
ロサンゼルス観光の拠点として注目を集める「ダウンタウン」。歴史ある建築と最新トレンドが融合するこのエリアは、観光にもビジネスにも便利なホテルが充実しています。治安やアクセスは?コスパの良いホテルはある?本記事では、日系ホテルから高層ラグジュアリーホテル、格安で安心な宿泊先まで、日本人旅行者にぴったりのダウンタウン宿泊ガイドを徹底解説します!
ロサンゼルス・ダウンタウンとは?エリアの特徴と魅力
ロサンゼルスのダウンタウン(DTLA)は、ロサンゼルス市の中心地であり、近年おしゃれなスポットや洗練されたショッピング&観光エリアとして注目を集めています。20世紀初頭に建てられたアールデコ様式の高層ビルが立ち並ぶ一方、近代的なビル群がスカイラインを彩り、歴史と現代が融合した独特の雰囲気が魅力です。映画やドラマのロケ地としても有名で、一年中さまざまなイベントが開催される活気あるエリアでもあります。
1999年に未活用の商業ビルを住宅転用する「Adaptive Reuse Ordinance」という条例が施行されたことが転機となり、多くの古い建物がリノベーションされて新たなショップやレストランが次々とオープンしています。カリフォルニア州外や海外からの人気店も出店し、ダウンタウンは今やロサンゼルスでも最もトレンディなスポットの一つとなっています。
ダウンタウンの歴史と文化的背景

ロサンゼルス・ダウンタウンは、その歴史の中で劇的な変遷を遂げてきました。元々は閑散とした農村地帯でしたが、19世紀後半のゴールドラッシュを経て急速に都市化が進み、20世紀初頭にはエンターテインメント産業の中心地として発展しました。1920年代〜30年代には映画産業の隆盛とともに栄え、多くの歴史的建造物が建てられた時代でもあります。1923年開業のビルトモア・ホテルなど、当時の繁栄を物語る建築物が現在も残り、街に歴史的な深みを与えています。
ダウンタウンには多文化が息づいている点も特徴です。ロサンゼルス発祥の地とされるオルベラ街(Olvera Street)ではメキシコ文化の影響が色濃く感じられ、リトル東京では日本人街としての歴史と日本文化が発信されています。またチャイナタウンや近隣のコリアタウンでは中国や韓国の文化が根付いており、それぞれのエリアで伝統的な料理や祭りを楽しむことができます。こうした多様な文化背景を持つダウンタウンは、まさに「人種のるつぼ」ロサンゼルスの縮図と言えるでしょう。
歴史地区として保存されているエリアもあり、例えばヒストリック・コアでは1920年代の劇場街の面影を残す建物が並び、一歩足を踏み入れると過去にタイムスリップしたかのような感覚になります。またユニオン駅や市庁舎などのランドマーク的建築も見どころです。こうした歴史と文化的背景が折り重なり、ダウンタウンLAは唯一無二の雰囲気を醸し出しています。
ショッピング・グルメ・観光スポットの概要
ダウンタウンLAは観光やグルメも充実しています。グランドセントラルマーケットには地元の人気店から各国料理の屋台まで多くの飲食店が集まり、食のテーマパーク的存在として大人気です。タコスやラーメン、スイーツまでバラエティ豊かな食を楽しめ、フード好きの旅行者にはたまらないスポットでしょう。また近年はミシュラン星付きレストランやおしゃれなバーも増え、美食の街としても注目されています。
ショッピングでは、最新トレンドの発信地であるアーツ・ディストリクトのブティック巡りや、ジュエリー・ディストリクトでの一点物の宝石探し、ファッション地区(サンティ・アリー)での掘り出し物探しなど、多彩な楽しみ方があります。大型商業施設では、再開発されたザ・ブロック(The BLOC)やFIGat7thに人気ショップや百貨店ターゲットが入居し、買い物に便利です。
観光スポットも徒歩圏に集まっています。近未来的な銀色の外観が目を引くウォルト・ディズニー・コンサートホール、近代アートの殿堂ザ・ブロード美術館など、芸術・文化施設が充実しています。スポーツファンならNBAやコンサート開催で有名なCrypto.comアリーナ(旧ステイプルズセンター)や、MLBドジャースの本拠地であるドジャー・スタジアムへのアクセスも良好です。さらにL.A.ライブには飲食店や映画館が集まり、ナイトライフも楽しめます。
このようにダウンタウンLAは古き良き歴史遺産から最新のトレンドスポットまで網羅しており、訪れる人々にユニークな体験を提供してくれるエリアです。「都会的な魅力と多様な文化がバランス良く融合した場所」と称されるように、老若男女問わず楽しめる見所が尽きません。
ホテル選びの重要ポイント
ダウンタウンでホテルを選ぶ際には、快適で安全な滞在のためにいくつかチェックしておきたいポイントがあります。特に治安や立地の利便性、そして自身のニーズに合った設備やサービスを提供しているかは重要です。それぞれ詳しく見てみましょう。
治安とアクセスは要チェック
ロサンゼルスのダウンタウンは以前に比べ治安は改善したものの、エリアによって雰囲気が大きく異なります。スキッドロウと呼ばれる地区周辺は今でも治安が非常に悪いため、この付近に近いホテルは避けるのが賢明です。一方で、バンカー・ヒルやウォルト・ディズニー・コンサートホール周辺といった再開発で整備されたエリアは比較的安全で、観光客向けの警備体制も整っているため安心して滞在できます。予約前にホテルの所在地を地図で確認し、繁華街や主要観光スポットに近いか、人通りの多いエリアかをチェックするとよいでしょう。
またアクセスの良さも重要です。ダウンタウンは広いので、目的の観光地への移動手段を考慮した立地選びがポイントです。地下鉄(メトロ)の駅に徒歩圏内のホテルなら、ハリウッドやサンタモニカなど主要スポットへも乗り換えなしで行けるので便利です。例えば7thストリート駅周辺のホテルに泊まれば、メトロBラインでハリウッド、Eラインでビーチ方面といった具合にスムーズに移動できます。公共交通機関だけでなく、主要高速道路へのアクセスや、空港行きシャトルバス(フライアウェイ)の発着地であるユニオン駅への距離なども確認しておくと安心です。
夜間の外出については、大通り沿いは比較的人通りがありますが、裏道や人けの少ない場所は避けましょう。ホテルから徒歩圏にレストランが少ない場合、夜遅くに食事や買い物で出歩く必要が出るかもしれません。そんな時はライドシェア(UberやLyft)やタクシーを積極的に利用するのがおすすめです。安全第一で行動し、快適に滞在できる環境を選びましょう。
バリアフリー・スパ付きなど、ニーズに合った施設選別
旅行者それぞれのニーズに合ったホテルを選ぶことも大切です。例えば車椅子利用者やご高齢の方と一緒なら、エレベーターやバリアフリールームなどバリアフリー対応がしっかりしているホテルを選びましょう。アメリカの大手ホテルチェーンは基本的にADA(米国障害者法)に準拠した設備を備えていますが、念のため事前にホテルの公式サイトで「Accessible(アクセシブル)」な設備情報を確認すると安心です。
また付帯設備も滞在の満足度を左右します。旅の疲れを癒やしたいならスパやサウナ、プール付きのホテルがおすすめです。ダウンタウンには屋上プールやバーを備えたホテルが多く、夜景を見ながら泳げるところもあります(後述のフリーハンドやインターコンチネンタルなど)。フィットネスジム完備のホテルも多いので、運動習慣のある方はチェックすると良いでしょう。
長期滞在やビジネス利用なら、ランドリー設備やビジネスセンターの有無もポイントです。多くのホテルでコインランドリーやPC・プリンタ利用可のビジネスセンターを備えていますが、規模の小さいホテルだと無い場合もあります。さらに日本人旅行者にとっては、客室に温水洗浄便座(ウォシュレット)があると嬉しい設備でしょう。実は後述するミヤコホテルのように全室ウォシュレット付きのホテルもあります。このようにご自身や同行者のニーズを整理し、それを満たす設備・サービスを持つホテルを選ぶことで、滞在がより快適になります。
ダウンタウンのおすすめホテル一覧
ロサンゼルスのダウンタウンには、高級ホテルからお手頃な宿まで様々な選択肢があります。ここでは日本人旅行者に特におすすめしたいホテルをいくつかカテゴリ別に紹介します。人気ホテルを中心に、サービスの特徴や価格帯、予約時の注意点などをまとめました。
各ホテル名の後にロケーション(エリアや近隣スポット)、価格帯(1泊あたりの目安)、特徴や設備、口コミ情報を記載しています。自分の旅程や希望に合ったホテル選びの参考にしてください。
安心の日系サービス:ミヤコ ホテル ロサンゼルス ほか
日本語対応や和のサービスが充実した日系ホテルなら、海外旅行が初めての方や英語が苦手な方でも安心です。ダウンタウンで日系サービスが受けられる主なホテルはこちらです。
ミヤコ ホテル ロサンゼルス

ロケーション:リトル東京の中心に位置し、周辺には日系スーパーや日本食レストランが多数あります。地下鉄リトル東京駅まで徒歩3分程度で、ハリウッドやサンタモニカ方面へのアクセスも便利です。
価格帯:1泊約160~220ドル前後(時期により変動)。中価格帯ながら、日本語サービスを考えるとコストパフォーマンス良好です。
特徴:1989年開業の老舗日系ホテルで、日本人スタッフが常駐し日本語での対応が可能。客室は清潔感があり、全174室に温水洗浄便座(ウォシュレット)を完備。NHK衛星放送も無料視聴できるなど、日本人向けサービスが充実しています。館内には和食レストラン(寿司)や日本のパンが楽しめるベーカリーカフェもあり、食事面でも評判です。口コミでは「スタッフが親切で安心」「部屋に日本語案内があって助かった」といった声が多数です。
ダブルツリー by ヒルトン ロサンゼルス ダウンタウン

ロケーション:ミヤコホテルと同じくリトル東京エリアにあり、隣接する商業施設「ウェラーコート」には日系スーパーのマルカイやラーメン店などが入っていて便利です。地下鉄駅(シビックセンター駅、リトル東京駅)へは徒歩10分程度。周囲は日本街の落ち着いた雰囲気ですが、金融街へも徒歩圏でビジネス利用にも適しています。
価格帯:1泊約150~250ドル前後。平均的には200ドル前後で、ヒルトン系列のデラックスクラスとしては比較的手頃です。
特徴:21階建て・客室434室を有する大規模ホテルで、元々「京都グランドホテル」として日系企業が運営していた経緯から館内随所に和のテイストがあります。3階屋上には本格的な日本庭園「京都ガーデン」があり、都会の中のオアシスとして宿泊客の憩いの場になっています。客室は洗練されたインテリアで、アジア風のテイストも取り入れられた落ち着くデザインです。ヒルトンのダブルツリーブランドらしく到着時にチョコチップクッキーのサービスがあるなどホスピタリティも好評。隣接のウェラーコートでおにぎりやお弁当を買えるので、和食が恋しくなっても安心との口コミもあります。
歴史薫る老舗ホテル:ミレニアム ビルトモア ほか
クラシカルな雰囲気と伝統を味わいたいなら、創業から長い歴史を持つ老舗ホテルがおすすめです。往年のハリウッドスターや要人にも愛された格式あるホテルは、宿泊自体が観光体験となるでしょう。
ミレニアム ビルトモア ホテル(Millennium Biltmore Hotel Los Angeles)

ロケーション:ダウンタウン中心部のパーシング・スクエア前に位置し、地下鉄駅も目の前。周囲はオフィス街で昼夜問わず人通りがあり、観光の拠点としても優秀です。隣接する7thストリートにはレストランやカフェも多数。
価格帯:1泊約180~250ドル前後。歴史的名門ホテルの割に料金はリーズナブルで、時期によっては150ドル程度のプロモーションもあります。
特徴:1923年開業の超老舗で、「西海岸の豪華ホテル時代の幕開け」と称された伝説的ホテルです。スペイン・イタリア風ルネサンス様式の豪華な内装は一見の価値ありで、豪華なロビーやボールルームはまるで宮殿のようです。かつてアカデミー賞の授賞式も開催された宴会場や、「ゴーストバスターズ」など映画の舞台にもなったプールなど、随所に歴史を感じます。683室の客室は天井が高く落ち着いた色調でまとめられており、レトロな優雅さが漂います。設備自体は多少古さがあるものの清潔で、無料Wi-Fiやフィットネスジムも完備。100年近い歴史を持ちながら今なお現役で活躍する姿に、宿泊者からは「タイムスリップしたような体験ができる」「スタッフの対応も伝統に恥じない洗練ぶり」と高評価です。
ホテル・フィゲロア(Hotel Figueroa)

ロケーション:L.A.ライブやCrypto.comアリーナから徒歩5分ほどの南パーク地区に位置し、イベントやコンサート目的の滞在に最適です。周辺は近年開発が進んだエリアで、夜でも比較的人通りがあります。メトロのピコ駅から徒歩6分ほどと公共交通の便も良好。
価格帯:1泊約200~300ドル前後。週末やイベント開催時は料金が上がる傾向があり、MLBシーズン中は値段が高めになります。逆にオフシーズンは1泊200ドル前後まで下がることも。
特徴:1926年に女性専用ホテルとして開業したというユニークな創業史を持ち、近年まで女性の地位向上の象徴的存在でした。2018年の改装で当初のスペイン植民地風の内装に回帰し、現在はブティックホテルとして人気を博しています。13階建て・客室268室と中規模ですが、館内はアートにあふれたおしゃれ空間。客室にはモロッカン調のインテリアと最新設備が融合し、クラシックかつ快適。Leading Hotels of the World加盟ホテルらしくサービス品質も高く評価されています。口コミでは「歴史ある建物だが設備は新しく居心地良い」「バーのカクテルが絶品」など好評です。
絶景が魅力の高層ホテル:インターコンチネンタルなど
ダウンタウンの高層ビル群の中には、眺望が自慢のラグジュアリーホテルも存在します。高層階からの夜景やパノラマビューを楽しみたい方には、以下のような高層ホテルがおすすめです。
インターコンチネンタル ロサンゼルス ダウンタウン

ロケーション:2017年完成の超高層ビル「ウィルシャー・グランド・センター」の上層部(31階~73階)を占めるホテルで、7thストリート/メトロセンター駅から徒歩5分という便利な立地です。周囲は金融街で治安も良く、地下にレストラン街やコンビニもあり滞在しやすい環境です。
価格帯:1泊約300~500ドル。高級5つ星ホテルの部類であり、クラブルームやスイートはさらに高額です。
特徴:西海岸一高い超高層ビルに入居するホテルで、その高さは約335m・73階建てとシカゴ以西で最も高いビルに位置するホテルです。70階にあるスカイロビー(ロビー階)へは高速エレベーターでわずか1分足らずで直行し、到着した瞬間から圧巻の眺望が楽しめます。客室数889と規模も大きく、全室が高層階にあるため窓からの景色は絶佳。特に最上階73階の屋上バー「スパイア73」は北米でも最高所のオープンエアバーとして有名で、360度に広がる夜景を目当てに宿泊客以外も訪れる人気スポットです。ホテル自体も2018年に開業以来数々の賞を受賞しており、Forbes4つ星評価も獲得。館内には高級レストランや屋外プール、充実したスパ施設もあり、“空中のリゾート”とも言える豪華さです。レビューでは「ここより高い景色はLAにない」「朝食ビュッフェが素晴らしい」といった声が多く、特別な滞在にふさわしいホテルです。
ウェスティン・ボナベンチャー ホテル & スイーツ

ロケーション:地下道でメトロセンター駅とも直結しており、徒歩移動でも安全なエリアです。周辺には飲食店が点在し、ホテル内にもフードコートがあるため食事には困りません。
価格帯:1泊約180~250ドル前後。客室数が1,358室と非常に多いため、繁忙期以外は比較的予約が取りやすく、直前でも手頃な料金プランが見つかることがあります。
特徴:1977年開業のダウンタウンの象徴的ホテルで、近未来的な5つの円筒形タワーから成る独特の外観は映画にも度々登場します(「ブレードランナー」「トゥルーライズ」等で有名)。33階建て・高さ112mで、開業当時はLA最大のホテルとして話題になりました。最上階34階には回転展望ラウンジ「ボナビスタ・ラウンジ」があり、ゆっくりと回転する店内から夜景を眺めながらカクテルを楽しめます。客室は4つのタワーに振り分けられ、円弧を描く窓面いっぱいにシティビューを望めます。やや築年数は経ていますが、マリオットグループのウェスティンブランドらしく寝心地の良いヘブンリーベッドやアメニティが揃い快適との評価です。館内にスターバックスや24時間フィットネスジム、屋外プールもあり、設備面も申し分ありません。多くの国際会議やイベント会場として使われることもあり、「巨大で迷子になりそうだが設備が充実」「映画の世界に泊まる体験」とユニークな口コミも見られます。
その他、高層ホテルではリッツカールトン ロサンゼルス(JWマリオットと同ビルの上層階、5つ星ホテル)やコンラッド ロサンゼルス(28階建て、屋上インフィニティプールが人気)なども絶景とラグジュアリー性で定評があります。ただしこれらは料金も高額になるため、予算と相談して選ぶとよいでしょう。
ビジネスにも観光にも:シェラトン、ダブルツリー バイ ヒルトン ほか
出張などビジネス目的でも利用しやすく、同時に観光の拠点としても便利なホテルを紹介します。交通の便が良く設備が充実した大手チェーン系ホテルなら、誰にでも使い勝手が良いでしょう。
シェラトン グランド ロサンゼルス

ロケーション:7thストリート沿い、「ザ・ブロック(The BLOC)」ショッピングモールに直結しています。地下鉄7th St/Metro Center駅と直結しており、空港からの移動や郊外へのアクセスも抜群。金融街の中心にありながら、隣接するモール内にレストランやターゲット(スーパー)もあるため滞在中の利便性が高いです。Crypto.comアリーナやリトル東京、コリアタウンなど主要スポットへも車で10分圏内。
価格帯:1泊約180~250ドル前後。シーズンによって変動しますが、モデレートクラスの割に設備が新しく満足度が高いため適正価格と言えます。マリオットBonvoy会員ならポイント宿泊も可能。
特徴:2015年に大規模改装を終えており、館内はスタイリッシュで現代的です。客室は明るく機能的なデザインで、ビジネスデスクや高速Wi-Fiも完備。フィットネスセンターは24時間利用可能でビジネス客にも好評です。またペット同伴可(要追加清掃料)で、ペット用アメニティも用意された“Dog friendly”ホテルでもあります。館内レストラン「District」は地元食材を使った料理が人気で、バーでは地ビールも楽しめます。立地の良さから「どこへ行くにも拠点にしやすい」「地下鉄直結で夜も安心」と観光客・出張客双方から高評価を得ています。
オムニ ロサンゼルス ホテル アット カリフォルニアプラザ

ロケーション:バンカーヒルの高台、カリフォルニア・プラザ内に位置します。隣に現代美術館(MOCA)やザ・ブロード美術館があり、文化施設巡りには最高の立地です。ビジネスエリアの中心にも近いですが、周辺は夜は静かになるため、夜間は徒歩移動よりタクシー利用が安心。ホテル前には無料のDASH循環バス停留所もあり、市内移動に便利です。
価格帯:1泊約200~280ドル前後。4つ星のフルサービスホテルとしては平均的な価格帯です。週末は周辺が静かな分、レートが下がる傾向があります。
特徴:大手Omniグループ運営でサービスが行き届いており、日本人利用客からの評価も高いです。「スタッフの対応が丁寧で迅速」「設備がとても綺麗」といった口コミが多く、特に朝食の評価が高い傾向にあります。客室は高級感のある内装で、ベッドの寝心地も良好。ビジネスセンター完備でWi-Fiも高速に利用可能。屋外温水プールやジャグジーもあり、観光で歩き疲れた体を癒せます。周囲にレストランが少ない点はありますが、徒歩圏にコンビニが1軒あるため急な買い物は安心。またリトル東京も約1マイルと近く、日本食が恋しくなったら足を伸ばせる距離です。総合的に「落ち着いた立地でサービス良し、出張の定宿にしている」という声もあり、ビジネス・観光両面でバランスの取れたホテルです。
この他にも、JWマリオット(LAライブ) や ヒルトン チェッカーズなど、ビジネス用途に適したホテルは多数あります。ポイントは「移動の利便性」「信頼できるチェーンの品質」「必要な設備が揃っているか」を基準に選ぶことです。上記のホテルはその点で安心できる選択肢と言えるでしょう。
格安・お得に泊まるなら?コスパ重視のホテル選び
「できるだけ宿泊費を抑えて、その分を観光やショッピングに使いたい」というコスパ重視派には、安価でも評判の良いホテルがおすすめです。ダウンタウンにはバックパッカー向けから大手チェーンのエコノミーホテルまで様々ありますが、その中でも比較的安全で設備面も安心な施設を選ぶことが大切です。ここでは格安ながら注目のホテルを紹介します。
大手チェーン&プール付きなど注目の格安ホテル
カワダ ホテル(Kawada Hotel)

ロケーション:2nd通り沿い、バンカーヒルの麓に位置し、ブロード美術館やグランドセントラルマーケット、市庁舎など主要観光名所に歩いて行ける便利な場所です。地下鉄シビックセンター駅から徒歩3分と公共交通の便も良好。周辺は夜も比較的明るく人通りがあるエリアで、安全面でも安心できる部類です。
価格帯:1泊約80~130ドル程度と、ダウンタウンでは最安クラスの料金帯です。繁忙期でも200ドルを超えることは稀で、とにかく宿泊費を抑えたい人に適しています。
特徴:創業90年を超える歴史を持つ小規模ホテルですが、2016年に改装され清潔で快適な空間に生まれ変わりました。客室数116とこぢんまりしていますが、日本人オーナー系列の日系ホテルであるため日本語対応スタッフがいる場合もあり、英語が苦手でも安心です。実際「英語に自信がなくても日本語でOKだった」との口コミも確認できます。客室はコンパクトながら冷蔵庫・電子レンジ・コーヒーメーカーが備え付けられ、無料Wi-Fiも完備と機能的です。館内にはレトロなダイナー風カフェが併設され、朝食や軽食が利用可能。ランドリーサービスやツアー案内などフロントサービスも充実しており、「安いのに対応が親切」「必要十分な設備で不満なし」とコスパの高さが評価されています。ユニオン駅から徒歩圏なので、空港からの直行バス利用者にも便利です。格安で日本人的なホスピタリティを求める方にうってつけのホテルです。
フリーハンド ロサンゼルス(Freehand Los Angeles)

ロケーション:8th通りとオリーブ通りの角にあり、メトロ7thストリート駅から徒歩7~8分ほどです。ファッション地区寄りのエリアですが、FIGat7thやメイシーズなど商業施設も近く便利。徒歩圏にレストランやバーも多く、夜間も比較的にぎわいがあります。Crypto.comアリーナ(ステイプルズセンター)へも約1.3kmと徒歩圏です。
価格帯:1泊の相場は個室で約150~200ドル、共同ドミトリーなら50ドル前後/ベッドと非常に割安です(季節変動あり)。同クラスの4つ星ホテルと比べると破格ですが、部屋タイプにより価格差があります。予約サイトではベッド単位または個室を選択可能です。
特徴:歴史的建築「コマーシャル・エクスチェンジ・ビルディング」をリノベーションした、ホテルとホステルのハイブリッド型宿泊施設です。スイートやプレミアムルームから男女混合ドミトリーまで多彩な部屋タイプを用意しており、若者を中心に国際色豊かな旅行者が集まります。最大の魅力は屋上にあるAward-winningなルーフトッププール&バー「ブロークンシェイカー」で、トロピカルなカクテルと共にダウンタウンの景色を楽しめると大人気です。おしゃれなロビーラウンジや共有キッチン、毎日のアクティビティ(ヨガクラス等)もあり、「滞在者同士の交流が楽しい」と評判です。客室はデザイナーズ風で清潔感があり、共同部屋でも各ベッドにカーテンや読書灯が付くなどプライバシーに配慮しています。ホテルサービスとして24時間フロント、セキュリティ、ハウスキーピングも万全で、安全面も安心です。「価格以上にスタイリッシュで得した気分」「屋上バー目的で泊まる価値あり」と口コミ評価も高め。リーズナブルにダウンタウンの最先端カルチャーを体験したい方におすすめです。
ベストウエスタン プラス ドラゴンゲート・イン

ロケーション:ダウンタウン北端のチャイナタウン中心部に位置します。ユニオン駅から約0.7マイル、徒歩10分強で、駅からホテルへはチャイナタウンの賑やかな通りを通るため歩きでも比較的安心です。地下鉄Lラインのチャイナタウン駅へ徒歩6分で、地域鉄道やバスの結節点でもあるユニオン駅が近いのは大きな利点。ドジャースタジアムへも2マイルほどで、スポーツ観戦にも便利です。
価格帯:1泊約120~160ドル前後(朝食込み)。無料朝食やWi-Fiが付帯し、この価格帯はダウンタウン近辺ではお得感があります。繁忙期以外は100ドル台前半で泊まれることも多いです。
特徴:全52室と中規模ですが、ベストウエスタン プラスブランドだけあって設備・サービスの品質は安定しています。客室は簡素ながら広めで清潔と評判で、冷蔵庫・電子レンジも完備。料金に含まれるコンチネンタル朝食(軽食ビュッフェ)は品数は多くないものの「ベーグルが美味しい」「スタッフが世話好きで好印象」と口コミで好評です。スタッフ対応はフレンドリーかつ親切で、日本人宿泊者のレビューでも高評価が目立ちます。1階部分がチャイナタウンの商店街に組み込まれていて中華雑貨店などがあり異国情緒がありますが、ホテルとしてのセキュリティはしっかりしており安心です。立地柄夜遅くまでにぎやかな雰囲気なので、静けさを求める人には不向きかもしれません。しかし「ロケーションの割に値段が手頃でお得」「ユニオン駅が徒歩圏で移動に便利」との声が多く、コストパフォーマンス重視なら有力な選択肢です。
なお、格安ホテルを選ぶ際には治安面の確認が特に重要です。同じダウンタウン近辺でも、ウェストレイク地区(MacArthur Park周辺)やサウスパークの南端などは安いホテルがあっても環境が良くない場合があります。多少費用が上がっても上記のような比較的安心できるエリアのホテルを選ぶことをおすすめします。またAirbnb等の民泊も選択肢ですが、法律の関係で短期貸出が制限されている場合もあるため注意が必要です。
予約・滞在時に気を付けたいポイント
最後に、ロサンゼルス・ダウンタウンのホテルを予約・利用する際に知っておくと役立つ注意点をまとめます。不慣れな海外ホテルでも事前に把握しておけば、現地で慌てずに済むでしょう。
リゾートフィーや追加料金の有無を確認しよう
アメリカのホテルでは、表示料金とは別にリゾートフィー(施設使用料)や都市費用(アメニティフィー)が課されるケースが増えています。ダウンタウンのホテルでも例外ではなく、高級ホテルを中心に1泊あたり20~45ドル程度の追加料金がチェックアウト時に加算されます。例えば先述のホテル・フィゲロアでは1泊25ドル、ホテル・インディゴでは1泊20ドルのリゾートフィーが設定されています。予約サイトによっては事前にこれら料金を含めた総額を表示するところもありますが、自分で公式サイトから予約する場合は小さな字で記載された追加料金の有無を見落とさないようにしましょう。
また駐車場料金も確認ポイントです。レンタカーを利用する場合、ダウンタウンのホテル駐車料金は1泊あたりセルフパーキングで20~40ドル、バレーパーキングだと40~60ドル程度が一般的です。インターコンチネンタルではバレーのみで53ドル/泊、オムニでは約50ドル/泊などホテルによって差があります。車移動が多い旅行で駐車料金が高額になると予算に響くため、必要なら駐車料金込みプランを探すか、周辺の安価な駐車場を利用するのも手です。
さらにデポジット(保証金)についても頭に入れておきましょう。チェックイン時にクレジットカードの与信枠を確保され、1泊あたり100~150ドル程度が仮チャージされることが多いです(例:インターコンチネンタルは150ドル/泊の一時預かり)。これは問題なければチェックアウト後に解除されますが、プリペイドカードや残高不足だと対応できないので注意してください。
以上のように、料金面では「表示価格+税金+リゾートフィー等」が実際の支払い額になります。予約前に必ず総額を確認し、不明点はホテルに問い合わせましょう。特に格安プランほど追加料金が抜けていることがあるので要注意です。こうした費用を把握しておけば、チェックアウト時に予想外の出費に驚くこともなく、気持ちよく滞在を終えられるでしょう。
移動手段・周辺施設情報を調べておく
ダウンタウン滞在を充実させるために、事前に移動手段や周辺の施設についてリサーチしておくと便利です。
まず移動手段ですが、ロサンゼルスはレンタカー移動が主流の都市とはいえ、ダウンタウン周辺なら公共交通機関も有効に使えます。メトロ(地下鉄・軽鉄道)はダウンタウンから各方面へ路線が延びており、例えばビーチ方面へはEラインで直通、ユニバーサルやハリウッドへはBラインで一直線です。2023年には地下鉄のリージョナル・コネクターが開通し、リトル東京駅での乗換えなしでサンタモニカ⇔東LA間が繋がるなどさらに利便性が向上しました。各ホテル最寄りの駅や路線図を確認し、積極的にメトロを活用すると渋滞や駐車の心配なく動けます。バスも主要観光地間には快速バス(オレンジ色のMetro Rapid)や循環バス(DASH)が運行しているので、Googleマップ等で経路検索してみましょう。
一方で郊外のテーマパーク(ディズニーランドやユニバーサル)へ行く場合や、大人数での移動、深夜の移動にはライドシェアやタクシーが便利です。UberやLyftはダウンタウンなら数分で拾えることが多く、日本のアプリ感覚で利用できます。料金も郊外移動なら駐車代や時間を考えると割安になるケースがあります。ホテルによってはコンシェルジュがタクシーを呼んでくれたり、無料送迎シャトルを運行しているところもあるので、有効活用しましょう。
次に周辺施設の把握も大切です。チェックイン後に「近くにスーパーがない」「夜遅く食事できる店がない」と困らないよう、ホテル周辺のレストランやスーパー/コンビニの場所、営業時間を調べておきましょう。ダウンタウンには24時間営業のコンビニやファストフードは限られます。事前にGoogleマップで検索し、徒歩圏に何があるか確認しておくと安心です。例えばCVSやウォルグリーンなどのドラッグストアは夜遅くまで開いている店舗がありますし、大型スーパーのラルフス(9th & Hope付近)やWhole Foods Market(8th & Grand付近)は生鮮食品から総菜まで揃うので滞在中重宝するでしょう。深夜まで営業するレストランは、ホテル併設バーや24時間デリ(IHOPなど)を除けば少ないため、夜食が必要な場合は昼間のうちに買っておくなど工夫してください。
また観光計画も絡みますが、ホテルから行きたいスポットへの所要時間や行き方も把握しておくとスムーズです。徒歩圏だと思っていたら坂道がきつかった、乗換駅の構内が広く迷った、ということも起こりえます。地図上で距離感をつかみ、必要ならタクシーを使うなど柔軟に判断しましょう。特に夜間は治安のためにも移動手段を確保してから行動するのが賢明です。
このように、宿泊先とその周辺環境について事前に情報収集しておくことで、現地での時間を有効に使え安心して過ごせます。ホテル選びの段階から地図やレビューを見込んでおくと、到着後「聞いていたのと違う…」と焦るリスクも減らせるでしょう。
まとめ・総括

ロサンゼルスのダウンタウンは、歴史的な趣きと近代的な活気が融合した魅力あふれるエリアです。ホテルも高級路線から格安まで多種多様に揃っており、日本人旅行者に優しい日系ホテル、優雅な老舗ホテル、眺望自慢の高層ホテル、機能的なチェーンホテル、そしてコスパ抜群の宿まで選択肢は豊富です。本記事ではそれぞれのカテゴリーで代表的なホテルを紹介しましたが、いずれも最新の情報に基づき安心しておすすめできる宿泊先ばかりです。
ホテルを選ぶ際は「安全な立地か」「アクセスは便利か」「希望の設備・サービスはあるか」が重要ポイントでした。ダウンタウンではとくに治安面のチェックは欠かせませんが、主要観光スポット周辺のホテルを選べば、深夜まで賑わうエリアで快適に過ごせるでしょう。また予算に応じて、贅沢をする日と節約する日でホテルランクを変えてみるのも旅の工夫です。実際、イベント開催時は料金が急騰しオフピークに下がるなど価格変動もありますので、早めの予約と日程の柔軟な調整でお得に泊まることも可能です。
滞在中は、ぜひホテルライフもロサンゼルス体験の一部として楽しんでください。天空のラウンジで夜景を眺めたり、歴史的なロビーで当時に想いを馳せたり、日本語対応スタッフと現地情報を語らったりと、ホテルごとに違った思い出が作れるはずです。予約時の注意点(追加料金やデポジットなど)さえ押さえておけば、あとはロサンゼルスのエネルギッシュな空気の中、思いきり旅を満喫するのみです。
あなたの旅程や好みにぴったりのホテルが見つかりますように。素晴らしいロサンゼルス旅行になりますことを願っています!