ぶレオナルド・エクスプレス車内でも被害が多いです。
観光スポットでは、バチカンのサンピエトロ寺院・スペイン広場・コロッセオ・トレビの泉・真実の口などが特に注意が必要です。
危険エリアとして知られるのが、テルミニ駅東〜南東からコロッセオまでのエスクィリーノ(Esquilino)エリアです。
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂やコロッセオなどの有名観光スポットが集まるエリアなので避けるわけにはいきませんが、訪れるなら8時〜18時の時間帯を選ぶのがおすすめです。早朝や夜9時過ぎは急に薄暗くなり人気が少なくなります。
ミラノの治安|ドゥオーモ広場と中央駅周辺に要警戒
観光客の集まるエリアで被害が多く報告されているのは、ミラノ中央駅構内と駅前広場・ドゥオーモ前広場・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガレリア・スカラ座前広場・センピオーネ公園(スフォルツェスコ城裏手)です。
ドゥオーモ前広場の地下鉄駅入口付近では、勝手にミサンガや紐を手首に巻きつけて100ユーロ以上を請求する詐欺が横行しています。
警察官の数も多く職務質問が行われていますが、取り締まりにまでは至っていないのが現状です。馴れ馴れしく話しかけてくる人物は相手にしないことが重要です。
フィレンツェとピサの斜塔の治安(比較的安全だが観光地では油断禁物)

イタリアの主要都市の中でも、フィレンツェは治安が良いエリアにあたります。
ただし、フィレンツェにて雑踏の中で写真を撮ることに夢中になり、肩掛けの鞄を背中側にかけた際に、ファスナーを開けられパスポート等を盗まれた事例があるので注意は必要です。
とくにフィレンツェから日帰り観光できるピサの斜塔周辺は、観光客が密集するため、斜塔を「持ち上げるポーズ」で撮影する際は注意が必要です。
撮影に夢中になっているときが最も無防備な状態です。バッグは常に体の前で抱え、撮影中も周囲への意識を保ちましょう。
ナポリの治安
ナポリは「イタリアで最も危険な都市」と言われることがありますが、ツアーを利用して団体で行動していれば、犯罪に巻き込まれる可能性はほとんどありません。
注意したいのはバイクによるひったくりです。オートバイの2人組が追い越しざまに歩行者のバッグを奪い取る手口が南部では多発しています。
仮に遭遇した場合は、抵抗せず荷物を手放してください。荷物ごと引きずられて重傷・痛ましいことに死亡した事例も過去にあります。バッグは常に車道と反対側の手で持つようにしてください。
個人でナポリに行く場合は、中央駅周辺・ガリバルディ広場周辺・スパッカ・ナポリ全域などではスリ・置き引き・バイクによるひったくりが多発していることを覚えておきましょう。
ヴェネツィアの治安

ヴェネツィア本島は、ローマやミラノに比べると治安はずいぶんと良好です。夜のひとり歩きも基本的には問題ないです。深夜は街頭のあかりが少なく、人通りは少なくなりますが、夜まで治安は良好です。
ただし水上バス(ヴァポレット)の停留所は非常に混雑しており、スリや置き引きが発生しています。特にサンタ・ルチア駅の停留所は最も犯罪率の高いスポットです。
観光客に「チケット購入を手伝いますよ」と声をかける犯罪グループもいますので、見知らぬ人の親切には注意が必要です。
本島内は入り組んだ細い路地が多く、暗い場所もあります。そのような道はなるべく避け、人通りのある道を選んで歩きましょう。
アマルフィの治安
アマルフィ海岸エリアは、ナポリからバスや船でアクセスする観光地です。アマルフィ自体は小さな町で、犯罪は低いといわれています。
ただしナポリ経由で移動する場合は、ナポリの駅周辺での注意が必要です。アマルフィ海岸の観光バスは混雑することが多く、その際のスリや置き引きには注意しましょう。スーツケースや大きな荷物は目を離さないようにしてください。
ポンペイの治安|遺跡内は観光客が多くスリに注意

ポンペイ遺跡の敷地内は観光客が密集するため、スリの被害にあう可能性があります。広大な遺跡を歩き回る際は荷物管理を怠りがちになりますが、バッグは常に体の前で抱えるようにしてください。
ポンペイ駅周辺は小さな観光地ですが、駅構内や周辺でのスリ被害も報告されています。ポンペイの偽物チケット詐欺も横行しているので、駅構内で知らない人に話し掛けられても無視して立ち去るようにしてください。
ポンペイ遺跡はチケットに関わる詐欺が多いことも注意点です。チケットに関連した詐欺については、ポンペイ遺跡のチケット予約・買い方についてまとめた以下の記事でも詳しく紹介しています。
オルヴィエートやチヴィタなど郊外・小都市の治安

オルヴィエートやチヴィタをはじめ、イタリアの小都市や郊外の観光スポットは、大都市に比べると治安はとても良いです。
地元の人が多く観光客が少ないエリアでは、ターゲットとなる観光客が少ないので、犯罪グループの活動が少なくなっています。
ただし小都市でも列車の駅周辺では注意が必要です。観光客が乗降する時間帯を狙ったスリが出没することがあります。移動中の電車内でも、荷物を棚の上に放置せず、常に視界に入れておくよう注意が必要です。
スリ被害に遭わないための対策
イタリアのスリは相手が「プロ」です。どんなに注意していても、油断した一瞬を狙ってきます。しかし「相手の手の届くところに貴重品を置かない」ことを徹底すれば、被害は抑えられます。
財布は必ず分けて持つ
ぜひ実践してほしいのが、「財布を分けて持つ」という方法です。見せ用の財布には少額(20〜30ユーロ程度)だけを入れ、本物の財布(カード・パスポートなど)はカバンの内側の絶対に見えない隠しポケットか、服の下に着けるセキュリティポーチに入れておきます。万が一スリに遭っても、最悪の事態を防ぐことができます。
セキュリティポーチ(スキミング対応)
パスポート・クレジットカード・大きな現金は、服の下に着けるセキュリティポーチに入れてください。外から見えない位置に着けるため、スリがアクセスすることはほぼ不可能です。スキミング対策機能付きのものを選べばカード情報の窃取にも対応できます。
リュックは前に抱える、またはやめる
人混みではリュックを体の前に抱えるか、チェストバッグ・ウエストポーチに切り替えてください。
背負ったままのリュックは、スリが後ろからファスナーを開けても気づかれにくい最大の弱点です。在イタリア日本国大使館の報告でも、被害者の大半がリュックから貴重品を盗まれています。
ファスナーロック・カラビナの活用
ショルダーバッグやリュックのファスナーには、南京錠やカラビナを取り付けることで開けにくくなります。完全に防げるわけではありませんが、ワンアクションで開けられなくなるだけで犯罪者が諦めて別のターゲットに移ることが多いです。
被害にあった場合の対処方法

どれだけ注意していても、万が一被害に遭うことはあります。そのときに慌てないために、事前に対処の流れを把握しておきましょう。
ステップ1:最寄りの警察署に届け出る
被害に気づいたらすぐに最寄りの警察署に向かい、盗難・紛失証明書(Denuncia di Furto o di Smarrimento)を取得してください。
イタリアの警察署(Questura)は混雑していて時間がかかることが多く、担当部署をたらい回しにされるケースもあります。
しかし保険申請・パスポート再発行すべてにこの証明書が必要ですので、必ず取得してください。英語では「Police Report」と伝えてください。
ステップ2:日本大使館・領事館に連絡する
パスポートを盗まれた場合は、警察の証明書を持って在イタリア日本国大使館(ローマ)または在ミラノ日本国総領事館に連絡してください。
- 在イタリア日本国大使館(ローマ)
- TEL: 06-487-991
- 住所: Via Quintino Sella, 60, 00187 Roma
- 受付時間: 月〜金曜 09:30〜12:45 / 14:15〜16:30
通常のパスポート再発行は約3日かかります。急ぎで帰国が必要な場合は「帰国のための渡航書」を申請すれば即日発行されますが、この渡航書では日本への帰国のみが可能で第三国への入国はできません。
旅行前に戸籍謄本のコピーを準備しておくと、再発行手続きがスムーズになります。また、パスポートのコピーは別の場所に保管しておくことがおすすめです。
ステップ3:クレジットカードの停止
カードを盗まれた場合は、すぐにカード会社の緊急連絡先に電話してカードを停止してください。各カード会社の海外緊急連絡先を渡航前にスマートフォンのメモに控えておきましょう。
ステップ4:旅行保険の申請
旅行保険に加入していれば、警察の証明書をもとに保険申請が可能です。パスポートの盗難・再発行費用・盗まれた現金・カメラなどの費用が補償される場合があります。渡航前に加入内容を確認しておきましょう。
治安が心配なら、現地ツアーがおすすめな理由

利用するかどうかで治安の心配が大きく減るのが、イタリア各都市で利用できる現地ツアーです。ガイド同行のツアーが安心な理由を、具体的に見ていきましょう。
まず、観光ルートそのものが安全に設計されています。個人旅行では地図やスマホを頼りに歩くうちに、気づかず危険なエリアに入ってしまうことがあります。ツアーでは、現地の治安を把握しているプロのガイドが、安全なルートを組んでいるので観光での心配がありません。
次に、現地ガイドの存在自体が「防犯」になります。言葉の通じない観光客は、スリや詐欺師にとって狙いやすいターゲットです。しかしガイドと行動を共にするグループは「勝手がわかっている人たちだ」と判断され、自然と敬遠されます。
そして、万が一のときに頼れるのがガイドの存在です。トラブルが起きても、ガイドがすぐに動いてくれるため、言葉が通じないまま警察署をたらい回しにされる、といった事態も防げます。スリに遭った場合なども、届け出に同行してもらえることがあります。
BUYMA TRAVELでは、現地在住の日本人ガイドが案内する観光ツアーが揃っています。他のお客さんと一緒に行動する必要がなく、自由にルートを決められる貸切タイプのプライベートツアーも充実しているので、初めてのイタリア旅行でも、ぜひ気軽にお楽しみください。
まとめ:イタリアの治安は知っていれば全て対策できる

イタリアはスリ・詐欺・ぼったくりの被害に遭うリスクが高くはありますが、事前に知っていれば全て避けることができます。
観光地での軽犯罪は何度も目撃していますが、それでもイタリアは何度でも旅したくなる魅力的な国です。リスクを正しく理解した上で行動すれば、それ以上に素晴らしい体験が待っています。
本記事の内容を参考にすれば、スリの被害から身を守ることができるので、万全の準備を整えて、最高のイタリア旅行を楽しんでもらえたらと思います。



