
台湾の屋台グルメ好きにとって外せない名物の夜市といえば、港町「基隆」にある基隆廟口夜市です。
基隆廟口夜市は台湾屈指のグルメ夜市として有名で、カニの旨みが詰まった「螃蟹羹」をはじめ、絶対に食べたいB級グルメが盛りだくさん!
本記事では、そんな基隆廟口夜市で絶対に食べたい屋台グルメ情報から、台北からの行き方、台湾クルーズの到着地でもある基隆港からのアクセスをご紹介!
さらに、九份・十分観光とセットで楽しめるお得なツアー情報もご紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
台湾屈指のB級グルメ夜市!基隆廟口夜市とは?

基隆廟口夜市(キールン ミョウコウ ヨイチ)は、台湾北部・基隆市にある人気の夜市です。
台北から電車でおよそ40分、港町・基隆の中心に位置し、数ある台湾の夜市のなかでも「台湾随一の美食夜市」として知られて、地元民や観光客に親しまれています。
基隆廟口夜市の読み方は、キールン ミョウコウ ヨイチといい、「廟口」とは「お寺の入口」という意味。
「基隆廟口夜市」という名前の通り、夜市は基隆の観光スポットとしても有名な廟「奠濟宮(デンジーゴン)」の門前一帯に広がっています。
奠濟宮は1873年に建立された基隆を代表する道教寺院で、もともとこの地を訪れる参拝客をもてなすために屋台が並び始めたことが、廟口夜市のはじまりとされています。
以来150年の時を経て、いまでは全長およそ400メートルにわたり、200軒以上の屋台や店舗が所狭しと軒を連ねる活気あふれる夜市へと発展しました。
基隆廟口夜市の魅力は、黄色い提灯の幻想的な風景

黄色い提灯の風景が生み出す幻想的な夜市の雰囲気も、基隆廟口夜市の大きな特徴です。
夜になると、通りに吊るされた無数の黄色い提灯(黄燈篭)が幻想的に灯り、どこか別世界のような神秘的なお祭りのような雰囲気に。
特に週末の夜はライトアップされた通りがフォトジェニックな空間になるので、多くの観光客が写真を撮りながら散策を楽しんでいます。
基隆廟口夜市にある人気観光スポット奠濟宮
基隆廟口夜市といえば、夜市のなかに観光スポット「奠濟宮」があることでも有名です。
奠濟宮は、1875年に創建された台湾の伝統建築による由緒ある寺院。当初は木造でしたが、空爆によって大きな被害を受け、1964年に現在の正殿が再建されました。
主神として祀られているのは、航海の守護神とされる唐代の名将・陳元光(開漳聖王)です。
奠濟宮の魅力といえば、華麗な建築装飾です。屋根の上には龍や鳳凰の装飾が施され、色とりどりのタイルや黄金がふんだんに使われた彫刻が、境内を華やかに彩っています。とくに木彫りの細工が精巧で、台湾の伝統工芸の粋を集めたともいえる見応えです。
また、奠濟宮の境内には、屋台があることも大きな特徴でもあり、見どころポイントの1つです。
奠濟宮には創業100年以上の歴史を持つ老舗屋台があり、夜市のグルメ目的の旅行者からも人気です。
基隆廟口夜市で食べたい!おすすめB級グルメ7選

廟口夜市の魅力は、何といっても夜市で楽しめる豊富な台湾B級グルメのバリエーション!
基隆港に水揚げされた新鮮な魚介類を使った海鮮料理から、地元ならではのローカルB級グルメ、おやつからデザートまで、美食家もうなるハイクオリティなローカルフードが集まっています。
各屋台には名物料理名が大きく書かれた看板が掲げられており、言葉がわからなくても何を売っているかが一目でわかるのも安心ポイント。さらに各屋台には番号が振られており、番号から屋台を探せることも特徴です。
食べたいものを見つけやすく、初めての方でも気軽に夜市での食べ歩きが楽しめます。
ここでは、とくに初めての方にもおすすめしたい人気の基隆廟口夜市グルメを厳選して7つご紹介します。
螃蟹羹(カニとろみスープ)
基隆廟口夜市の屋台グルメで、まず外せないのが、屋台5番「吳記螃蟹羹」の螃蟹羹(カニとろみスープ)です。
渡り蟹のだしが効いたあんかけ風スープに具材がたっぷり入り、60元前後で満足感も十分。
セットで注文したいのが、もち米を出汁で炊き込んだ油飯で、さらに紅麹で味付けしたジューシーな揚げ豚「紅焼肉」を添えれば、地元民が愛する三点セットの完成です。
基隆発祥の伝統スープ鼎邊趖
次に紹介するのは、基隆発祥の伝統スープ「鼎邊趖(ディンビェンスオ)」です。
米粉を薄く伸ばして削ぎ落とした麺と、海鮮だしのスープが絶妙に絡み合う滋味あふれる一品で、屋台27-2番「呉家鼎邊趖」が大人気です。
蚵仔煎

夜市グルメといえば、蚵仔煎も外せません。蚵仔煎は、新鮮な牡蠣を卵でとじ、青菜や片栗粉を加えて焼き上げる台湾風オムレツで、ぷりぷりの牡蠣ともちっとした食感の衣がクセになる一品です。
基隆廟口夜市で蚵仔煎を楽しむなら、屋台番号36番「炭焼蚵仔煎」が定番中の定番。台湾全土でも名店とされる人気店で、ひときわ賑わう屋台の前には常に行列ができることもあり。
營養三明治(揚げパンサンドイッチ)
意外に感じる方も多い基隆のヒットグルメといえば、屋台58番「天盛舖」の營養三明治(サンドイッチ)です。
揚げたパンにハム、卵、野菜を挟み、甘めマヨソースでまとめた台湾式B級グルメで、食感も風味もクセになるおいしさです。
豆花

スイーツを楽しむなら、台湾スイーツの定番でもある豆花(トウファ)がおすすめです。
「基隆三兄弟豆花」ではタピオカやタロイモ団子、蓮根など多彩なトッピングが選べ、冷温どちらも対応。やさしい甘さが歩き疲れた身体に沁みます。
天婦羅
魚のすり身を揚げた天婦羅(台湾風天ぷら)も名物のひとつ。外カリ・中ふわの食感は一度食べたらやみつきになる一品です。
とくに屋台16番の「王記天婦羅」が人気で、甘酢漬けのきゅうりと一緒にさっぱりと食べられるスタイルが好評です。
水餃子

台湾のローカルグルメとして定番の水餃子は、基隆廟口夜市でも根強い人気を誇る一品です。
水餃子は一口サイズで食べやすく、屋台グルメの〆にもぴったり。とくに地元民から人気が高いのが三姉妹水餃大王です。
茹でたての餃子は、モチモチの厚めの皮とジューシーな餡が特徴で、エビやニラを練り込んだ具材は噛むたびに旨味が広がります。
台北から隆廟口夜市への行き方

台北市内からアクセスしやすいことも、基隆廟口夜市が人気を集める理由のひとつです。
ここでは、台北からの主なアクセス方法と、基隆駅から夜市までの移動手段をわかりやすくご紹介します。
台湾鉄道(台鉄)
まずもっとも一般的で便利なのが、台湾鉄道(台鉄)の利用です。
台北駅から基隆行きの各駅停車や区間車に乗り、終点の基隆駅までおよそ40分。電車は10〜15分間隔で頻繁に運行しており、片道の運賃は約40元と非常にリーズナブルです。
基隆駅に到着したら、夜市までは徒歩で約10分。港沿いを歩き、「奠濟宮」の赤い門楼を目印に進めば迷うことなく到着できます。
高速バス
高速バスを利用するなら、台北駅からは国光客運の1813番、MRT圓山駅からは基隆客運の9006番が基隆方面へ運行しています。
ただ、バス所要時間はおおむね1時間弱と長く、運賃も100元前後と鉄道よりやや高めです。1813路線は10〜20分おき、9006路線は20分間隔で運行しており、到着後はバス停から夜市までも徒歩5分ほどとアクセス良好です。
ただし、平日夕方の通勤ラッシュ時は渋滞が起きやすいなど、バス移動は道路状況によってスケジュールが大幅に遅れる可能性があります。バスで移動する場合は、時間に余裕を持って利用するよう注意してください。
タクシー
台北市から基隆廟口夜市までは、道路状況にもよりますがタクシー利用で約30〜40分、片道800〜1,000元程度が目安です。
街中で流しのタクシーを拾ってそのまま行くこともできますが、出発前に「基隆まで行きたい」と伝えて料金を確認しておくと安心です。
帰りのタクシーは、深夜になると台北方面への車両がつかまりにくいこともあるため、必要に応じて事前に送迎サービスを手配しておくのもおすすめです。
基隆駅、基隆港から夜市への行き方

日本からクルーズを利用して基隆港に寄港するなら、基隆廟口夜市は絶好に行きたい立スポットです。夜市は基隆港から徒歩圏内にあり、アクセスのしやすさも人気の理由のひとつです。
台鉄・基隆駅からの行き方
台鉄・基隆駅からのアクセスはとてもシンプルです。駅を出たら、目の前のロータリーを左手に進みます。
そのまま港と反対方向に約500メートル歩くと、赤い門構えの「奠濟宮」が見えてきます。
奠濟宮が夜市のランドマークで目印になっており、ここを中心に屋台が連なっています。所要時間は徒歩で約8〜10分です。
基隆港からの行き方
基隆港(クルーズターミナル)からのアクセス方法もとてもシンプルです。寄港したクルーズ船を降りると、真正面に奠濟宮の赤い牌楼が見えるので、その方向にまっすぐ進みます。
大通りを渡れば夜市エリアに入ることができ、徒歩15〜20分ほどの道のりです。
基隆廟口夜市と、九份と十分ランタン飛ばしが体験できるおすすめツアー

基隆にクルーズ船で寄港する場合は、基隆廟口夜市とあわせて観光したいのが、九份とランタン飛ばしで有名な十分です。
ノスタルジックな街並みが広がる九份と、線路の上から天燈(ランタン)を空に飛ばす体験ができる十分。この2カ所はセットで訪れるのが台湾観光の王道です。
基隆に宿泊する場合の観光プランなら、九份と十分を観光してから、夜に基隆廟口夜市を楽しみたいところ。
しかし、基隆から九份や十分を訪れる場合は、バスや電車を乗り継ぐ必要があり、移動にかなりの時間と労力がかかります。個人で移動するにも、少しハードルが高いです。
そこで、おすすめなのがBUYMA TRAVELの現地ガイドツアーの利用です。クルーズ船で基隆に到着したその足で、九份と十分、そして基隆廟口夜市までを1日でめぐることができます。
十分では、願い事を書いた天燈を空に放つ感動の体験ができ、九份では「千と千尋の神隠し」のような雰囲気の街並みをゆっくり散策。そして最後に、基隆廟口夜市でB級グルメを楽しむ。そんな台湾の魅力がギュッと詰まった1日を過ごせます。
ツアーは日本語対応ドライバーによる案内で、料金には移動費が含まれているから、知らない土地でボッタクリを心配しながらタクシーを拾う必要もなしです。
そしてツアーは貸切のプライベートタイプなので、団体ツアーのように他のお客さんと一緒に行動しなくて良いことも嬉しいポイント!
行き先のアレンジや下車場所の変更も可能なので、「ランタン体験をゆっくりしたい」「九份でお茶を楽しみたい」「夜市で食べ歩きをしたい」など、希望に応じたスケジューリングもOKです。
口コミでも「時間が限られていたけど効率的に楽しめた」「言葉が通じて安心だった」「自分たちだけのプランで動けて快適だった」と高評価が多いので、基隆港からの観光を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
さいごに

基隆廟口夜市は、ノスタルジックな提灯の灯りとローカルの熱気があふれる、台湾らしさを存分に味わえるスポットです。
台湾屈指といわれる美食夜市では、海鮮たっぷりの螃蟹羹や揚げパンサンドイッチの營養三明治など、基隆ならではのグルメが大きな魅力です。
本記事を参考にしんがら、ぜひ基隆廟口夜市で素敵な食べ歩き観光を楽しんでもらえたらと思います。
基隆クルーズに参加する方がよくチェックしている基隆から九份への行き方は、以下の記事でご紹介しています。
また、九份と十分ランタン飛ばしを同時に楽しめる人気ツアー情報は、以下なのでぜひ合わせてチェックしてみてください。



