ソウルの北村韓屋村が観光規制!韓国おすすめの絶景スポット韓屋村をご紹介

北村韓屋村(プクチョンハノクマウル)は、韓国・ソウルの北側にひっそりとたたずむ歴史的な地域です。

美しい韓国伝統の家屋「韓屋」が多く立ち並ぶエリアとしても有名で、近年とくにソウルで最も注目を集めている人気の観光スポットの1つです。

韓国らしい古き良き建物と、細い路地に囲まれた風景はソウルの絶景とも呼び声が高く、伝統と現代が入り混じったソウルならではの景色が楽しめる魅力的な場所です。

最近では、北村韓屋村に多くの観光客が訪れることから、オーバーツーリズムが問題になっており、今後は韓屋村の入場規制も検討されています。

本記事では、北村韓屋村の魅力について、歴史的な背景から入場規制のエリア、そして観光で訪れたい人気のスポットまでを詳しくご紹介します。

それでは、さっそく北村韓屋村について確認していきましょう!

北村韓屋村とは

韓国・ソウルにある「北村韓屋村」は、朝鮮時代からの伝統的な韓屋(ハノク)が密集する歴史的な地域です。

ソウルの人気観光スポット景福宮(キョンボックン)、世界遺産でもある昌徳宮(チャンドックン)、そして宗廟に囲まれた場所にあり、かつては王族や高位階級の両班(ヤンバン)と呼ばれた貴族たちが住んでいた地域にあたります。

北村韓屋村に王族や身分の高い人々が暮らしていたのは、1392年頃の朝鮮王朝初期の頃で、韓屋が多く集まっている北村三景(嘉会洞11番地)や北村四景(嘉会洞31番地)は、1930年代入ってから近代的に形成されたエリアにあたります。

韓屋の建物が増えてきたのは戦後の頃から。現在は大規模な韓屋は少なく、主に小規模な家屋が多く立ち並び、約900軒ほどの伝統家屋があると言われています。

また北村韓屋村のある地域には、文化財に指定された建物も数多く残されています。

ただし北村韓屋村は現在もソウルの住民が暮らしているため、文化財に指定されている建物は個人の住居となっていることがほとんど。建物の内部を見学することはできません。

なお、北村韓屋村の観光に入場料などは必要ありません。

見どころは北村八景

北村韓屋村の最大の魅力は、伝統的な瓦ぶきの家屋が今も大切に保存されていることです。

歴史的な街並みが今もそのまま残されており、昔ながらの韓国を感じることができる特別なスポットになっています。

狭く入り組んだ路地はまさに昔の街並みそのもの。美しく装飾された瓦屋根が特徴の木造家屋が立ち並ぶ風景は、歴史と文化を感じる趣深さであふれています。

北村のなかでも最高に美しい絶景とされるビューポイントは8ヶ所あり、北村八景(プッチョンパルギョン)と呼ばれています。

なかでも観光客が絶対に訪れる人気スポットが北村五景と北村六景、穴場スポット呼ばれているのが北村四景です。

北村八景は観光案内センターで地図の配布も行っているのですが、いざ観光してみると一景から八景まで明確な区分がわかりづらいことが注意点。

北村五景と北村六景は同じ場所にあるので、北村五景と北村六景を目的地にして、その周辺の気に入った風景を散策してみることもおすすめです。

北村一景

北村一景は昌徳宮の西側、現代公園の北側に位置し、昌徳宮の全景を望むことができるスポットです。

北村の特徴でもある韓家のある風景というよりは、昌徳宮の壮大な建築美を一望するスポットなので、昌徳宮とあわせた観光におすすめです。

北村二景

北村二景は、北村エリアの「苑西洞工房通り」に位置しています。

昌徳宮の西側の道路を北上するとたどり着くエリアで、刺繍工房や染色工房が立ち並び、伝統文化を受け継ぐ職人たちが多く居住している地域です

北村三景

北村三景は嘉会洞11番地に位置しており、地域内には博物館が点在しています。

通りには韓屋が並んでおり、五~七景と似た雰囲気を持っています。歴史的な建物と現代の施設が混在するエリアでもあり独特な雰囲気が楽しめます。

北村四景

北村四景は嘉会洞31番地の丘に位置します。

急坂が続く情緒あふれる景観で知られ、坂道を登り丘の上に出ると伝統家屋が軒を連ねる風景が広がります。

角を曲がるたびに異なる光景が現れるので探索の楽しみがあることもおすすめポイントの1つ。

北村四景は見つけづらいスポットでもあるので、観光客が少ない穴場スポットとしても知られています。

坂道に韓屋が並ぶ景色をのんびり楽しみたい方におすすめです。

北村五景と北村六景

北村五景と六景は同じ場所にあり、両側に伝統家屋が連なる緩やかで長い坂道です。

北村八景または北村韓屋村を代表するスポットとしても有名。1番の人気スポットなので連日多くの観光客が訪れるエリアとなっています。

北村五景と北村六景の違いは、坂を下から眺めるか、坂を上から眺めるかです。

坂道を登っていくときに見える景色が北村六景、下るときに街を見下ろす方向に見える景色が北村五景です。

北村五景と北村六景は、まっすぐ伸びた坂の向こうにソウルの街並みを望み、美しい韓屋に囲まれた絶景スポット。

韓国の伝統衣装でもある韓服チマチョゴリを着て訪れる観光客もとても多く、北村の景色を背景にして写真を撮る姿が多く見られます。

北村七景

北村七景は嘉会洞31番地に位置し、5景と6景の隣の細い路地が七景です。

狭い路地ではありますが、鐘路タワーや南山のNソウルタワーも遠くに見え、都市のスカイラインと古い韓屋が織りなすコントラストが魅力のスポット。

隠れた撮影スポットとしても知られていますが、民家の前に車を駐車していることも多く、日によっては絶景に出会いないこともあり。

北村八景

北村八景は三清洞の石段のあたりに位置しています。

石段の坂道と周囲の伝統家屋が美しいバランスの取れた風景がみどころです。古いソウルを散策しているような感覚が楽しめます。

見つけづらいスポットでもあり、観光客は北村五景と北村六景に比べると少ないです。

絶景スポットは北村五景と六景の大通り

北村韓屋村の中でもとくに息をのむような絶景が広がっているのが「北村五景」と「北村六景」の長い坂道です。

8つある絶景スポットのなかで、最も有名なのが北村五景と北村六景です。

北村五景と北村六景は同じ場所(プクチョンロ11ギル通り)にあり、韓国ソウルらしいレトロな坂道になっています。

ソウルの近代的な風景を遠くの空の向こうに眺め、伝統的な韓屋が軒を連ねる風景はまさに絶景のひとこと。

多くの観光客が訪れるスポットでもあり、坂道の頂上はもちろん韓屋を背景に写真を撮る人であふれる人気スポットとなっています。

なかでも夕暮れ時には夕日が韓屋の屋根を赤く染め上げ、現代と伝統が交差する壮大な光景が広がります。

北村韓屋村に行くなら絶対に外せないスポットなので、限られた時間でソウルを観光するなら、まずは北村五景と六景色に向かうことがおすすめ。

北村韓屋村を訪れた際は、古き良きソウルの風情を存分に感じて、北村五景と六景の間の絶景をたっぷり楽しんでみてください。

2025年3月には北村韓屋村が入場規制へ

人気の観光スポットである北村韓屋村ですが、多すぎる観光客が問題になっているため、早ければ2024年10月中に、遅くとも2025年3月には観光エリアの入場が規制されます。

北村韓屋村には年間約660万人の国内外からの観光客が訪れると言われており、住民6000人をはるかに上回る観光客による騒音やゴミ、プライバシー侵害の問題が深刻化。

この問題に対応するため、北村韓屋村は地域ごとにレッドゾーン、オレンジゾーン、イエローゾーンと色分けによる区分けを実施し、また貸し切りバスの通行制限区域を設置。

2024年10月から韓国で初めて北村韓屋村が「特別管理地域」に指定されることになりました。

とくに人気スポットでもある北村五景と六景は、2025年3月からは規制が強化され、観光入場は午前10時から午後5時までの間と時間制限が設けられる予定です。

さらに違反者には罰金が科されることもあり、規制時間に散策すると最大10万ウォンの罰金の可能性もあります。

北村韓屋村は素敵な景色のあるスポットである一方で、いまも住民が暮らすエリアです。

北村五景と六景をはじめ観光客の詰めかける地域には、喋り声の大きさを注意を促す係員も配置されているので、観光の際は住んでいる人の生活に配慮してもらえればと思います。

北村韓屋村へのおすすめの行き方

北村韓屋村の最寄り駅は、地下鉄3号線の「安国駅」です。

2番出口から徒歩で約10分で、北村韓屋村の絶景スポット「北村五景と北村六景」まで行くことができます。

北村韓屋村のビューポイント8箇所をすべて観光して周ると、所要時間は約2時間から2時間半です。

限られ時間を有効に使うなら、景福宮と合わせた観光ルートがとてもおすすめです。

景福宮を観光したあと、東側のサムチョンロ通りに入り、プクチョンロ5ギルから北村八景を眺めながら北村六景の丘の上にでて、北村五景に下るルートです。

北村八景のあたりは観光客が少ないので、のんびりと韓屋の街並みを楽しんでから、人気スポット北村六景から絶景を望むことができます。

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観光時間に余裕があるなら、昌徳宮を観光してから昌徳宮の西側にある北村一景から順番にのんびり見て周ることもおすすめです。

韓服レンタルでの観光が人気

北村韓屋村の観光には、韓服レンタルの利用も人気です。

韓服は伝統的なものからモダンなデザインまで幅広くあり、カラーバリエーションも豊富です。

景福宮の周辺には多数の韓服レンタルショップがあり、様々なスタイルや色の韓服から選ぶことができます。

可愛い韓服を着てソウルでしか撮影できない写真を撮ることも人気で、とくに女子旅では韓服のレンタルは絶対に外せないプランの1つ。

景福宮はチマチョゴリ(韓服)を着ていると入場が無料になることもあり、日本人だけでなく韓国人や他国の人をはじめ、ほとんどの女性が韓服での観光を楽しんでいます。

韓服を着て北村韓屋村を観光する方も多く、絵になる写真が撮れることもおすすめです。

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まとめ

BUYMA TRAVEL

北村韓屋村は韓国の伝統美と歴史を感じられる貴重な観光地です。

美しい韓屋が立ち並ぶ街並みを歩けば、過去と現代が交錯する独特の雰囲気に包まれ、時間を忘れるほどの体験が待っています。

特に北村八景をはじめとする絶景スポットや、韓服レンタルといった文化体験は韓国・ソウルだから楽しめるので、忘れられない思い出になること間違いなしです。

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