
韓国・ソウル中心部で、じわじわと人気が広がっている「ソスンラギル」をご存じでしょうか?
ソスンラギルは、観光スポットの宗廟(そうびょう、チョンミョ)の西側に伸びる通りで、宗廟の石垣沿いにおしゃれなカフェやバーが広がるソウルのオシャレスポットです。
宗廟すぐ近くの歴史的な通りであるソスンラギルには、伝統的な韓屋風のお店から、最新のトレンドショップが広がっており、韓国現地のインフルエンサーはもちろん、オシャレ感度に敏感なソウル市民の間で大注目されているエリアです。
本記事では、ソスンラギルの雰囲気や人気カフェとショップ情報、周辺スポットと組み合わせた観光プランから、アクセス方法までをご紹介!
MZ世代を中心にホットプレイス略して「ハップル」といわれて、大注目されているトレンドスポットをぜひチェックしてみてください。
\最旬トレンドのソンスも紹介中/

ソスンラギルとは?
ソスンラギル(西巡邏通り)とは、ソウルの中心・鐘路(チョンノ)エリアに位置する全長約850mの通りのことです。
ソスンラギルは、朝鮮王朝の王室霊廟である宗廟(そうびょう、チョンミョ)の西側に沿って伸びており、歴史的な石垣沿いに韓屋風のカフェやオープンテラスのバーが立ち並ぶ魅力的なエリアです。
道路名の「ソスンラ(西巡邏)」は、朝鮮時代に宗廟周囲を夜間巡回していた巡邏軍(スンラグン)の詰所「巡邏庁(スンラチョン)」が宗廟の西側にあったことに由来しています。
もともとは宗廟の石垣沿いに続く静かな路地だったのですが、近年になってMZ世代の若者たちの間で注目され始め、ソウル最旬のホットスポットとして注目を集めています。
伝統的な韓屋が並ぶおしゃれスポット益善洞(イクソンドン)のすぐ隣にありながら、ひと味違う落ち着いた雰囲気が楽しめる穴場エリアとして人気急上昇中です。
ソスンラギルの雰囲気と魅力
ソスンラギル最大の魅力は、韓国の伝統と現代のトレンドが合わさった独特でオシャレな街並みです。
通りの片側には宗廟の石垣が伝統的に続き、もう片側には昔ながらの韓屋建築やレトロな建物をリノベーションしたカフェ・ショップが軒を連ねています。
ソウルの中心部にあるエリアですが、観光客の多いお隣の益善洞に比べて少し落ち着いたトーンで、ソスンラギルの通りに一歩足を踏み入れると、すこし静かで穏やかな雰囲気が広がっています。
静かでゆったりと時間が流れる通りで、石垣と木々に囲まれた風景がどこか歴史の重みを感じられることも特徴です。
春や秋には周辺の木々や草花が美しく彩り、歴史的な建造物と自然が織りなす美しい景観が楽しめることもポイントの1つです。
なかでも宗廟の石垣沿いの風景は人気で、秋には色づいた紅葉や銀杏並木と石垣のコントラストが美しく、SNS映えするフォトスポットとしても大人気!
さらにソスンラギルは、オープンテラスのカフェやバーが多く、穏やかな陽射しの下で石垣を眺めながらコーヒーや伝統茶を味わったり、夜風にあたりながら一杯飲んだりといったオシャレで贅沢なひとときが楽しめることも魅力です。
伝統的な風景のなかに現代のセンスがうまく合わさっていて、まさに韓国らしい「レトロでおしゃれ」な雰囲気を楽しめます。
ソスンラギルの人気のカフェとショップ
ソスンラギルの大きな特徴は、地元ソウルで話題のカフェやレストラン、バーが集まっていること。
韓国のSNSやテレビ番組で紹介されたことをきっかけに、一躍有名になったお店も多く、韓国の流行トレンドが好きなら、ぜひ旅行前にチェックしておきたいスポットばかりです。
ここでは、ソスンラギルのなかでも特にインスタグラムなどのSNSで人気の7店をご紹介します。
Fikee(パイキ)
Fikeeは「本と飲み物を楽しむ探検家たちのベースキャンプ」をテーマにしたブックカフェです。
店内にはおすすめの本が並び、カフェのお客さんが残したメモや感想が壁一面に貼られるなど、こだわりのインテリアが光る温かな空間が魅力です。
とくに店内の壁に貼られたメモや隠れ家のような店内の感性がシャレている、と韓国の若者から人気を集めています。
こだわりの豆で淹れたコーヒーや季節のフルーツサンドが人気で、静かに自分の世界に浸りたい人にぴったりのスポットです。
ブックカフェといえばコーヒーが定番のイメージですが、お酒の提供もあり。陽が傾いたらのんびりお酒を楽しむにもおすすめです。
ソルバンウルベーカリー
韓国語で「松ぼっくり」を意味する店名の通り、中庭に立派な松の木がある韓屋造りのベーカリーカフェです。
オーガニック小麦粉を使った自家製パンが評判で、おすすめの「ヨモギ餅パン」に人気の「塩パン」と「明太バゲット」といったオリジナリティあふれるパンが楽しめます。
2階席は大きな窓から石垣道の街並みを見下ろせる特等席になっていて、光がたっぷり差し込む落ち着いた空間でゆったり過ごせます。
韓屋の趣とパンの香ばしい香りに癒やされること間違いなしです。
Cafe SASA(カフェ ササ)
Cafe SASAは緑に囲まれた韓屋カフェ。伝統的な韓国の食材や菓子を現代風にアレンジしたメニューが楽しめます。
Cafe SASAのおすすめはメニューは、韓国の伝統的な宮廷菓子でもある果片(クァピョン)です。
果片(クァピョン)とは果肉入りのキューブ型シャーベットで、宝石のように美しい見た目が特徴です。ふんわりシャーベット状の独特な食感が話題を呼んでおり、五感で楽しめるデザートです初夏に味わうにもピッタリ。
Cafe SASAのカラフルなキューブシャーベット「果片」は、インスタグラムでも話題となり多くの人が写真をアップしています。
歴史ある石垣道を眺めながら、オシャレな店内で宮廷菓子をモダンにアレンジしたスイーツを味わい、タイムスリップしたような特別な気分をぜひ楽しんでください。
クイーンズガード(The Queen’s Guard)
宗廟石垣の眺めを楽しめる英国風パブがクイーンズガードです。
ロンドンドライジンやブリティッシュビール、サイダーなどイギリスのお酒が豊富にそろっており、韓国にいながら英国パブ文化を体験できるユニークさと、石畳と石垣に囲まれたロケーションの良さでも話題です。
ワンドリンク制ですが、他店でテイクアウトしたフードを持ち込んでうよいことも特徴のひとつ。
夜のクイーンズガードはテラス席越しに石垣がライトアップされ、ビールグラス越しに撮る写真は雰囲気も満点です。
そのため石垣に面したテラス席はとくに人気が高く、週末には行列ができることもあり。
ウリスルチッタラムジ
宗廟の歴史ある石垣を真正面に眺め、モダンな韓国料理を楽しめるダイニングがウリスルチッタラムジです。
韓国の伝統酒がずらりとそろっており、とくに各地のマッコリの品揃えは抜群。店内から石垣道を眺めながら韓国のお酒を楽しめます。
特製チヂミや韓国家庭料理も格別で、静かながら贅沢な時間を過ごせると評判です。
ビトゥルビトゥルタコ 2号店(BittleBittle BITTLE’S TACO)
レトロな建物を改装したカジュアルなタコスバー。韓国の人気バラエティ番組で取り上げられて有名になった話題店です。
カラフルな屋外テラス席では、韓国風にアレンジした創作タコスや本格タコス、そしてビールやカクテルが楽しめます。
週末の夜には若者たちで満席になる活気あふれるお店でもあり、店先はレトロな建物に赤いネオンサインが灯り、お店に集まる若者たちの姿はまるで映画のワンシーンのよう。
IDA
ソスンラギルの奥まった場所にひっそりと佇み、まるで隠れ家のような小さな韓国料理レストランがIDAです。
韓国の旬の食材を使い、各国の調理法を取り入れたコンテンポラリー料理が楽しめ、美食家たちを中心に高い評価を得ています。
メニューは約3ヶ月ごとに変わり、季節ならではの山菜や野菜を巧みに使った美しい一皿に出会えます。
予約必須の人気店で、落ち着いた空間でゆっくり食事を楽しみたいカップルにもおすすめです。
ソスンラギルまでの行き方
ソスンラギルへのアクセスは、地下鉄の利用が便利です。
最寄りは地下鉄1・3・5号線が乗り入れる鐘路3街(チョンノサムガ)駅で、7番出口を出て宗廟の西側(左手方向)へ徒歩約5分ほどでソスンラギルに到着します。駅から約300mと距離も近くて、道も平坦なのでアクセスは良好です。
もう1つの最寄り駅は、地下鉄3号線安国(アングク)駅です。3番出口から南東へ徒歩約5~6分でソスンラギルの北端に辿りつきます。
安国駅は景福宮や北村韓屋村のあるエリア側なので、人気の観光スポットとあわせてソスンラギルを訪れるなら、安国駅から向かうルートが便利です。
周辺の観光地とモデルコース
ソスンラギルの周辺は、ソウルを代表する観光スポットが集まっていることも特徴です。なので近くの観光スポットとあわせて楽しむことがおすすめです。
ここではソスンラギル観光におすすめのモデルコースをご紹介します。
世界遺産の宗廟と昌徳宮を観光する午前コース

ソスンラギルは世界遺産に登録された霊廟「宗廟」沿いにあるので、午前中は宗廟とそこから徒歩10分の距離にある五大王宮の昌徳宮の観光がおすすめ。
宗廟の観光からスタートして、昌徳宮の後苑までじっくり観光した後、昌徳宮の出口から南へ5分ほど歩けばソスンラギルに到着します。
韓国の伝統を感じるスポットをめぐり、観光の締めくくりに石垣道のカフェでひと休みすれば、朝鮮王朝の歴史と現代のソウルも感じられます。
益善洞とソウル新旧カフェ巡りコース
韓国旅行で人気の益善洞(イクソンドン)は、ソスンラギルのすぐ近くにある韓屋村が並ぶおしゃれスポットです。
午前中は穴場のソスンラギルを散策してカフェでまったり、お昼頃に益善洞に移動して韓国らしいレトロ可愛いカフェやランチを楽しむ、という新旧2大ホットスポット巡りもおすすめです。
益善洞とソスンラギルは徒歩数分で移動でき、雰囲気の異なるエリアをはしごできるので、1日でソウルのさまざまな魅力を楽しめます。
人気スポットとソスンラギルを楽しむ1日コース

朝からソウル市内の観光スポットをめぐり、夜のディナータイムにあわせてソスンラギルを訪れるコースもおすすめです。
朝はソウル観光の定番でもある景福宮からスタート。朝鮮王朝の壮麗な宮殿を見学しながら韓国の歴史を肌で感じたら、続いて徒歩圏内にある北村韓屋村へ。
北村韓屋村は韓国の伝統家屋がならぶ大人気のフォトスポット。美しい路地裏と坂のある景色を楽しみます。
昼食後は東側のエリアに移動して、宗廟と昌徳宮をじっくり見学。どちらもユネスコ世界遺産に登録されており、王族の文化や建築美が楽しめます。とくに昌徳宮の後苑は、時間が許せば必見です。
夕方になったら、静かな雰囲気が魅力のソスンラギルへ。宗廟の石垣に沿って並ぶカフェやバーは、ライトアップで幻想的な雰囲気に変わります。韓屋造りのカフェでお茶を楽しんだり、テラス付きのバーでロマンチックなひとときを過ごしたりと、1日の締めくくりにぴったりです。
ガイドツアーを利用してソスンラギルを観光

ソスンラギルは地元に人気のスポットなので、韓国語でのコミュニケーションに不安がある方や、通訳でお悩みの方には、現地の観光プランの利用した観光もおすすめです。
BUYMA TRAVELなら、ソスンラギルをはじめ、ソウルで人気の観光スポットを日本語ガイドがご案内しています。
韓国・ソウル在住のガイドが観光スポットを案内するので、韓国語の通訳にも対応しており、ソスンラギルだけでなく、いま話題のソンスや美容スポットなど、他エリアと組み合わせたトレンド旅行にも対応しています。
チャット相談は無料なので、ぜひお気軽にチェックしてみてください。
さいごに

ソスンラギルは、韓国の伝統的な風景と現代的なセンスが合わさった今注目のローカルエリアです。
定番の観光スポットとは違う静かな魅力があり、写真映えやカフェ巡りが好きな方にもぴったりなので、気になった方はぜひソウル旅行で足を運んでみてください。