
台北旅行を検討している方の中には、「今の観光地の雰囲気はどうなのか」「治安面で気をつけることはあるのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。あわせて、最近はどのようなツアーや旅行スタイルが選ばれているのか、現地ならではの変化を知りたいという方もいるはずです。
そこで今回、BUYMA TRAVELでは台北で日本人旅行者を案内している現地ガイド「Discover 台湾 Travel」に取材し、現在の観光状況や治安対策、そして日本人旅行者の最新傾向について話を聞きました。
観光需要は回復傾向 台北観光への影響は限定的
現地ガイドによると、2025年の訪台日本人は約131万人まで回復しており、今年はさらに伸びていく流れが見られるとのことです。2025年12月に発生した台北の無差別襲撃事件や、台湾有事に関わる話題による観光への影響は受けていないと考えられています。
実際、観光地の雰囲気も大きく変わっておらず、観光客の動きも落ち込んでいる印象はないそうです。事件直後は不安の声も一部あったものの、時間の経過とともに過度な心配は薄れ、現在は普段通り観光を楽しむ旅行者が多いといいます。
また、国や台北市では事件以降、観光地周辺の警備体制を強化しており、治安が大きく悪化している状況ではないとのことでした。
台北の治安は良好 ただし龍山寺周辺は注意も必要

治安面について、現地ガイドは「台北は日本と比べても安心して観光しやすい都市」と話します。その理由のひとつが、防犯カメラの多さです。人が歩く通路レベルまでカメラが設置されている場所も多く、こうした監視体制が犯罪の抑止につながっていると考えられているそうです。
そのため、一般的な観光エリアを訪れるぶんには、過度に不安を感じる必要はないとのことです。ただし、注意点がまったくないわけではありません。
具体的には、龍山寺の周辺エリアには気をつけたい場所があるそうです。龍山寺そのものは台北を代表する人気観光地ですが、寺院横の一部路地や周辺の夜市エリアについては、現地ガイドの間でも注意が必要な場所として認識されています。
観光する場合は、龍山寺の参拝を中心にし、夜遅い時間に周辺の細い路地へ入るのは避けたほうが安心です。
台湾有事への受け止めは冷静 観光で過度に気にする必要はない
台湾有事に関するニュースについては、現地でも意見はさまざまです。ただ、ガイドによると、街中で生活している人たちの間では、日常生活に大きな緊張感が漂っているわけではなく、「またその話題か」という受け止め方をする人も少なくないそうです。
政治的には、中国との関係についてさまざまな考え方があり、一概には言えません。しかし、現地では経済や日常生活を重視する人も多く、観光客が街を歩いていて何か特別な空気を感じるような状況ではないとのことでした。
そのため、日本人旅行者が観光の際に過度に不安を抱く必要はなく、通常の旅行と同じように最新情報を確認しながら行動すれば問題ないというのが現地の実感のようです。
花蓮市内は観光可能 タロコ峡谷の本格再開はまだ先

花蓮については、市内観光そのものは通常通り可能な状況だといいます。一方で、大きな地震被害を受けたタロコ峡谷エリアは、現在も本格的な復旧には至っていません。
現地ガイドによると、完全復旧には6〜7年程度かかると見込まれており、現時点では一部道路を通行できても、景勝地で車を降りて見学することは認められていないそうです。つまり、タロコ峡谷は一部で車窓観光ができる程度で、以前のように自然の中を歩いて楽しむ観光はまだ難しい状況です。
このため、タロコ峡谷をメインにした従来型の観光は当面難しく、花蓮エリアを訪れる場合は別の観光スポットを組み合わせた行程を考える必要がありそうです。
日本人旅行者は増加、貸切チャーターの減少傾向
最近の日本人旅行者の傾向として、観光客そのものは増えている一方、貸切チャーターの利用はむしろ減っているという興味深い変化があるそうです。特にここ1〜2年で、その傾向がよりはっきりしてきたといいます。
背景にあるのは、まず長引く円安です。以前なら貸切チャーターを選んでいた層でも、予算を抑えるために混載ツアーや格安のバスツアーへ流れるケースが増えています。費用を抑えながら効率よく回れる選択肢が増えたことも、この流れを後押ししているようです。
また、台湾旅行では訪問先として圧倒的に多いのが台北で、次いで高雄、台中という順になります。そのなかで台北のチャーターツアーの需要は、実際には九份・十分など郊外観光に集中しやすいのが特徴です。
逆にいえば、一度九份・十分を訪れたリピーターは、次回以降は台北市内でゆっくり過ごすことも多く、市内観光であれば公共交通機関でも十分に移動できるため、チャーター利用が減りやすいという事情があります。
一方で台中については、リピーターや比較的予算に余裕のある旅行者から、一定の貸切ツアーを利用した需要があるとのことでした。
今回取材に協力してくれたガイドのツアー

今回インタビューに協力してくれたガイド「Discover 台湾 Travel」は、BUYMA TRAVELで台北発の貸切チャーターツアーも案内しています。台北近郊で人気の九份散策と十分の天燈上げを中心に、希望に応じて十分瀑布や野柳クイーンズヘッド、十三層遺跡などを組み合わせられるのが魅力です。
基本プランでは、十分でランタン上げ体験や老街散策を楽しんだあと、九份でゆっくり街歩きができ、時間に余裕がある方は十分瀑布を追加したり、野柳や黄金の滝、十三層遺跡まで足を延ばすことも可能です。
口コミでも、「日本語でやり取りできて安心だった」「雨の日でも貸切チャーターで快適に回れた」「九份や十分だけでなく、おすすめのお店や立ち寄り先も教えてもらえて助かった」といった声が多く、初めての台湾旅行はもちろん、効率よく人気スポットを巡りたい方にも好評です。
九份・十分を自分たちのペースで楽しみたい方や、移動の不安を減らして快適に観光したい方は、ぜひチェックしてみてください。
まとめ

今回の取材から見えてきたのは、現在の台北観光はすでに大きく回復しており、治安面でも過度に不安を感じる状況ではないということでした。観光地の雰囲気は大きく変わらず、警備体制も強化されているため、基本的な注意を払いながら通常通り、台湾での旅行が楽しめます。


