2024年オリンピックが終わったばかりのパリ、水質問題で賛否両論ありましたがアーティスティックな開会式の会場にもなり、オリンピックでは初となる船で各国の選手団がパレードをしたのも記憶に新しいパリの中心を流れるセーヌ川。
様々な種類の遊覧船が行き交うセーヌ川の左岸、右岸には世界遺産のルーブル美術館やオルセー美術館やオランジュリー美術館、コンシェルジュリー、ブルボン宮やエッフェル塔、グランパレとプチパレなどが立ち並び、圧巻の景色を魅せてくれます。
パリ発祥の地と称されるシテ島には2019年に大火災があったノートルダム大聖堂があり、間もなく修復を終え今年2024年の12月8日に一般公開が予定されています。
地上からは観られない景色と歴史と魅力いっぱいのセーヌ川、シャンソンの名曲や名画にも描かれているパリジャン達に愛される憩いの場所。
そんなパリのシンボルの1つでもあるセーヌ川を楽しむ遊覧船やクルージングについて今回はご紹介したいと思います。
セーヌ川について
パリジャン達が La seine(ラ・セーヌ)と呼ぶセーヌ川。
ディジョンからイルドフランス地域を通ってオンフルールのイギリス海峡セーヌ湾まで北西に流れる全長780kmの河川で、首都パリの中心部を流れる河。
流域のうち、特にパリの歴史においては都市の建設・発展、市民生活、文化や観光に深く関わっており、パリのセーヌ河岸はシュリ橋からイエナ橋にかけての約8キロが世界文化遺産に登録されています。
パリの中心部を過ぎ北に向かうとイル・ド・フランス地域の庭と呼ばれるジベルニーやヴェルノン、ルーアンなどを大きく蛇行して流れ、ノルマンディーまでの美しい緑の水源にもなっています。
セーヌ川クルーズ船(遊覧船)の種類やルートと見どころ
各船やボートによって発着所が違うため、通る順番は異なりますが、約1時間かけて世界遺産のモニュメントを眺められるようなコース設定が一般的になっています。
エッフェル塔やルーブル美術館はどの観光船も必ず通過します。大型&中型観光船〜水上バス〜小さなボートまで、お好みのスタイルとご予算に合わせてご利用されると良いかなと思います。
クルーズ船のタイプ
クルーズ船のタイプは、大きく分けて3つあります。
★付きは筆者オススメです。
- 大型〜中型遊覧船 : 約1時間(ランチやディナープランもあり)8〜20ユーロ
- Bateaux Mouches(バトームッシュ)
- Bateaux Parisiens(バトーパリジャン)
- Vedettes du Pont Neuf(ヴュデッデュポンヌフ) ★
オリンピック開会式パレードに使用された船 - BATOBUS(バトビュス)
9ヶ所乗り降り自由1day pass 23ユーロ
- 少人数貸切りボート : 約2時間(ドリンク軽食付き)
- Le Bateau Français（ル バトー フランセ）
貸切MAX10人 : 1,250ユーロ ★
オリンピック開会式パレードに使用された美しいボート - Riviera Seine（リヴィエラ セーヌ）
貸切MAX 12人 : 660ユーロ - Seine Avenue（セーヌ アヴニュ）
貸切・要予約申込み。4種類のボート選択
- Le Bateau Français（ル バトー フランセ）
- クルーズレストラン : 約1.5〜2時間
- Paris Seine la Marina（パリ セーヌ ラ マリーナ） ★
ランチクルーズ : 59〜85ユーロ - Paris en Scène Diner Croisière （パリ エン セヌ ダイナー クロワジエール）
ディナークルーズ : 59〜79ユーロ - CAPITAINE FRACASSE（カピテーヌ フラカッセ）
ディナークルーズ : 75ユーロ〜 - La Croisière Gourmande du Diamant Bleu（ラ クロワジエール グルモンド デュ ディヤマン ブリュー）
日曜ランチクルーズ : 59ユーロ〜、ディナークルーズ : 65ユーロ〜 - DUCASSE SUR SEINE（デュカス スュール セーヌ）
ランチクルーズ : 110ユーロ〜、ディナークルーズ : 170ユーロ〜 - La Calife（ラ カリフ） ★
ランチ又はディナークルーズ : 67ユーロ〜
- Paris Seine la Marina（パリ セーヌ ラ マリーナ） ★
セーヌ川には沢山の船やボートが浮かび、選択肢は無限大…ここに上げたのは人気のある観光船やランチ&ディナークルーズですが、パリジャン達はプライベートで使える貸切りボートを好み、お友達や家族とパーティーを開いたり様々に楽しんでいます。
セーヌ川ナイトクルーズ
日中はもちろんですが、輝くエッフェル塔とライトアップされた世界遺産のモニュメントが観られるのは暗くなる夜だけ。ナイトクルーズやディナークルーズが人気なのも納得のロマンティックな光景が広がります。
夜のセーヌはとても幻想的ですが、秋から冬のセーヌの夜は寒いのでルーフトップは問題外。
では、夜景を堪能するために最適な船は？
それはガラス張りのパノラミックな船、大型観光船はルーフトップの床(屋根)があるため船内から景色を観るために窓に張り付かなくてはいけません…
従って、ディナー無しの場合でも、船内のテーブル席に座ったまま夜景が観られるディナークルーズタイプのパノラミックな船を選ぶのがコツです。
セーヌ川ランチ&ディナークルーズ
大型船や観光船でも、ランチやディナークルーズを行っていますが…残念ながら観光目的の大型船で出されるお料理は正直あまり美味しいとは言えません…
せっかくのパリでのランチ、美味しい食事をいただきながらゆっくりクルージングを楽しみたい方は、観光船ではなく絶対にランチ&ディナークルーズ専門船がオススメ！
アラン・デュカス氏が手掛ける高級ディナークルーズ船からカジュアルなビストロ風クルーズ船まであり、時間も2時間前後と長めですので、景色もお料理もゆっくりと味わえます。お値打ちなコースだと59ユーロからランチクルーズが楽しめます。
自分で予約できない！どのランチコースが良いかわからない！という方にはご予約代行プランもご用意しております。
セーヌ川プライベートボート
パリジャン達に人気の貸切りボートは、少人数の結婚披露パーティーや記念日のディナーなど特別な日に利用されることが多いようです。
オリンピック開会式パレードにも使用された美しいクラッシックボートも健在。貸切りなので、他の観光客やドレスコードを気にすることなく楽しめます。
貸切りボートは、シャンパンやワインなどのドリンクとタパスや軽食が込みになっている場合がほとんどで、例えばRiviera Seine の場合一艘貸切り660ユーロ÷12人=1人あたり55ユーロほどなのでランチクルーズくらいの価格です。
貸切りはやはり仲の良い身内だけで出来るので、観光船とは全く違い特別感がございます。
セーヌ川の動かない船上レストランやナイトクラブって？
河岸にぷかぷか浮かぶ動かない大きな船、気になりませんか？そう、これらの船はクルーズはしないけど船上レストランやカフェとして営業しているのです。
また、美しいアレクサンドル3世橋の下にはナイトクラブもあり、オシャレスポットとして、デートやイベントなどに利用されています。
ジョギングする人やカップル達、セーヌの夜景を見ながら時間を気にせずカクテルを飲むのもオツなものですよね。
パリ郊外（Issy-les-Moulineaux）にあるRiver Café は筆者お気に入りのカフェレストランです。お友達や家族とシェアできる大皿料理や、お肉お魚にサラダにデザート何を食べても美味しい！
- River café （リバー カフェ） ★ カフェレストラン
- Bistrot Alexandre III（ビストロ アレクサンドル トワ） ビストロ
- SOLUM（ソルム） アレクサンドル3世橋下ナイトクラブ
- Le Flow（ル フロ） ナイトクラブ ※一時休業中
- Rosa Bonheur sur Seine（ローザ ボヌール スュール セーヌ） ダンスフロアレストラン
セーヌ川クルーズの参加方法
それぞれのクルーズ会社(①②③でリンクしています)のWebサイトで予約可能となっていますが、観光船やバトビュスなどは当日でもOK。
夏の繁盛期やナショナルホリデーやクリスマスやニューイヤーなどの特別な日でなければ、当日でも30分以内に乗船することが出来ます。
ドレスコードはディナークルーズのアランデュカスが経営するDUCASSE SUR SEINEにはございますが、通常の高級レストランと同じくスマートカジュアルで十分です。
《スマートカジュアルのポイント男性》
- 基本はジャケット着用
- YシャツはノーネクタイでOK
- Tシャツを合わせるときは無地で落ち着いた色を選ぶ
- ダメージデニムやカーゴパンツはNG
- スニーカーやサンダルはNG
《スマートカジュアルのポイント女性》
- ワンピース(又はスカート)パンツどちらでもOK
- 上品かつシンプルな装い
- デニムやカーゴパンツはNG
- スニーカーやサンダルはNG
- 女性の場合、ミニスカートやショートパンツ、ノースリーブなど、肌の露出が多い服装は控える
セーヌ川クルーズ まとめ
パリジャン達がこよなく愛するセーヌ川クルーズですが、ひとことで言っても本当に様々ございます。
利用するシーズン、船の種類や大きさ、サービスも、それぞれ特徴があり、知らないと高いだけで残念な結果にもなりかねません…
景色を見るだけの観光目的か、ゆっくりランチやディナークルーズを楽しみたいか、プライベートで特別な日の為に利用するか、沢山の選択肢の中から選べるパリのセーヌ川クルーズを満喫する為のお役にたてたら嬉しいです。
オマケ
実は、筆者の1番のオススメは…
パリからノルマンディーまでのセーヌ川8日間ロングクルーズ！
オールインクルーシブで、泊まりながらノルマンディー・オンフルールまでの各街を巡れる夢のような船旅です。
パリの高いホテルに泊まって交通費を使い観光地まで移動し疲れるよりも、船に乗り景色を眺めながらノルマンディーの観光地に連れて行ってもらえるなんて最高ではありませんか？
そんな本物の船旅を体験したい方の為のプランもご用意しています。
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