
バンコクから日帰りで観光できるメークローン鉄道市場は、個人でのアクセスが少し難しく、交通手段によって移動の難易度や所要時間が大きく変わってきます。なので、しっかりと情報を把握しておかないと、「想像以上に移動が大変だった」「時間が足りなかった」「市場スレスレを通る列車をみれなかった」という失敗につながることもあります。
本記事では、バンコクからメークローン市場までのアクセス方法を徹底解説!電車・ロットゥー・タクシー・ツアー利用の特徴や、所要時間・料金の目安をご紹介します。初心者でも迷わないおすすめルートについてもわかる内容なので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
メークローン鉄道市場を観光するなら、移動と観光がセットになった現地ツアーを比較して選ぶこともおすすめです。バイマトラベルでは人気ツアーをまとめて確認できるので、ぜひ気になるプランをチェックしてみてください。
メークローン市場の魅力とは?

メークローン鉄道市場(タラート・ロム・フッブ)は、タイの西部よりサムットソンクラーム県の中心部(メークローン駅周辺)に広がるローカル市場です。メークローン市場の最大の魅力は、なんといっても「列車が市場の中を通過する」という世界でも珍しい光景が見られることです。
メークローン鉄道市場は、線路のすぐ脇に屋台が並んでおり、屋台のすぐ目の前を列車が通過していくことが大きな特徴です。列車が近づくと、周囲に響く警笛とともに市場の空気が変わり、店主たちは慣れた手つきでテントや商品を素早くたたみ、列車の通行を待ちます。
そして、まるで映画のワンシーンのように、列車が人々のすぐ横をかすめるように通過。その距離感は想像以上に近く、初めて訪れる人は思わず息をのむほどの迫力です。通過後は、数秒で元通りに屋台が広がり、何事もなかったかのように営業が再開されます。
通常であれば危険で成り立たないような市場環境ですが、メークローン市場では日常のこと。このメークローン市場ならではの非日常的な光景を求めて、多くの観光客が市場に訪れます。現地では「傘をたたむ市場(タラート・ロムフープ)」とも呼ばれており、タイ観光の中でも特にインパクトの強いスポットとして有名です。

そしてメークローン鉄道市場は、地元の人々にとっては生活の場なので、現地で見られる光景は、観光客に向けた演出ではなく、本物の日常ということも大きなポイントです。
線路の両脇には、新鮮な魚介類や野菜、南国フルーツ、肉類、調味料などが所狭しと並び、まさに地元の台所といえる雰囲気。日常の買い物をする地元の人々の姿も多く見られ、リアルなタイの暮らしを肌で感じられる貴重な場所です。
また、屋台グルメも充実しており、ココナッツアイスやマンゴー、焼き魚、タイ風お惣菜など、その場で気軽に食べ歩きを楽しめるのも魅力のひとつ。列車の通過時間を待ちながら市場を散策するだけでも、十分に満足度の高い時間を過ごせます。
ただし、屋台グルメは人によってはお腹を壊すこともあるので、食べ歩きを楽しむ市場というよりは、タイならではの日常を観光するといった楽しみ方がおすすめです。
バンコクからメークローン市場への行き方は4つ

メークローン市場への行き方は、バンコクから大きく分けて以下の4つのアクセス方法があります。
- 電車(ローカル線+渡し船を利用)
- ロットゥー(ミニバン)
- タクシー
- 現地ツアー(送迎付き)
一見シンプルに見えるのですが、どの移動方法を選ぶかによって、アクセスの難易度が大きく異なります。では各移動手段について、詳しくご紹介していきます。
電車で行く方法|ローカル感を楽しむルート

メークローン市場までの電車移動は、料金の安さ、そしてローカルなタイの雰囲気を楽しめることが最大の魅力です。電車のルートは、まとめると以下の通り。
ウォンウィアン・ヤイ駅(バンコク市内) → マハーチャイ駅 → 渡し舟 → バーンレーム駅 → メークローン駅(メークローン市場)
注意点は途中で渡し船への乗り換えが必要となること。そのためタイに慣れていない方には、少しハードルが高いです。なので時間に余裕がある方や、タイならではのローカルな雰囲気をとことん楽しみたい方に、特におすすめのルートとなっています。
出発地点となるのは、タイ国鉄のウォンウィアンヤイ駅です。同じ名前のBTS駅が近くにあるので、BTSを利用してアクセスするのが一般的です。ただし、BTS駅と国鉄駅は別の場所にあるため、BTS駅を降りてから国鉄のウォンウィアンヤイ駅まで徒歩10分ほど歩く必要があります。乗り遅れないよう、時間には少し余裕を持っておくのがおすすめ。
ウォンウィアンヤイ駅からローカル電車に乗り、「マハーチャイ駅」まで約50分〜1時間ほど移動します。電車の本数は比較的多く、早朝5:30頃から夜20:10頃まで運行しています。朝に観光するなら、08:35発→09:28着といったスケジュールが代表的です。
マハーチャイに到着したら、徒歩で船着場へ移動して、渡し船で対岸へ渡ります。所要時間はわずか5分ほどで、料金も数バーツと非常に安く、ローカルの人々の日常を感じられることもポイントです。対岸に着いたら「バーンレーム駅」まで歩き、そこから再び電車に乗って「メークローン駅」へ向かいます。
バーンレーム駅とメークローン駅間の鉄道は、1日たった4往復しか運行していないことが注意点です。バーンレーム駅を出発する便は、06:20/09:00/11:30/15:30となっており、市場のあるメークローン駅までの所要時間は約1時間です。
すべての移動を含めたバンコクからの所要時間は、乗り継ぎや待ち時間を考慮して約3時間以上が目安となります。なので電車で「行ける」というよりも、電車旅そのものを楽しむスタイルに近い移動です。
費用面では非常にリーズナブルで、各区間の電車運賃は10バーツ前後、渡し船も数バーツ程度と、合計でも数十バーツで移動できます。
電車移動の大きな注意点としては、バーンレーム〜メークローン間の本数が少ないことです。乗り遅れると次の便まで長時間待つことになるため、必ず時刻表を確認して、逆算してスケジュールを組むことが重要です。また、タイの鉄道は移動が遅く、さらに遅延が発生することもあるので、スケジュールには余裕を持たせておくことがおすすめです。
タクシーで行く方法

メークローン市場までは、タクシーを利用してもアクセスが可能です。ホテルから市場まで乗り換えの手間がなく、暑い日や雨の日でもストレスなく移動できます。
バンコクからメークローン市場までの距離は約70〜80kmほどで、移動時間は道路状況にもよりますが、約1時間半〜2時間前後が目安です。朝や夕方のラッシュ時間帯は渋滞が発生しやすいため、時間に余裕を持って出発するのがポイント。一方で、早朝に出発すれば1時間強で到着するケースもあります。
気になる料金は、利用方法によって幅がありますが、一般的な目安は以下の通りです。
- タクシー(メーター+交渉):約1,000〜1,500バーツ(片道)
- Grabなどの配車アプリ:約1,200バーツ前後
料金は出発地点や時間帯、渋滞、高速料金の有無などによって変動します。特に高速道路を利用する場合は、別途トール代(数十〜100バーツ程度)がかかることもあります。
タクシーの手配方法は、流しのタクシーを拾う、配車アプリを利用する、ホテルから呼ぶの3つです。
まず、街中で流しのタクシーを拾う方法ですが、料金交渉やドライバーの対応にばらつきがあるため、初心者にはややハードルが高い場合もあります。最近は少なくなっていますが、ぼったくりタクシーや、観光客の足元をみたタクシーが存在することも注意点です。
タクシー利用でおすすめなのは、Grabなどの配車アプリです。事前に料金が表示されるため安心して利用で、タイは英語がほとんど通じないため、タイ語がわからなくても利用しやすいこともメリットです。
また、ホテルのフロントで手配してもらう方法もおすすめです。料金はやや高めになる傾向がありますが、ドライバーとのトラブルのリスクが低く、安心して利用できます。
タクシーを利用する際に重要なのは、「帰りの手段をどうするか」です。メークローン市場周辺はバンコク中心部ほどタクシーが多くないため、現地で流しのタクシーを捕まえるのが難しい場合があります。
Grabも時間帯によってはつかまりにくいことがあるため、往復でチャーターする、または帰りの移動手段をあらかじめ決めておくこと必要があります。例えば、行きはタクシーで快適に移動して、帰りは電車またはロットゥーを利用するなどが一般的です。
ロットゥー(ミニバン)で行く方法

ロットゥーとは、タイで定番の10〜15人の相乗りミニバンのことです。タイでは中距離移動の公共交通機関としてよく利用されており、バスより安く移動きます。
電車のような複雑な乗り換えがなく、タクシーほど高額でもないため、コスト・時間・手軽さのバランスが優れた移動手段となっており、バンコク市内からロットゥー(ミニバン)を利用してメークローン鉄道市場まで移動することも可能です。
ロットゥーを利用する場合、主な出発地点となるのが「サーイ・ターイ・マイ(南バスターミナル)」と「エカマイ・バスターミナル」です。ここからサムットソンクラーム(メークローン市場周辺)行きのミニバンが運行しています。
「サーイ・ターイ・マイ(南バスターミナル)」では、基本的には05:00〜19:00頃まで、ほぼ毎時出発という高頻度で運行されており、メークローン鉄道市場までの所要時間は、道路状況にもよりますが約1.5〜2時間程度が目安です。
また、同じターミナルからはアンパワー水上マーケットなど周辺観光地へ向かう便も多く出ているため、メークローン市場とあわせて観光したい場合にも便利なルートです。
「エカマイ・バスターミナル」から乗車できるロットゥーは、運賃が約90〜100バーツ前後で、40分〜1時間半間隔で運行されているケースが一般的です。ただし、運行状況や乗り場は変わることも多々あるため、現地でチケットを購入する際には「Mae Khlong(メークローン)」または「Samut Songkhram」といった行き先をしっかり確認することはお忘れなく。
料金は出発地によって多少異なりますが、70〜100バーツ程度(約300〜400円)が目安です。事前予約は基本的に不要で、現地でチケットを購入して乗車するスタイルが一般的です。満席になり次第出発するため、タイミングによってはすぐ乗れることもあれば、少し待つ場合もあります。
なお、以前は「戦勝記念塔(Victory Monument)」周辺からロットゥーに乗る方法が一般的でしたが、現在は事情が変わっています。2016年以降、交通整理の一環としてミニバンの発着拠点は主要バスターミナルへ移転されており、現在は南バスターミナルやエカマイなどの拠点から利用するのが基本となっています。
ロットゥー利用にあたり、事前に考慮しておきたいのが安全面です。ロットゥーは便利な一方で、スピードが出やすい交通手段でもあり、状況や利用するロットゥーによっては事故の危険があります。
近年では安全対策の強化も進められていますが、過去にはロットゥーの大事故も発生しているため、心配がある場合はツアーを利用するなど、別のアクセス方法を検討ください。
現地ツアーで行く|初めてのタイ旅行におすすめ

バンコク市内からメークローン市場まで、自力での個人移動は難しいルートになっているので、おすすめなのは現地ツアーを利用しての移動です。
バンコクからの往復送迎がセットになっているため、電車の乗り換えやミニバンの乗り場探しといった手間がなく、迷う心配もぼったくりに会うストレスもなく、メークローン市場まで行けます。
バンコク発着の現地ツアーのなかでも、とくに人気なのはメークローン市場と水上マーケットをセットで巡るツアーです。
例えば、バンコク発着の往復シャトルバスで移動するツアーでは、所要時間は約6時間、料金は1人あたり約7,000円前後と、個人手配に比べてやや費用はかかるものの、移動・観光をまとめて効率よく体験できる内容になっています。
水上マーケットでは自由散策や手漕ぎボート体験も楽しめ、メークローン市場へ移動して列車通過のタイミングに合わせて観光できるため、「せっかく行ったのに市場を通過する鉄道を見られなかった」という失敗を防げることもメリットです。
ツアーには乗り合いプランと貸切プランがあり、予算に応じてツアーを選べるのもポイントです。友人同士や家族旅行なら、貸切にすることで他のお客さんを気にせず自由に観光もでき、また乗り合いツアーは費用を大きく抑えて気軽に参加できます。
自由行動の時間が限られることや、自分のペースで動きにくい点がデメリットではあるものの、メークローン市場は広大な観光スポットではないため、ツアーを利用しても観光には十分すぎる時間が確保されていたと感じる方も多いです。
安心・安全、そして確実に観光したいという場合は、現地ツアーもあわせてチェックしてみてください。
どの行き方がおすすめ?自力なら電車、迷ったらツアー

実際のところ、旅行者の目線で考えると、「現地ツアーに参加する」または「電車で自力で行くか」の2つに絞ると分かりやすいです。
まずタクシーですが、行きはスムーズでも、帰りの足が見つかりにくいという点に注意が必要です。メークローン市場周辺はバンコク市内ほど交通量が多くないため、現地でタクシーを捕まえたり配車アプリを使ったりするのが難しいケースもあるため、移動に慣れていない方にとっては不安が残ります。
また、ロットゥー(ミニバン)は乗り場や行き先の確認が分かりづらく、海外旅行に慣れていない場合は戸惑うことがほとんどです。初めてのタイで利用するにはハードルが高いです。
そのため、安心して選びやすい移動方法は「電車」か「ツアー」のどちらかになります。
電車で行く方法は、費用を抑えながらローカルな雰囲気を楽しめるのが魅力です。乗り換えや渡し船など少し手間はかかりますが、その分だけタイのローカル冒険するような、旅らしい旅を感じられるルートです。
一方で、できるだけスムーズに観光したい方には現地ツアーがおすすめです。バンコクからの送迎がついているため、移動に迷うことなくメークローン市場まで行くことができ、列車の通過時間に合わせて観光を楽しめます。
メークローン市場と同じく、バンコクからの移動が難しい「水上マーケット」とセットで観光できるプランもあるので、1日で人気スポット2ヶ所を観光できることもツアーが人気のポイントとなっています。
まとめると、ローカル旅を気ままに楽しみたい方は電車、安心して効率よく観光したい方はツアーがおすすめとなっています。
メークローン市場を観光する際の注意点

メークローン市場はタイならではのユニークな観光スポットですが、それゆえに事前に知っておきたいポイントもいくつかあります。
まず最も重要なのが、列車の通過時間を事前に確認しておくことです。メークローン市場の見どころは、やはり列車が市場の中を通過する瞬間。この時間に合わせて訪れないと、せっかく行ってもその光景を見られない可能性があります。
メークローン市場を通過する電車は、1日4往復の合計たった8回しか通過しない単線なので、15〜20分前には現地に到着しておくと安心です。
次に気をつけたいのが安全面です。列車が通過する際は、想像以上に人との距離が近くなり、通路も一時的に混雑します。写真撮影に夢中になりすぎると危険な場合もあるため、周囲の状況をしっかり確認し、特に小さなお子様連れの場合は、手を離さないよう注意しましょう。
また、市場内は観光客で混み合う時間帯も多く、スリ対策も忘れずに行いたいポイントです。スマートフォンや財布はバッグの奥にしまう、または体の前で持つなど、基本的な防犯対策を意識しておくと安心です。
最後に、メークローン市場は観光地であると同時に、地元の人々の生活の場でもあります。通路をふさいで長時間写真を撮る、商品に無断で触れるといった行為は控え、現地の方々への配慮を忘れずに行動ください。
メークローン市場とあわせて行きたい周辺観光スポット
メークローン市場は単体でも十分楽しめるスポットですが、周辺には魅力的な観光地が点在しており、あわせて訪れることで満足度がさらに高まるエリアでもあります。特に人気なのが、水上マーケットとの組み合わせです。時間帯がうまくずれているため、1日で効率よく2つの観光地を巡ることができます。
アンパワー水上マーケット

まずおすすめしたいのが「アンパワー水上マーケット」です。こちらは週末限定で開催されるローカル色の強い水上マーケットで、夕方から夜にかけて活気が増すのが特徴です。川沿いには屋台や飲食店が並び、シーフードやタイスイーツなどを楽しみながらゆったりと散策できます。昼間にメークローン市場で列車の通過を見た後、午後〜夕方にアンパワーへ移動する流れは、定番かつ満足度の高いプランです。
ダムヌンサドゥアック水上マーケット

もう一つ有名なのが「ダムヌンサドゥアック水上マーケット」です。こちらはタイを代表する観光型の水上マーケットで、色とりどりのボートが行き交う景色はまさにタイらしさを象徴する風景です。
早朝から営業しているため、朝に水上マーケットを訪れ、その後メークローン市場へ向かうルートも人気があります。ボートに乗って市場を巡る体験は非日常感があり、写真映えするスポットとしても知られています。
どちらの水上マーケットもそれぞれ異なる魅力があり、アンパワーはローカル感と落ち着いた雰囲気、ダムヌンサドゥアックは観光地としての華やかさが特徴です。
メークローン市場と水上マーケットは、個人で移動することも可能ですが、距離や交通手段を考えると、メークローン市場とセットになったツアーを利用するのが最も効率的な観光ルートとなっています。
タイ旅行でメークローン市場と水上マーケットの観光を考えている場合は、ツアーを利用すると午前中に2ヶ所を観光することも可能です。いっきに時間を短縮できるので、旅行中により多くのスポットを観光する場合は、お値段以上に時間を使えるメリットをふまえて、ぜひツアーもチェックしてみてください。
さいごに

メークローン市場は、列車が市場の中を通過するという世界でも珍しい体験ができるスポットです。観光をしっかり楽しむには、どう行くかを事前に決めておくことが重要です。
無理のない方法を選び、ぜひメークローン市場ならではの迫力ある瞬間とローカルな雰囲気を体験してもらえたらと思います。
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