
ハノイは歴史ある旧市街の街並みと、幻想的な景色が広がる世界遺産ハロン湾の観光を同時に楽しめるベトナム屈指の人気都市です。日本からは直行便で約5時間30分とアクセスしやすく、物価も安いため5つ星ホテルにも格安で宿泊でき、歴史にグルメと見どころも盛りだくさん。
とはいえ、「ハノイではどこを観光すればいい?」「モデルコースはどう組む?」「初めてでも安心して回れる?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんなハノイの基本情報からおすすめ観光スポット、モデルコースにグルメ情報まで、ハノイで観光を大満喫するために必要な情報をすべてご紹介!はじめてのハノイ旅行から、リピーターの方にも役立つ内容となっています。
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ハノイはどんな都市?基本情報と魅力

ハノイは、1,000年以上の歴史を持つベトナムの古都であり、ベトナムの政治・文化の中心を担うベトナムの首都です。
ベトナム最大の都市ホーチミンに次ぐ第二の都市にあたり、街には王朝時代の面影が残る旧市街(オールドクォーター)が広がり、フランス統治時代に建てられたコロニアル建築が点在するなど、東洋と西洋の文化があわさった景観が特徴です。
レトロな雰囲気が漂うハノイの街中には、昔ながらの建物を活かしたカフェやショップも多く、寺院や廟などの歴史スポットに加え、ローカル市場でのショッピング、水上人形劇やシクロ体験(伝統的な三輪自転車タクシー)といった文化体験、そしてコストパフォーマンス抜群の高級ホテルでの滞在など、魅力的な楽しみ方がコンパクトにまとまっています。
懸念点としては、都市部ではハノイの大気汚染が気になる場面があり、ベトナムの代名詞でもあるバイク量の多さからくる排気ガス、建設現場の砂埃などから、世界的にみても空気の悪い都市としても有名です。
ただ、それを上回るほど「ベトナムらしさ」や旅の楽しさが詰まっているのがハノイの魅力です。街歩きはもちろん、ハノイ観光の大きな魅力は郊外にも広がっており、世界遺産のハロン湾やチャンアンといった絶景スポットにもアクセスしやすく、日帰りでベトナムの世界遺産を気軽に訪れられることも、海外旅行先として選ばれる魅力となっています。
ハノイの場所とアクセスについて

ハノイはベトナムの北部に位置する都市で、国の政治・文化・歴史の中心地となっているベトナムの首都です。ベトナムの有名都市ホーチミン市からみて、約1,700km北に位置しています。
日本からハノイのアクセスは非常に便利で、フライト時間はおよそ5時間30分ほど。羽田・成田・関西・名古屋・福岡の各空港から、ベトナム航空やANAなどの直行便が就航しており、実は日本から気軽に行ける海外旅行先としても知られています。
時差は日本より2時間遅れ(UTC+7)のため、時差ぼけの心配も少なく、海外旅行に慣れていない方や、家族連れでの渡航のしやすさもポイントです。
なお、ランタンの街として有名なホイアンは中部のダナン近郊に位置しており、ハノイからの直接アクセスするには距離があります。ハノイから日帰りでのホイアン観光はほぼ不可能なため、ホイアン観光を目的にする場合は、ダナンを含めたベトナム国内を周遊するプランを検討するのがおすすめです。
ホーチミン市との違い・ハノイならではの特徴

ベトナム旅行でよく比較されるのが、首都ハノイと南部最大都市のホーチミン市です。それぞれ同じベトナムの都市ですが、街の雰囲気や役割、気候は大きく異なっています。
ホーチミン市はベトナム最大の都市で、高層ビルや商業施設が立ち並ぶ近代的でにぎやかな都市。かつては「サイゴン」と呼ばれていた街で、現在は経済の中心地として近代化を続けています。
北部に位置するハノイは、ベトナムの政治の中心です。政府機関や各国の大使館が集まる都市となっており、街全体に歴史と伝統を兼ね備えた落ち着いた雰囲気が広が特徴です。
気候の面でも大きく違いがあり、ホーチミンは年間を通して気温が25〜30度前後と暖かく、季節の変化が少ないのが特徴です。それに対してハノイは、日本ほど明確ではないものの、春夏秋冬の移ろいがあり、訪れる時期によって四季に応じた表情を楽しむことができます。また、ホーチミンとハノイを比べると、ホーチミンのほうが大気汚染は比較的おだやかです。
特徴をまとめると、ハノイは古き良きベトナムの文化や暮らしを感じられる都市で、ホーチミンは近代化が進むエネルギッシュな都市となっています。
ハノイのおすすめ観光スポット
ハノイは歴史や文化を感じられる名所に、SNSで話題のフォトジェニックなスポット、さらにローカルの活気を体感できる穴場まで、見どころが盛りだくさんの都市です。
ここでは定番の大人気スポットから、ハノイらしさをより感じられる注目スポットまで、ハノイ観光でおすすめのスポットを厳選してご紹介します。
ハノイ旧市街地

ハノイ観光の中心となるのが、歴史とローカルの活気が集まっている旧市街(オールドクォーター)です。旧市街地のエリアはホアンキエム湖の北側からドンスアン市場周辺まで広がっており、徒歩で気軽に散策できるのが魅力です。
ハノイの旧市街は、もとはタンロン城の城下町として発展した歴史を持ち、今も当時の名残を感じられる街並みが広がっています。細い路地や間口の狭い建物が立ち並び、どこか懐かしさを感じるレトロな風景が続いています。
近年は、古い建物をリノベーションしたおしゃれなカフェや雑貨店も増えており、伝統とトレンドが融合した独特の雰囲気を楽しめるのもポイントです。ベトナムコーヒーを味わいながらひと休みしたり、ローカル雑貨を探したりと、歩くだけでも充実した時間を過ごせます。
ハノイ旧市街は「ハノイ36通り(36 Phố Phường)」とも呼ばれ、この呼び名こそが旧市街エリアの特徴の1つ。実際の通り数は70本以上ありますが、「36」という数字は15世紀頃に存在した約36の同業組合(ギルド)に由来しています。
通り名の多くは「Hàng(ハン=商品・店)」ではじまり、昔そこで扱われていた品物をそのまま表しています。例えば、以下の通り。
- Hàng Gai(ハンガイ通り):絹・麻織物
- Hàng Bạc(ハンバック通り):銀細工・宝飾品
- Hàng Mã(ハンマー通り):祭り用の紙細工・供物
- Hàng Đào(ハンダオ通り):絹や染物
今では伝統工芸の店が残る通りもあれば、カフェやおしゃれな雑貨店に変わった通りも多く、名前と現実のギャップを楽しむのも散策の醍醐味です。
通りごとの専門性が、迷路のように入り組んだ細い路地や、間口が狭く奥行きが長い「チューブハウス」と呼ばれる独特の建物とともに、ハノイ旧市街にレトロで活気ある独特の雰囲気を生み出しています。
昼はにぎやかな市場や街歩き、そして夜はナイトマーケットとライトアップされた街並みも楽しめ、ハノイらしい風景と文化、そして人々のリアルな暮らしも身近に感じられるので、初めてハノイを訪れる方は、ぜひ旧市街地の観光からスタートすることもおすすめです。
ホアンキエム湖(還剣湖)

ハノイ市街の中心に位置するホアンキエム湖は、街を象徴するランドマークとして多くの人に親しまれているスポットです。
「還剣湖」という名前は、黎朝の初代皇帝であるレ・ロイが神から授かった宝剣「順天剣」で中国の進行を打ち破り、その後に神の使いの大亀を通じて剣を返還した、という「還剣伝説」が由来となっています。
湖の中央には「亀の塔(タップルー)」が静かに佇み、夜になるとライトアップされて幻想的な雰囲気に包まれます。昼間とはまた違ったロマンチックな景色を楽しめるのも魅力です。
湖の周囲には整備された遊歩道があり、一周約2kmを30〜40分ほどで気軽に散策できま、早朝には地元の人々が太極拳やジョギングを楽しむ姿も見られるなど、観光地でありながら日常の風景にも触れられる場所です。
旧市街からもすぐの立地でアクセスしやすく、ハノイ観光のスタート地点としてもぴったりのスポットです。
住所: Hàng Trống, Hoàn Kiếm, Hà Nội
玉山祠(ゴックソン祠)

ホアンキエム湖の北側、小島の上に立つ玉山祠(Ngoc Son Temple、ぎょくさんじ)は、ハノイの象徴的なパワースポットです。湖の北東部に浮かぶ小さな「玉山島」に建つ寺院で、鮮やかな朱塗りの「栄光橋」を渡った先にあります。
寺院は19世紀中頃に建立され、儒教・道教・仏教が融合したベトナム伝統様式の木造建築が特徴です。特に学問の神である文昌帝君と、モンゴル軍の侵略を退けた国民的英雄の「陳興道」を祀っており、地元の人々にとっては学業成就や祈願の場としても有名です。
見どころのひとつが、館内に展示されている伝説の大亀の剥製です。1968年に実際に捕獲された体長約2メートル、重さ200kgを超える巨大な亀の剥製が、湖に巨大な淡水亀が実在した証として展示されています。
ホアンキエム湖の「還剣伝説」では、15世紀のレ・ロイ王が明軍を撃退した神剣を、金色の巨大亀が湖底に持ち帰ったと伝えられているため、ハノイの歴史と神話を感じられるスポットとなっています。
ドンスアン市場

ハノイ旧市街の北端に位置するドンスアン市場は、旧市街散策の締めくくりやスタート地点としても人気のハノイ最大級の伝統市場です。フランス植民地時代の1889年に建設された歴史ある市場で、トーリック川の近くで商船の交易拠点として急速に発展しました。
外観の特徴は5つのアーチ型の入口とクラシックなファサードで、建物内は迷路のように入り組んでいます。1階は衣類・バッグ・靴・サングラス・お土産雑貨・ドライフルーツ・コーヒー・お菓子などが中心、2階は生地や服の卸売・小売、3階は子供服や雑貨が並んでいます。
卸売市場の側面が強いため、商品が山積みになった迫力ある光景が広がり、地元の人々のリアルな買い物風景を間近に感じられるのが魅力です。
見どころは、なんといってもハノイらしい市場の賑わい!新鮮な食材から伝統工芸品、プチプラの衣類やお土産まで何でも揃い、特にバッチャン焼きの陶器、シルク製品、ドライフルーツ、ベトナムコーヒー、香辛料などはお土産としておすすめ。
値段は交渉次第でかなりお得になるので、値切りを楽しむのも市場ならではの醍醐味です。また、市場周辺の路地にはローカルフードの屋台が並び、朝から夜まで活気があります。
週末(金・土・日)の夜にはドンスアン・ナイトマーケットが開催され、市場前や旧市街の通りが歩行者天国になり、ストリートフードやライトアップされた賑やかな雰囲気を楽しめます。
開場時間:毎日朝6:00頃~夕方6:00~7:00頃(店舗により異なる)。週末夜は夜10:30頃まで延長される場合あり。
ベストタイム:早朝~午前中または夕方。昼間は混雑+暑さに注意
入場料:無料(現金必須。カードは使えない店が多い)
ハノイ大教会(聖ヨゼフ大聖堂)

ホアンキエム湖の西側、旧市街の喧騒から少し離れた静かな一角に佇むハノイ大教会は、ハノイで最も古いカトリック教会にあたり、フランス植民地時代の象徴的なネオゴシック様式の建築物です。
建設は1884年に始まり、フランス領インドシナ総督府によって進められました。モデルとなったのはパリのノートルダム大聖堂で、双子の鐘楼、尖ったアーチ窓、バラ窓(ローズウィンドウ)、フライングバットレス(飛梁)など、ヨーロッパのゴシック建築の要素を忠実に取り入れています。
外壁は風化した灰色の石とレンガでできており、1886年に完成してから130年以上経った今も重厚で荘厳な雰囲気を保っています。教会はもともと古代の仏教寺院「宝天塔(Bao Thien Pagoda)」の跡地に建てられたため、東洋と西洋の歴史が重なる場所としても興味深いスポットです。
外観の見どころは、何といっても高くそびえる2本の鐘楼と、正面ファサードの精巧な彫刻・ステンドグラス。夕暮れ時や夜のライトアップでは、幻想的なシルエットが浮かび上がり、写真映えも抜群です。
内部に入ると、高い天井のヴォールト(肋骨アーチ)、フランスから輸入された色鮮やかなステンドグラス、複雑に装飾された主祭壇、金色のアクセントが施された柱などが見られ、ベトナムらしい温かみのある木工細工も取り入れられており、ヨーロッパの荘厳さと現地の匠の技が合わさった空間を感じられます。
場所:旧市街の中心部、Nha Chung通り40番地(ホアンキエム湖から徒歩約5〜10分)
入場料:無料(寄付箱あり)
開館時間:外観は24時間いつでも見学可能。
内部はミサの時間帯を中心に開放されており、目安として平日8:00〜11:00 / 14:00〜17:00頃(変動あり)
マナー:神聖な場所なので肩と膝を覆う控えめな服装を。静かに過ごしフラッシュ撮影は控えめに。
日曜はミサが多く、内部見学のタイミングが限られる場合があります。ミサのスケジュールは正面の看板で確認。ミサ中は見学を控えるか、敬意を持って参加を。
ホーチミン廟

ハノイの中心部、バーディン広場に堂々と佇むホーチミン廟は、ホー・チ・ミン主席の遺体が安置された国民的聖地です。1945年にホー・チ・ミンがベトナム民主共和国の独立宣言を行った歴史的な場所でもあり、ベトナムの独立と統一の象徴として国内外から多くの人が訪れています。
建築はソ連のレーニン廟を参考にしつつ、ベトナムらしい要素を融合させたデザイン。灰色の花崗岩と赤い大理石を基調とした3層の階段状ピラミッド型で、高さ約21.6m、幅41.2m。ベトナム各地から集められた石材が使用されており、全国の統一を象徴しています。
正面には赤い石に「Chủ tịch Hồ-Chí-Minh(ホー・チ・ミン主席)」の文字が刻まれ、荘厳でありながら重厚すぎない落ち着いた佇まいです。周囲には79本のサイカス(鉄樹)が植えられ、これはホー・チ・ミンの79年の生涯を表したものです。
内部に入ると、ガラスケースに安置されたホー・チ・ミンの遺体を静かに見学できます。薄暗い空間には、赤い大理石の壁と花崗岩の柱が映え、厳粛な空気が流れています。
週末や祝日には地元の家族連れや学生たちが遠方から訪れ、静かに敬意を表す様子も見られ、多くの人が心を込めて手を合わせたり、黙祷を捧げたりする姿を見ると、ホー・チ・ミンという人物が人々の心に今も深く根ざしていることを感じられるはずです。
廟の見学後、近くのホー・チ・ミン博物館、一柱寺(One Pillar Pagoda)、主席宮殿、杭の家(Stilt House)を合わせて回ることもおすすめです。
開館時間:火・水・木・土・日の午前中のみ
夏期(4〜10月)は7:30〜10:30頃
冬期(11〜3月)は8:00〜11:00頃(土日・祝日は若干延長)
月曜と金曜は閉館
毎年9〜11月頃に約2ヶ月間のメンテナンスで閉鎖されるので、事前確認を。
入場料:外国人観光客は約25,000 VND(約150円前後)
服装とマナー:非常に厳格。肩と膝を完全に覆う服装(長ズボン、長袖または袖付きシャツ、閉じた靴)が必須。タンクトップ、ショートパンツ、ミニスカート、サンダルは即入場拒否されます。現地ガイドによると、暑いハノイでもこのルールは一切緩和されません。
館内では写真撮影・携帯電話の使用・大きな声・手をポケットに入れる行為も禁止。バッグやカメラは入口で預けます(水筒は戻してもらえることが多い)
おすすめのタイミング:行列を避けるなら平日早朝(開館1時間前までに到着が理想)
週末や祝日は地元の人で混雑し、1〜2時間待つことも。バーディン広場での衛兵交代式(旗掲揚式)も見どころの一つで、朝6時頃から始まる場合があります。
一柱寺

ホーチミン廟のすぐ近く、バーディン広場の南西に位置する一柱寺は、ハノイを代表するユニークな仏教寺院です。寺院はとても小さく、木造の簡素で美しい本堂が一本の石柱の上に鎮座している姿が圧巻です。
「延祐寺(Dien Huu Tu)」または「蓮華台(Lien Hoa Dai)」とも呼ばれ、池の真ん中に一本の石柱だけで支えられた姿が、まるで水面に咲く蓮の花のように見えることから「一柱寺」の名が付きました。
建立は1049年、李太宗帝の時代にさかのぼり、伝説によると子宝に恵まれなかった皇帝が夢の中で観音菩薩が蓮の花の上に座っている姿を見て、その夢を現実にしたのが始まりとされています。以来、子授かりや安産祈願の寺院として、地元の人々から厚い信仰を集めてきました。
フランス植民地時代末期の1954年に爆破され一度は破壊されましたが、1955年に元の姿に忠実に再建され、現在は国家歴史・建築遺産に指定されています。周囲は緑豊かな庭園と蓮池に囲まれ、特に朝の柔らかな光や夕暮れ時に訪れると、静かで幻想的な雰囲気も楽しめます。
ホーチミン廟の厳粛な空気からほんの少し歩くだけで、一柱寺の穏やかで優しい空気に心がほっと和むのを感じられ、観光客だけでなく地元の年配の方々が静かに線香を上げたり、祈りを捧げる姿もよく見かけます。
ホーチミン廟の見学後、主席宮殿や杭の家(Stilt House)と合わせて1〜2時間で回るのが効率的。蓮の花が咲く季節(夏〜秋)は特に美しいです。
開館時間:毎日7:00〜18:00頃(季節やホーチミン廟のスケジュールにより変動することがあります)
入場料:外国人観光客は約25,000 VND(約150〜200円前後)
バーディン広場・衛兵交代式

ホーチミン廟の正面に広がるバーディン広場は、ベトナム最大級の広場で、現代ベトナム史の最も重要な舞台として知られるスポットです。1945年9月2日にホー・チ・ミン主席が「ベトナム民主共和国」の独立宣言を行った場所として知られ、ベトナムの人々にとって国家の誇りと独立の象徴となっています。
広場を観光する際の見どころは、毎日行われる衛兵交代式と国旗掲揚・降下式です。特に朝の国旗掲揚式は、夏期(4月〜10月頃)は午前6:00、冬期(11月〜3月頃)は6:30に始まります。
精鋭の儀仗兵が整然とした隊列で登場し、国民国歌が流れる中、厳粛に国旗が掲揚される様子はまさに圧巻のひとこと。動きの一つひとつが完璧に同期し、表情一つ変えずに進む規律正しさは、ベトナムの軍事文化と国家への敬意を強く感じさせる瞬間です。
バーディン広場にあるホーチミン廟の入口では、2人の衛兵が常に立哨しており、衛兵交代式が約30分〜1時間ごとに実施されるのも見どころの一つ。白い制服に身を包んだ兵士たちの精密な動きは、写真に収めたくなるほど美しく、静かな緊張感があります。
観光客だけでなく地元の家族や学生たちが早朝から集まり、静かに見守る姿も印象的で、雨の日でも多くの人が傘を差して参加する様子を見ると、この儀式がどれほど人々の心に根付いているかがわかります。
夕方の国旗降下式は毎日午後9:00に行われ、夜のライトアップされた広場でよりドラマチックな雰囲気を味わえます。
タンロン遺跡

バーディン広場やホーチミン廟からほど近い場所に広がるタンロン遺跡は、古代の王朝史と現代の戦争史を感じられるハノイの世界文化遺産です。観光で見られるのは発掘された遺跡と、一部復元された建物のみとなっています。
タンロン遺跡の正式名称は、昇龍皇城と呼ばれ、11世紀の李朝時代(1010年頃)に建設が始まった古都の中心部です。李朝・陳朝・黎朝・阮朝の各王朝を通じて、実に約1,300年にわたりベトナムの政治・文化の中心として栄えました。また、1010年から1804年まで、ベトナム歴代王朝の王宮が置かれていた場所でもあります。
フランス植民地時代には軍事施設として利用され、ベトナム戦争中も重要な軍事拠点となっていました。そのため、長らく一般公開されませんでしたが、発掘調査の進展とともに貴重な遺構が次々と明らかになり、現在は世界遺産に登録されています。
主な見どころとしては、ドアン門、キンティエン殿、地下指揮所、発掘展示エリアの4ヶ所のチェックがおすすめです。
ドアン門(端門 / Doan Mon)は、正門として堂々と立つ赤い柱の美しい門。かつて皇帝が通り抜けた格式高い入り口で、遺跡の象徴的な写真スポットです。
キンティエン殿(敬天殿 / Kinh Thien Palace)は、李朝時代の基壇が残る重要な遺構で、階段状の基壇と精巧な龍の彫刻が見られます。
地下指揮所は、ベトナム戦争時代に使用された地下施設。薄暗いトンネルや作戦室がそのまま残されており、戦争の歴史をリアルに感じられる貴重なポイントです。
発掘展示エリアとしては、道路を挟んだ向かい側(Hoang Dieu 18番地付近)にも考古遺跡が広がり、古代の井戸、陶器、建築部材などが展示されています。チケットで両エリアを回れます。
場所:バーディン区 Hoang Dieu通り19C番地
ホーチミン廟・一柱寺から徒歩10〜15分程度で、午前中にバーディンエリアをまとめて回るのに最適です。
開館時間:火曜日〜日曜日 8:00〜17:00(月曜休館)。昼休み(11:30〜14:00頃)が入る場合もあるので、午前中訪問がおすすめ。
入場料:大人 100,000 VND(約550〜600円前後)
学生・高齢者・障害者などは割引(50,000 VND)あり。16歳未満の子どもは無料の場合が多いです。
所要時間:ゆったり見て1.5〜2時間。オーディオガイド(英語・ベトナム語)やQRコード解説が利用できるので、歴史の背景を深く知りたい人に便利。
タイ湖(西湖 / Ho Tay)

ハノイの喧騒から少し離れた北西部に広がるタイ湖(西湖 / Ho Tay / West Lake)は、ハノイ最大の淡水湖で、面積約500ヘクタール、周囲約15〜17kmという広大な湖。
旧市街やバーディン広場からタクシーやGrabで約10〜15分。緑豊かな湖畔の遊歩道が続き、朝のジョギングや夕暮れの散策にぴったりなのんびりとした雰囲気が魅力です。
タイ湖の歴史は古く、数千年以上前に遡り、李朝時代にはすでに王都の風景として親しまれていました。伝説では、中国の水牛が地面に足を踏み入れた窪みが湖になったとも言われ、古くから詩歌や文学に登場するロマンチックな場所です。
湖の周囲には柳が並び、特に朝霧がかかる時間や夕焼け時は、湖面に映る景色が幻想的。ハノイの蒸し暑い夏でも、湖からの風が心地よく、旧市街の熱気とは全く違う爽やかさを味わえます。
チャンクォック寺

タイ湖(西湖)の南東岸、小さな半島のように突き出した場所に静かに佇むチャンクォック寺(鎮国寺 / Chùa Trấn Quốc)は、ハノイ最古の仏教寺院として知られる貴重なスポットです。
6世紀(541〜545年頃)に李南帝(Ly Nam De)の時代に建立された歴史を持ち、当初は紅河(ソンコイ川)河畔にありました。17世紀初頭の1615年に堤防の崩壊で危険にさらされたため、現在地である西湖の小さな島(金魚の丘)に移築・再建されました。寺院の名前には、国を鎮め、災厄を防ぐという願いが込められています。
寺院の最大の見どころは、湖面に美しく映える11層の仏塔です。高さ約15mの塔は、各層に仏像が安置され、蓮の花をモチーフにした優美な装飾が施されています。
伝統的なベトナム仏教建築の要素が凝縮された木造の本堂、曲線を描く屋根、鮮やかな朱色と金色の装飾が、湖の青と緑に映えて非常にフォトジェニック。境内にはインドから贈られたという聖なる菩提樹もあり、心を落ち着けて参拝するのにぴったりです。
特に朝の柔らかな光の中や、夕暮れ時に湖面に塔が映る様子は幻想的で、地元の人々が静かに線香を上げ、祈りを捧げる姿が日常的に見られます。
場所:タイ湖(西湖)の南東岸、Thanh Nien Road沿い(Yen Phu地区)
開館時間:通常は朝8:00〜16:00頃(または7:30〜17:00頃まで変動あり)
旧暦1日・15日は朝6:00〜18:00、大晦日は終夜開放される場合があります。
入場料:無料(寄付箱あり。任意で心づけを)
タイ湖散策の途中に立ち寄りやすく、鎮武観(Quan Thanh Temple)とも近いです
クアンタイン祠

タイ湖(西湖)の南東岸、チャンクォック寺からほど近い静かな一角に位置するクアンタイン祠(鎮武観 / Đền Quán Thánh)は、ハノイの四鎮(四つの守護寺院)の一つとして、古くから北の守護神を祀る重要な道教寺院です。
11世紀初頭、李太祖(Ly Thai To)帝の時代(1010年頃)に建立された歴史を持ち、李朝が首都を昇龍(現在のハノイ)に移した際に、北の方角を守るために造られたと言われています。以来、陳朝・黎朝・阮朝を通じて何度も修復され、現在は国家歴史文化遺産に指定されています。
最大の見どころは、本堂に鎮座する巨大な玄天上帝の青銅像です。高さ約4メートル、重さ約4トンにも及ぶ迫力ある像で、蛇と亀を踏みしだく姿が印象的。ベトナムと中国の神話が融合した守護神として、災厄除けや無病息災を願う人々に古くから信仰されています。
境内は木造の伝統建築が美しく、精巧な木彫や石彫、大きな古木のバニヤン樹が影を落とす落ち着いた空間。湖からの風が吹き抜ける開放的な立地で、チャンクォック寺の優しい仏教の雰囲気とはまた違う、力強い道教の荘厳さを感じられます。
場所:タイ湖(西湖)南東岸、Quan Thanh通り190番地(Ba Dinh区)
チャンクォック寺から徒歩圏内、タイ湖散策ルートにぴったりです。
開館時間:毎日8:00〜17:00(旧暦1日・15日は6:00〜20:00、大晦日は終日開放の場合あり)
入場料:大人10,000 VND(約60円前後)
学生・子どもは5,000 VNDまたは無料の場合が多いです
文廟

旧市街の南側、ドンダー区の静かなエリアに広がる文廟(Temple of Literature)は、1070年に李聖宗帝によって建立されたベトナム最古の儒教寺院です。ベトナム100,000ドン紙幣の裏面にも描かれるほど、ハノイの歴史と文化を象徴する重要なスポットです。
1076年には隣接して国子監が創設され、東南アジアで初めての国立大学として利用されていました。李朝から阮朝までの約800年間にわたり、ベトナムの最高学府として数多くの官僚や学者を輩出し、「学問の聖地」として今も敬われています。
敷地は約54,000㎡と広く、5つの中庭で構成された伝統的な中国式レイアウトが特徴。入口の大きな門をくぐると、静かな池と古木に囲まれた空間が広がり、喧騒のハノイとは一線を画した穏やかな雰囲気が迎えてくれます。
文廟の見どころは、5つの中庭で構成された敷地に集まっており、まず第一中庭では、科挙合格者の名前が刻まれた82基の石亀(ドクター亀)の碑が並び、受験生や学生が今も触れて学業成就を祈る姿が見られます。
奥へ進むと講堂(大成殿)があり、精巧な木彫と赤と金の美しい装飾が施され、厳かな空気が漂う孔子を祀る本殿となっています。さらに国子監エリアでは、当時の学生たちが学んだ教室や庭園が残っています。
場所:58 Quốc Tử Giám通り、Văn Miếu地区
(旧市街から南へ徒歩20〜25分、またはGrabで5〜10分)
クアンタイン祠やタイ湖エリアからはやや離れますが、タクシーで簡単に移動できます。
開館時間:毎日8:00〜17:00(夏季は7:30〜17:30頃の場合もあり、最終入場は閉館30分前)。
入場料:大人約30,000〜70,000 VND(約200〜450円前後、時期により変動)。学生(学生証提示)は半額程度、15歳未満の子供は無料の場合が多いです。現金払いが基本。
ホアロー収容所

旧市街の南側、ホアンキエム湖から徒歩圏内の喧騒の中にひっそりと佇むホアロー収容所は、ハノイの植民地時代と戦争の歴史を象徴する重いスポットです。正式名称は「ホアロー刑務所遺跡(Hoa Lo Prison Relic)」で、フランス植民地時代に「Maison Centrale(中央刑務所)」と呼ばれていました。
1896年にフランスによって建設され、当初はベトナム独立運動の革命家や政治犯を収容する高セキュリティの刑務所として機能しました。過酷な拷問やギロチンによる処刑が行われた「地獄の釜(fiery furnace)」とも形容される場所で、収容人数は当初450人程度の予定でしたが、ピーク時には2,000人を超える過密状態でした。
ベトナム戦争中にはアメリカ軍捕虜が収容され、「ハノイ・ヒルトン」と皮肉を込めて呼ばれたことでも有名です。現在は南東部の小さな区画のみが博物館として保存・公開されています。
当時のまま残る厚い壁と鉄格子、暗く狭い独房。手枷・足枷などの拷問器具や、ギロチンの実物が展示されており、全体として薄暗く、重苦しい雰囲気ですが、ベトナムの近代史に興味がある方に強くおすすめしたいスポットです。
タンロン水上人形劇場

ホアンキエム湖の北東岸、旧市街の賑やかな一角に位置するタンロン水上人形劇場は、ハノイを訪れたらぜひ体験したいベトナム独自の伝統芸能「水上人形劇」を観賞できる人気スポットです。
劇場はホアンキエム湖のすぐ近くにあり、旧市街散策や玉山祠訪問の後に立ち寄りやすい立地。赤い屋根の小さな劇場内には約300席が設けられ、毎日複数回公演が行われています。
水上人形劇の起源は10世紀頃の紅河デルタ地方に遡り、田んぼの水を舞台に木彫の人形を操る農民の娯楽から発展しました。
竹や木でできた人形が水面を自由に動き回り、龍が舞ったり、農作業の様子、伝説の物語、日常のユーモアが生き生きと演じられます。舞台裏では生の伝統音楽(太鼓、笛、二弦琴など)が演奏され、歌声とともに物語を盛り上げてくれます。
特殊な水の効果と巧みな操り技術で、人形がまるで生きているように動き、笑いや驚きを誘うエンターテイメントな内容となっており、公演は約50分ほど。子どもから大人まで楽しめ、言葉がわからなくても視覚的に十分に楽しむことができます。
夕方以降の公演が、照明効果でより美しいのでおすすめです。わざわざ見る必要があるかな?と感じる方もいると思いますが、ハノイ観光ではとても人気が高いです。なので鑑賞するなら、できれば事前予約(オンラインやホテル経由)がおすす。とくに週末や夜の回はすぐに満席になります。公演前に劇場近くでベトナムコーヒーを飲んで待つのも、なかなか良い雰囲気です。
場所:57B Đinh Tiên Hoàng通り、Hoàn Kiếm区
ホアンキエム湖の北側、玉山祠や旧市街から徒歩5〜10分程度
公演時間:毎日複数回(目安として午後1:45、3:00、4:10、5:20、6:30、8:00、9:15頃)
日曜は朝9:30〜の公演もあり、季節や祝日で追加される場合があります
所要時間:約50分。
入場料:座席により異なり、VIP(前列):約200,000 VND(約1,000円前後)、通常席:150,000 VND、普及席:100,000 VND程度。子ども・学生割引あり
オーディオガイド(多言語対応、約50,000 VND)は物語の理解に大変おすすめです
ハノイ歌劇場(オペラハウス)

ホアンキエム湖の南東側、旧市街の中心に位置するハノイ歌劇場は、フランス統治時代を象徴する建築物にして、ハノイの芸術と優雅さを代表するスポットです。オペラ、バレエ、クラシックコンサート、ベトナム現代音楽や伝統芸能まで、多彩な公演が行われています。
1901年に着工し、1911年に完成したネオクラシカル様式の建物は、パリのオペラ座(パレ・ガルニエ)をモデルに設計されました。外観だけでも写真映えする撮影スポットとして人気が高く、鮮やかな黄色のファサードに白い柱とバルコニー、優美なドームが特徴で、昼間は堂々とした佇まいを、夜はライトアップでより華やかに輝いています。
内部は豪華な装飾が施され、正面ホールのT字型大理石階段、イタリア産の大理石床、クリスタルのシャンデリア、鏡の間、そして約600席の客席を備えた本が圧巻です。コリント式の柱や天井の装飾画、赤いベルベットの座席など、フランス植民地時代の贅沢な雰囲気を今も残しています。
場所:1 Tràng Tiền通り、Hoàn Kiếm区
ホアンキエム湖から徒歩約10分
外観見学:24時間自由に見学可能(外から眺めるだけなら無料)
内部見学・ガイドツアー:公演がない日を中心に10:30〜12:00頃に開催される場合が多く、料金は120,000〜400,000 VND程度(ツアー内容により変動)
公演チケット:オペラ、バレエ、コンサートなどにより300,000〜1,000,000 VND以上(座席により異なる)人気公演は早めの予約がおすすめ。
トレインストリート

旧市街の南側、ホアンキエム湖から徒歩約15分ほどの路地にひっそりと伸びるトレインストリート(Train Street / Phố Đường Sắt)は、ハノイを象徴する世界的も有名なフォトジェニックスポットです。
狭い住宅街の真ん中を鉄道の線路が一直線に走り、両側に小さなカフェや民家がぎっしりと並ぶ通りを、列車が目の前すれすれで通過していきます。列車が街中を通過する迫力ある光景は、SNSで世界的に有名になり、多くの観光客が「列車が通り過ぎる瞬間」を求めてトレインストリートを訪れています。
トレインストリートは、ハノイ駅近くのPhung Hung通りやLe Duan通り周辺にあり、日常の列車(旅客・貨物)が実際に運行しています。カフェのテラス席からわずか数メートルの距離を、大きな列車が風を切って通過する瞬間は、まさにアドレナリン全開!
カフェオーナーが「列車が来るよ!」と合図を送り、皆が安全エリアに移動する様子も、まるで地元ならではのショーのような賑わいです。昼間は明るい光の中で、夜はライトアップされた線路とカフェの灯りが幻想的に映え、どちらも異なる魅力があります。
過去に安全面での問題から一時閉鎖や制限がかかった時期もあり、2026年現在はちょくせつ線路に踏み入るではなく、カフェ経由でのアクセスが主流です。警察やバリアが置かれ、自由に線路を歩くことはできませんが、指定のカフェでドリンクを注文すれば快適に観覧できます。
観光するベストタイミングとしては、午後〜夕方頃が明るくて写真が綺麗に撮れておすすめです。とくに夜の回はライトが幻想的です。カフェでエッグコーヒーやココナッツコーヒーを飲みながら、列車の通過を待つのが現地スタイルです。通過後は線路沿いを少し散策するのも楽しいです。
ハノイトレインストリートの詳しい場所や、観光する際の注意点、ツアー情報については、以下の記事で紹介しています。気になる方はあわせてチェックしてみてください。
場所:旧市街南側、Phung Hung通りやLe Duan通り周辺
(主なエリアはTran Phuや224 Le Duan付近)
アクセス方法:自由に入れない場合が多いので、事前にカフェを決めておくのが確実。入口のバリアでカフェオーナーが迎えに来てくれるパターンが一般的。
列車通過スケジュール(2026年目安):毎日複数回ありますが、正確な時間は変動します。
平日:午前9時前後、午後3時前後、夕方〜夜(19:00、19:45、21:00頃など)
週末:朝6:00〜9:30頃、午後3:20〜、夜7:00〜23:00頃に複数回
通過時刻の30分以上前に到着し、カフェオーナーに最新情報を確認するのが鉄則。遅延はよくあるので余裕を持って訪れてください。
安全とマナー:列車が近づいたら黄色の安全ラインの内側に移動。線路に立ったり、触れたり、写真のために近づきすぎたりするのは厳禁。カフェの指示を必ず守りましょう。子ども連れや高齢者は特に注意。
ハノイ近郊の日帰りスポット
ハロン湾

ハノイから東へ約170km、車で約3.5〜4時間の場所に位置するハロン湾は、ベトナムを代表する絶景スポットとして知られる世界自然遺産です。
エメラルドグリーンの海に、約1,600もの石灰岩の島々が点在するその景観は「海の桂林」とも称され、世界7大自然の驚異のひとつにも数えられるほどの美しさです。総面積は約4万ヘクタールにも及び、大小2,000〜3,000の奇岩が海上にそびえ立つダイナミックな風景は、まさに圧巻です。
ハロン湾内には鍾乳洞や浮遊村(水上生活を営む集落)、白砂のビーチなど見どころが点在しており、クルーズ船で巡るのが定番の楽しみ方。とくにライトアップが美しいティエンクン洞窟や、2羽の鶏が向かい合うように見える奇岩など、湾内にはフォトスポットも豊富にあります。
ハノイ旅行で最も人気の観光先でもあるハロン湾は、ハノイから日帰りで楽しめるクルーズツアーが定番の観光方法。
4時間または6時間クルーズから、日帰りでハロン湾クルーズが楽しめ、船上でゆったり過ごす宿泊クルーズのプランもあります。時間に余裕があれば、夕日や朝焼けなど時間帯ごとに表情を変える景色を楽しめる宿泊クルーズもおすすめです。
ハロン湾クルーズのツアーの違い、日本語対応などの詳細については、以下の記事でも紹介しています。
アクセス:ハノイから日帰りバスツアーやプライベート車が一般的(往復送迎付きツアーが便利)
所要時間:日帰りツアーは約10〜12時間。オーバーナイトならゆったり。
おすすめ:信頼できるクルーズ会社を選び、事前予約を(人気船は数ヶ月前から埋まる)。安すぎるツアーはサービスが粗い、安全性に欠ける場合があるので注意。
チェック:酔い止めを持参。晴れた日の朝イチ出発がベスト。環境保護のため、プラスチックごみは持ち帰りを。
チャンアン

ハノイから南へ約100km(車で約2時間)のニンビン省にあるチャンアン景観複合体は、2014年に世界複合遺産に登録された美しいカルスト地形のエリアです。
石灰岩の山々と緑豊かな川が織りなす景観が「陸のハロン湾」と呼ばれ、ボートで洞窟や渓谷を巡る約2〜3時間の船旅が最大の魅力。静かな川を進みながら、3つの異なるルートから選べ、自然の神秘と古代の寺院を同時に楽しめます。
静かに漕ぐボートと周囲の絶景が心を落ち着かせ、観光客が多いハロン湾よりゆったりとした雰囲気が魅力。
朝早い時間や午後遅くが混雑を避けやすく、特に春や秋の涼しい時期は景色が鮮やかです。寺院巡りやハイキングも可能で、自然と文化をバランスよく味わえます。日帰りで十分回れる距離なので、ハノイ滞在中に組み込みやすいスポットです。
ハノイからチャンアンまで日帰り観光する方法は、以下の記事でもご紹介しています。
アクセス:ハノイから日帰りツアーやGrab/タクシーで約2時間
料金:約250,000 VND(約1,000円前後、ボート代込み)ボートは4人乗り程度でシェアの場合が多い
チェック:ボート観光は、ルートにより景色が異なるので、時間に余裕があれば複数回乗るのもおすすめ。周辺に古代の寺院やムア洞窟もあり、セットで訪れると充実。
バッチャン村

ハノイ中心部から約13〜15km東南(車で約30〜45分)の紅河沿いにあるバッチャン村は、1000年以上の歴史を持つ伝統的な陶器の村です。村全体が陶器作りで成り立ち、工房、窯、市場が点在し、手頃な価格で本格的な陶器を購入できる人気の日帰りスポットです。
日常使いの食器から装飾品、寺院用の供物まで多様な陶器が並び、職人が手作業で成形・絵付けする様子を見学できるのも魅力で、現地を歩くと、土の匂いや窯の熱気を感じながら、村の路地や大きな陶器市場を散策できます。
ハノイ市内から近く、半日で気軽に訪れられるのが大きなメリット。陶器好きやお土産探しに最適で、交渉次第でかなりお得に買えます。村の陶器博物館や古い工房も見学可能で、ただ買うだけでなく職人文化に触れられます。
アクセス:Grabやタクシー、ツアー利用で約30分。
所要時間:半日(2〜4時間)で十分。
入場・料金:村自体は無料(博物館は少額)陶器は現金払いが基本
チェック:お買い物は交渉必須ですが、笑顔で丁寧に対応すると良いです。
ハノイ観光スポット早見表(エリア別)
ハノイの主要観光スポットを「エリア別」に整理して、表にまとめると以下の通りです。どのスポットが近くにあるか分かるので、観光ルートを組む際の参考としてぜひ活用してみてください。
旧市街と周辺
| スポット名 | 特徴・見どころ | 所要目安 |
|---|---|---|
| オールドクォーター(旧市街) | ハノイ観光の中心エリア。レトロな街並み、カフェや雑貨、ローカルグルメが充実 | 半日〜1日 |
| ホアンキエム湖 | ハノイのシンボル。湖畔散策や朝の太極拳、亀の塔が見どころ | 30分〜1時間 |
| 玉山祠 | 赤い橋が印象的な寺院。大亀の剥製や還剣伝説が有名 | 30分 |
| ドンスアン市場 | ハノイ最大級のローカル市場。お土産・食材・雑貨が揃う | 1〜2時間 |
| ハノイ大教会 | フランス統治時代のネオゴシック建築。写真映えスポット | 30分〜1時間 |
| タンロン水上人形劇場 | ベトナム伝統芸能を鑑賞できる人気スポット | 約1時間 |
| ハノイ歌劇場 | フレンチ建築の象徴。外観見学や公演鑑賞が可能 | 30分〜1時間 |
| ホアロー収容所 | 植民地時代と戦争の歴史を学べる博物館 | 1時間 |
| トレインストリート | 列車が目の前を通過する人気フォトスポット(カフェ利用が基本) | 1時間 |
バーディンと周辺
| スポット名 | 特徴・見どころ | 所要目安 |
|---|---|---|
| ホーチミン廟 | ベトナムの象徴的存在。主席の遺体が安置された重要施設 | 1〜2時間 |
| 一柱寺 | 一本の柱で支えられたユニークな寺院。短時間観光向き | 30分 |
| バーディン広場 | 独立宣言の地。衛兵交代式や国旗掲揚が見どころ | 30分〜1時間 |
| タンロン遺跡(昇龍皇城) | 世界遺産。王朝と戦争の歴史が残る重要スポット | 1.5〜2時間 |
| 文廟 | ベトナム最古の大学。学問の聖地として有名 | 1〜1.5時間 |
西湖エリア
| スポット名 | 特徴・見どころ | 所要目安 |
|---|---|---|
| タイ湖(西湖) | ハノイ最大の湖。カフェ巡りや夕景散策に最適 | 1〜2時間 |
| チャンクォック寺 | ハノイ最古の寺院。湖に浮かぶ仏塔が美しい | 30〜45分 |
| クアンタイン祠 | 巨大な青銅像がある道教寺院。四鎮のひとつ | 30分 |
ハノイ近郊(日帰りスポット)
| スポット名 | 特徴・見どころ | 所要目安 |
|---|---|---|
| ハロン湾 | 世界遺産の絶景クルーズ。奇岩群とエメラルドの海 | 日帰り〜1泊 |
| チャンアン | ボートで巡る「陸のハロン湾」。静かな自然景観 | 半日〜1日 |
| バッチャン村 | 陶器の村。工房見学とショッピングが楽しめる | 半日 |
ハノイの観光モデルコース

ハノイ観光スポットをひと通りご紹介してきましたが、「実際にどう回ればいいの?」と感じる方も多いかなと思います。そこで、朝から夜まで1日観光できる場合を想定して、ハノイを効率よく巡るモデルコースを1つご紹介します。
より詳しいモデルコースの詳細、ハノイから日帰り行くハロン湾やチャンアン観光については、以下の記事でモデルコースをご紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
もしハノイ旅行が2泊3日に決まっているなら、以下の記事も参考になります。2泊3日の観光ルートを到着から帰国までまとめているので、合わせてチェックしてみてください。
9:00 観光スタート|旧市街を散策
まずはオールドクォーターからスタート。朝は比較的涼しく、人も少ないため、ハノイらしい街並みをゆっくり楽しめます。カフェや雑貨店を軽くチェックしながら、街の雰囲気を掴む時間として使うのがポイントです。
9:45 ホアンキエム湖
続いてホアンキエム湖へ移動。湖の周囲は整備されており、観光客だけでなく地元の人々の日常も感じられる場所です。1周約30分ほどで回れるので、無理なく観光できます。
10:15 玉山祠
湖に浮かぶ玉山祠を見学。赤い橋を渡る景色が象徴的で、ハノイ観光らしい写真が撮れるスポットです。内部ではベトナムの歴史や信仰にも触れられます。
11:00 ハノイ大教会&カフェ休憩
ハノイ大教会を観光して、合間にカフェで休憩を入れることもおすすめです。ハノイは暑さと湿度があるため、午前中に一度しっかり休むと後半が楽になります。
12:30 ランチ(旧市街)
旧市街に戻り、フォーやバインミーなどのローカルグルメを楽しみます。観光客向けでも十分美味しいので、無理にディープなお店を狙う必要もなく、気になったお店でベトナム料理を楽しんでください。
13:30 ドンスアン市場
ドンスアン市場はローカル市場の雰囲気を体感できる場所で、お土産探しにも最適です。昼間は暑いので、短時間でサクッと回るのがおすすめ。
15:00 ホーチミン廟・バーディン広場
ホーチミン廟はハノイの歴史を象徴する場所で、観光というよりベトナムを知る時間です。服装規定があるため、事前に確認しておくと安心です。
16:00 一柱寺
一柱寺は小さな寺院なので短時間で見られますが、ハノイらしいユニークな建築として人気です。
16:45 タンロン遺跡
タンロン遺跡は広いので全部回ると時間がかかります。時間が限られている場合は「門+基壇+展示エリア」に絞るのがおすすめです。
18:00 トレインストリート
夕方〜夜前の時間帯はトレインストリートを観光するベストタイム!カフェに入り、ドリンクを頼みながら列車通過を待つのが基本スタイルです。時間は多少ズレるので、余裕を持って行動しましょう。
19:30 ディナー
再び旧市街に戻って、ゆっくりベトナムの夕食を楽しみます。観光で疲れている時間帯なので、少し落ち着いたレストランを選ぶのがおすすめです。
20:45 水上人形劇
ディナーを終えてホテルに戻っても良いのですが、気になる方はタンロン水上人形劇場の観賞もおすすめ。言葉が分からなくても楽しめるので、ハノイらしい文化体験として非常におすすめです。
21:45 ナイト散策
ハノイの夜は遅くまで楽しみたいなら、旧市街やナイトマーケットの散策に繰り出してみましょう!昼とは全く違う雰囲気になり、旅の締めにぴったりです。
ハノイ観光のベストシーズン・気候
春(3〜5月)・秋(9〜11月)— おすすめシーズン
ハノイを旅するなら、春(3〜5月)と秋(9〜11月)が最もおすすめのシーズンです。気温は20〜28℃前後と過ごしやすく、雨も少ないため、旧市街の街歩きや屋外観光を快適に楽しめます。特に10〜11月は湿度も下がり、ハノイの街並みや湖畔の景色をゆっくり堪能するのに最適な時期です。
夏(6〜8月)— 雨季・猛暑の注意点
夏は気温が35℃を超える日も多く、スコールが頻繁に降る雨季にあたります。突然の大雨に備えて折りたたみ傘や雨具の準備は必須です。ただし、雨季であっても一日中雨が降り続けることは少なく、博物館やショッピングモールなど屋内観光と組み合わせれば十分楽しめます。
冬(12〜2月)— 乾季・防寒対策
12〜2月は乾季にあたり、雨が少なくて観光しやすい時期ですが、朝晩は15℃を下回ることもあるため、日本の秋程度の防寒着を用意しておくとよいでしょう。特に1月〜2月のテト(旧正月)前後は多くの店舗が休業するため、訪問時期には注意が必要です。
ハノイの月別平均気温・降水量早見表
| 月 | 平均気温 | 降水量の目安 | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| 1〜2月 | 15〜20℃ | 少ない | テト(旧正月)期間は休業が多いため注意 |
| 3〜5月 | 20〜28℃ | やや少ない | 気候が安定しており観光におすすめ |
| 6〜8月 | 30〜35℃ | 多い | 雨季・高温多湿のため熱中症対策が必須 |
| 9〜11月 | 22〜30℃ | やや少ない | 気候が良く最もおすすめのシーズン |
| 12月 | 16〜22℃ | 少ない | 朝晩は冷えるため軽い防寒着が必要 |
ハノイで食べたいグルメ・名物料理
フォー(Phở)
ベトナム料理の代名詞であるフォーは、実はハノイ発祥の料理です。透き通った牛骨や鶏骨のあっさりとしたスープに、細い米麺と薄切りの牛肉や鶏肉を合わせたシンプルな一杯。
ホーチミン市のフォーに比べてトッピングは少なめで、素材の旨味をシンプルに味わうのがハノイスタイルです。気軽な食堂では朝5〜6時から営業していることも多く、ハノイっ子の朝食定番としても親しまれています。
ブンチャー(Bún chả)

ハノイのソウルフードともいわれるブンチャーは、炭火で焼いた豚肉の焼き団子と薄切り肉を、甘酸っぱいヌックマムのつけ汁に合わせて食べる麺料理です。
2016年にオバマ元大統領がアンソニー・ボーデンと共にハノイの食堂を訪れブンチャーを食べた映像が世界的に話題となり、一躍国際的な知名度を得ました。旧市街周辺に専門店が多く、昼食に特におすすめです。
ちなみに、オバマ元大統領が訪れたのは、ブンチャーフオンリエン(Bun Cha Huong Lien)というお店です。
オバマ効果で世界的に有名なお店になり、2階にあるオバマ元大統領がつかったテーブルは、ガラスケースに入れて大切に保存されています。人気店になったものの、店構えはベトナムローカル色たっぷりで、お店のブンチャーも美味しいので、気になる方はぜひ訪れてみてください。
ブンチャーフオンリエン(Bun Cha Huong Lien)
24 P. Lê Văn Hưu, Phan Chu Trinh, Cửa Nam, Hà Nội,
エッグコーヒー(Cà phê trứng)
卵黄・砂糖・コンデンスミルクをクリーム状に泡立てたものをコーヒーの上に乗せた、ハノイ発祥のユニークなカフェメニューです。
1940年代に旧市街の喫茶店「ジャン・カフェ(Cà phê Giảng)」で生まれたとされ、今ではハノイを代表する飲み物として有名です。コーヒーとプリンを同時に楽しんでいるような濃厚な味わいで、甘いものが好きな方はぜひ一度試してみてください。
バインミー(Bánh mì)

バインミーはフランスパンのバゲットに、レバーペーストや焼き豚、ナマス(酢漬け野菜)、パクチーなどを挟んだベトナム式サンドイッチです。フランス植民地時代に広まったパン文化がベトナム独自に進化したもので、1本30〜50円程度で気軽に食べられる街歩きのお供に最適です。
トレインストリートのカフェでも注文できるので、線路沿いのカフェで列車の通過を見送りながら、エッグコーヒーと一緒に味わうこともおすすめです。
チャーカー(Chả cá)

白身魚を炭火で香ばしく焼き上げ、香草(ディル)とネギをたっぷり乗せて熱々の鉄板で供されるハノイ独特の鍋料理です。ヌックマムと砕いたピーナッツを合わせたタレでいただきます。
旧市街のチャーカー通り(チャーカー・ラーヴォン通り)に専門店が集まっており、ハノイ旅行中に一度は味わっておきたい郷土料理のひとつです。
よくある質問(FAQ)
- Qハノイ観光は何日あれば足りますか?
- A
市内の主要スポットを一通り回るなら、最低2〜3日あれば十分です。ハロン湾(日帰り)やチャンアン(日帰り)まで含めても、2泊3日で楽しむこともでき、4〜5日あると余裕をもってゆったり楽しめます。主要スポットを効率よく巡る1日モデルコースは、以下の記事でも紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
- Qハノイでは英語は通じますか?
- A
観光地やホテル、主要なレストランでは英語がある程度通じます。ただし、ローカルな食堂や市場では英語が通じないケースも多いです。
- Q子連れ・高齢者でも楽しめますか?
- A
子連れや高齢の方でも安心して観光できます。旧市街の観光にタンロン水上人形劇、、近郊のハロン湾など家族全員で楽しめる体験がもりだくさんです。ただし、バイクや車の交通量が多い路地では横断に注意が必要です。
さいごに

ハノイは1,000年の歴史を持つ古都の魅力と、ハロン湾などの雄大な自然が集まり、何度訪れても新たな発見がある魅力的な都市です。本記事を参考に、ぜひあなただけのハノイ旅行プランを組み立ててもらえたらと思います。
バイマトラベルでは、ハノイ旅行に利用したい現地ツアーを多数掲載しています。移動や観光がセットになった人気のツアー情報は、公式サイトをチェックしてみてください。







