
台湾・台中は、台北から新幹線で約1時間とアクセスが良く、日帰り旅行にも人気の観光都市です。日本統治時代の建築をリノベーションしたスポット「宮原眼科」、カラフルな壁画で有名な彩虹眷村(レインボービレッジ)そして夕暮れ時の絶景が広がる「高美湿地」など、台中ならではの見どころも数多くあります。
そんな台中は、台北から1日での日帰り旅行も人気で、写真映えするとアートスポットと台湾のウユニ塩湖と呼ばれる絶景をめぐるコースが大人気!
本記事では、台北からの日帰り旅行できるおすすめモデルコースを2つご紹介。台湾旅行に台中観光をプラスする方法がわかる内容になっています。
さらに、紹介するプラン通り簡単に観光できる、おすすめ現地ガイドツアーもあわせてご紹介していきます。
台北から約1時間半!台中観光の魅力とは?

台中は、台北から新幹線を利用して、およそ1時間〜1時間半とアクセスが良く、台湾旅行で気軽に観光できる人気都市です。
台中の見どころは、なんといっても写真映えするフォトジェニックなスポットが多いということ。
レトロな建築をリノベした名所「宮原眼科」に、カラフルな壁画が一面に描かれたフォトジェニックな彩虹眷村(レインボービレッジ)そして、夕日が海に映り込む光景が幻想的な「高美湿地」と、台湾を代表するアートなスポットが台中に勢揃い。台北や九份とならび近年では「台湾旅行の新しい定番」としても大注目されています。

移動方法は、新幹線を利用するのがもっとも便利で、台北駅から高鐵(台湾高速鉄道)に乗れば、あっという間に台中駅へ到着します。そのため台湾旅行に組み込みやすいことも魅力のひとつ。
台北での市内観光、九份・十分観光にプラスして、台中の1日観光をスケジュールに組み込めば、さらに台湾旅行を大満喫することができます。
例えば「1日目は台北市内観光」「2日目は台中日帰り」「3日目は九份で夜景観賞」といったスケジュールを組めば、限られた旅行日数でも台湾の魅力を効率よく楽しむことができます。
もし台湾旅行が2回目以降のリピーターという場合は、1泊2日の宿泊を組み込んだ観光もおすすめです。
例えば、台中屈指のレイクリゾート「日月潭」の高級ホテルに滞在して、リゾート気分を味わったり、地元の人々で賑わう逢甲夜市を食べ歩いたりと、宿泊プランならではの旅行が楽しめます。
虹村と宮原眼科と高美湿地を1日観光!台北から日帰りモデルコース
台北から日帰りで台中を巡るなら、虹村(レインボービレッジ)、宮原眼科、高美湿地を組み合わせた王道コースがおすすめです。
アートに彩られた街並み、歴史建築を活かしたグルメスポット、そして夕暮れに輝く台湾屈指の絶景と、1日で台中の魅力を余すことなく楽しむことができます。
それでは、台北から行く王道の日帰り台中モデルコースを見ていきましょう!
台湾で大人気のインスタスポット!宮原眼科で名物アイスを食べよう

台北市内から行く台中日帰り観光で、1日の最初に訪れたいのは台中駅(台湾鉄道)から徒歩すぐの距離にある名物スポット「宮原眼科」です。
宮原眼科は、日本統治時代の本物の眼科医院をリノベーションした赤レンガ建築で、外観は重厚、内部は高い天井と書庫のように並ぶ棚が作るクラシックな雰囲気が魅力のスポット。
とくに魔法図書館のように幻想的な内装が魅力で、あまりの光景から「世界一美しい眼科」とも呼ばれるほど。台湾屈指のインスタスポットとしても有名です。

宮原眼科を観光するなら、絶対に味わいたいのが名物グルメのアイスクリーム!
濃厚なミルク系から台湾茶・フルーツ系まで、豊富なフレーバーがそろっていて、さらに台湾名物のパイナップルケーキ、チーズケーキなど、トッピングの種類も多彩です。
自由にカスタマイズした絶品アイスクリームは、ボリューム満点で、こちらもインスタ映えすると話題になっています。
タピオカミルクティー発祥の名店「春水堂」でランチ
宮原眼科での観光を楽しんだら、そのまま歩いて春水堂に行ってみましょう。春水堂は、台中観光に行くならぜひ立ち寄りたいタピオカミルクティー発祥のお店です。
日本でも大ブームとなったタピオカ入りミルクティーは、実は1983年創業の春水堂が発祥で、台中に本店があります。
定番はもちろん元祖タピオカミルクティー。もちもちとした黒いタピオカと濃厚な紅茶の組み合わせは、本場ならではの美味しさを感じさせてくれます。
落ち着いた雰囲気の店内には、軽食や麺料理も揃っているので台中観光のランチにもぴったりです。日本語メニューもあるので、安心して利用できることもおすすめポイントです。
カラフルな壁画アートの村!彩虹眷村(レインボービレッジ)

午後からは、台中の名物アートスポットとして有名な彩虹眷村(レインボービレッジ)を観光します。
台中を代表するフォトジェニックスポット「彩虹眷村」は、元軍人のおじいさんが描いたカラフルでユニークな壁画が建物一面を彩る小さな村です。
もともとは取り壊し寸前の住宅地だったのですが、住民の黃永阜さんが2008年ごろから独学で自宅や近所の壁にカラフルなイラストを描きはじめ、やがて村中に描かれた色鮮やかなアートが話題を呼び、一躍有名スポットとなりました。
描かれているカラフルなキャラクターや動物のイラストはどれもユーモラスで、街中を歩けばまるで絵本の世界に迷い込んだような気分を味わえます。
村の規模はそれほど大きくないのですが、歩くたびに新しい発見があり、また1時間ほどで満足いくほど回れる手軽さも人気となっています。
台湾のウユニ塩湖「高美湿地」で夕日の絶景を鑑賞!

台中観光の最後は、台湾屈指の絶景スポット「高美湿地」で壮大な夕日の鑑賞です。
高美湿地は台湾海峡に面した海岸沿いに広がる湿地帯で、水面が鏡張りになる美しい夕景が見られる絶景スポット。南米ボリビアにある世界最大の塩湖が織りなす天空の鏡になぞらえて、「台湾のウユニ塩湖」とも呼ばれています。
遠浅の水面に夕日が映り込む高美湿地の光景は、まさに言葉を失うほど神秘的!
広大な干潟に夕日が沈む時間帯になると、水面が空を映し出して、鏡張りになった水面には、オレンジ色の空と風力発電の風車のシルエットも映り込みます。
鏡張りの世界に立っているような幻想的な景色は、まさに圧巻のひとことです。
モデルコースをツアーで確認
日月潭から高美湿地まで!人気4スポットを網羅する1日モデルコース
台中のおすすめスポットを全て1日で効率よく巡るなら、「日月潭→宮原眼科→彩虹眷村→高美湿地」のルートでの観光もおすすめです。
朝は鏡のように静かな日月潭で絶景クルーズ、昼は台中駅前の宮原眼科でランチ&スイーツ休憩、午後はカラフルな彩虹眷村で写真撮影、締めくくりは台湾のウユニ塩湖と呼ばれる高美湿地でサンセット鑑賞。
そんな定番と映えを一気に網羅できる1日をご紹介します。
深い山に囲まれたエメラルドグリーンの湖「日月潭」

台北市内を出発して、台中観光の始まりは台湾最大の湖「日月潭」からスタートです。
日月潭は台中市内から車で約1時間半、山々に囲まれた標高748メートルの高地に広がる台湾最大の湖です。東側が太陽の形、西側が三日月の形に見えることから、日月潭という名が付けられました。
透明度の高い湖面は時間帯によって色合いが変わることが特徴で、朝は静けさに包まれた幻想的な雰囲気を楽しめます。
湖畔には遊歩道や展望台が整備されており、レンタサイクルやクルーズ船に乗って湖の美しい姿を楽しめることも魅力です。
日月潭は台湾の秘境とも呼べる神秘的な雰囲気が魅力で、エメラルドグリーンに澄み渡る美しい湖畔、まるで水墨画のように美しい景色を朝から大満喫します。
ロープウェイに乗って九族文化村を観光

日月潭を観光するなら、日月潭からロープウェイに乗って行くことができる九族文化村の観光もおすすめです。
九族文化村は台湾原住民族の伝統文化を体験できるテーマパークで、伝統舞踊や住居の展示を通して民族の歴史に触れることができます。
園内にはスリル満点のアトラクションや、四季折々の花が咲き誇る庭園もあり、大人から子どもまで楽しめる内容になっています。
九族文化村はアトラクションも遊び尽くせば1日楽しめるスポットでもありますが、台中観光が1日という短いスケジュールでは、見学スポットを絞っての観光です。
宮原眼科でランチタイム

日月潭エリアの観光を終えたら、台中の定番スポット「宮原眼科」の観光とランチを楽しみましょう。
台中駅前にある宮原眼科は、日本統治時代の眼科を改装して作られた人気スポット。店内は映画『ハリー・ポッター』の魔法学校のような雰囲気で、レトロでファンタジーな世界観が魅力のお店です。
非日常感が広がっている店内では、種類豊富なアイスクリーム、パイナップルケーキなどのお土産菓子も販売されていて、開店直後から多くの観光客でにぎわっています。
とくにお土産ものが豊富なので、台中でお土産を選びたいという場合は、宮原眼科のチェックは欠かせません。
2階には、上質な雰囲気の中でアフタヌーンティーを味わえるレストラン「酔月楼」もあり、ここはミシュランガイドのビブグルマンに3年連続で選ばれた実力店。名物のアイスクリームとあわせて、名店でランチタイムを楽しむこともおすすめです。
台湾B級グルメでランチなら台中第二市場へ
ローカルな雰囲気のなか、台中のB級グルメを味わいたいなら、台中駅から徒歩約10分の場所にある台中第二市場でのランチもおすすめです。
台中第二市場は、1917年の日本統治時代に「新富町市場」として開設された歴史ある市場で、100年以上にわたり地元の食文化を支えてきました。
六角楼と呼ばれる高い天井と六角形の構造が特徴的な建物を中心に、食堂や屋台がぎっしりと並び、朝から多くの人で賑わっています。
台中第二市場のお楽しみは、やはり台中ならではのB級グルメです。名店「福州意麵」では、香ばしい肉味噌と揚げエシャロットが絡んだモチモチ食感の麺が大人気!プリプリの魚団子スープと一緒に味わうのが定番で、観光客だけでなく地元の人も行列を作るほどです。
さらに忘れてはいけないのが「山河魯肉飯」です。トロトロに煮込まれた角煮をご飯にのせた一杯は、甘辛いタレがご飯に染み込み、一度食べたら忘れられない味わい。シンプルながら深みがあり、台湾らしい家庭的な美味しさを楽しめます。
カラフルなアート村と絶景サンセット

ランチのあとは、台中郊外の人気スポットを巡る午後の観光へ。最初に訪れたいのは、フォトジェニックな場所として広く知られる彩虹眷村(レインボービレッジ)です。
もともと退役軍人が暮らしていた古い集落でしたが、住人の1人であった「虹のおじいさん」が、ある日気まぐれに壁や地面にカラフルな絵を描き始めたことから街は一変。アートの村として世界的に注目されるようになりました。
現在の彩虹眷村は、極彩色のイラストがびっしりと描かれた小さなエリアで、どこを切り取っても絵になるためインスタ映えを目的とした旅行者に大人気です。

カラフルな世界を堪能したあとは、さらに西へ進み夕日の名所として知られる高美湿地へ向かいます。
台湾海峡に面した広大な干潟「高美湿地」は、台湾のウユニ塩湖と呼ばれ、干潮時には水面がまるで鏡のように空を映し出すことが特徴の絶景スポットです。
夕暮れ時には黄金色に染まる空と雲、並び立つ風力発電の風車が水面に映り込み、台湾屈指の幻想的な光景が広がります。
湿地には木製の遊歩道が整備されており、干潮のタイミングでは足元の浅瀬まで下りることもできます。
特におすすめは日没の30分〜1時間前に到着しておくこと。余裕を持ってスタンバイすることで、日が沈む瞬間のドラマチックな景色を大満喫できます。
台中の夜市なら逢甲夜市

台中観光で夕食も楽しむなら、やっぱり台中の夜市が欠かせません。高美湿地で夕景を楽しんで、時間があれば台中最大規模を誇る逢甲夜市まで足を運んでみましょう。
逢甲夜市は学生街に隣接しており、若者や観光客で賑わう夜市。広大なエリアには数百もの屋台がひしめき合い、活気と香りに包まれながら食べ歩きが楽しめます。
屋台に並ぶメニューは台湾B級グルメの定番が勢ぞろい。そして価格はリーズナブルで、さまざまな味を少しずつ楽しめるのが夜市の魅力です。
まず試してほしいのが大腸包小腸。炭火で香ばしく焼いたソーセージをもち米の腸詰で包んだユニークな一品で、ガーリックやピクルスとの相性も抜群です。
続いて人気なのが、顔ほどの大きさがあるといわれる鶏排(ジーパイ)です。外はカリッと、中はジューシーに揚げられたフライドチキンはボリューム満点!
グルメを堪能したら、屋台の合間に並ぶ雑貨やゲームの店をのぞいてみることもおすすめです。射的やくじ引きなど昔ながらの遊びを体験できるのも夜市の魅力となっています。
台中は移動が大変!観光におすすめの台中現地ツアー

台北から日帰りで楽しめる台中ですが、1点だけデメリットをあげるとするなら、人気スポットまで個人での移動が大変ということです。
台中観光では絶対に外したくない彩虹眷村・高美湿地・日月潭は、それぞれ市街地から離れた場所にあり、公共交通を組み合わせて巡るのはとても大変です。
とくに高美湿地は市中心から車で約1時間、日月潭はさらに山あいへ移動するため、個人旅行では時間や交通手段をどうするかが悩みどころです。
さらに高美湿地の「天空の鏡」と呼ばれる光景は、干潮と夕日のタイミングがぴたりと合わなければ本当の美しさを体験できないことも難点です。
潮の時間や天候、そしてアクセスルートまでを考慮すると、自力でベストなタイミングに合わせて観光するのはとてもハードルが高いです。せっかく到着したのに水位が合わず、期待した景色が見られなかった…ということは避けたいところです。

そこでおすすめしたいのが、現地ガイドツアーを利用しての台中観光です。
例えば、BUYMA TRAVELのプライベートガイドなら、日本語ガイドが高美湿地の干潮や日の入り時刻を把握して、最も美しい時間帯に合わせてスケジュールを組んでくれます。
台北市内のホテルから往復送迎付きで、台中で行きたい全ての観光スポットに行けることも大きな魅力です。台中の人気スポットを1日で網羅して、絶対にみたい高美湿地の絶景を楽しむことまでできます。
そしてBUYMA TRAVELのガイドツアーは、団体ツアーではないので、他のお客さんと一緒に行動しなくて良いことも嬉しいポイント!
ツアーはアレンジも自由に効いて、専属の日本語ガイドがオリジナルプランを組んでくれるから、ご紹介したモデルコースも楽しむことができます。
台中を1日にで楽しむには、台北発のツアーを上手に利用することがおすすめなので、ぜひ現地ツアーもチェックしてみてください。
まとめ

台中はカラフルな彩虹眷村や幻想的な高美湿地、自然豊かな日月潭、活気あふれる逢甲夜市など、見どころがバランスよくそろった街です。
台北から1日の日帰り観光でも満喫できる一方で、スポット同士の距離があるため、効率よく回るには事前のスケジュールが重要になります。とくに高美湿地の夕景は潮や時間帯に左右されるため、ツアーを利用することがおすすめです。
ぜひ本記事を参考に、自分に合ったモデルコースを組み立ててもらえたらと思います。
そして台湾観光といえば、やっぱり九份と十分でのランタン飛ばしも欠かせません。BUYMA TRAVELでは、九份に日帰りできる現地ツアーもご紹介中です。
九份と十分の1日観光から、猫村と九份をめぐるプランまで、人気のツアー情報の比較は以下の記事でご紹介しています。九份ツアーは種類が多いので、参加するツアーにお悩みの場合は、ぜひ合わせてチェックしてみてください。



