
アメリカ・ロサンゼルスは、ハリウッドにMLBドジャースタジアム、美しいビーチタウンのサンタモニカと、観光スポットが盛りだくさんの大都市です。
ロサンゼルスは街のスケールが大きく、観光するにも公共交通機関だけでは行き届かないエリアが多いことが特徴です。
もちろんバスや地下鉄といった公共交通機関はあるものの、観光スポットが点在しているロサンゼルスでは、移動には車を利用することが一般的となっています。
そんなロサンゼルス観光で必要になるのが、市内を走るタクシー、そしてUber・Lyftといった配車アプリです。
本記事では、ロサンゼルスでタクシーや配車アプリを上手に使いこなすための情報をわかりやすく解説していきます。
もちろん、ロサンゼルス国際空港からの市内やダウンタウンまでのアクセス方法、料金の目安、注意点 など海外旅行前に知っておきたいポイントをしっかりカバー。
さらに治安をはじめタクシー利用に不安がある方には、ロサンゼルス在住の日本人ガイドを使った移動方法についてもご紹介します。
ロサンゼルスは空港到着すぐに車での移動が必要になるので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
ロサンゼルス国際空港(LAX)からタクシー・Uber移動には「LAX-it」を利用

ロサンゼルス国際空港(LAX)に到着したら、まず知っておきたいのが「LAX-it(エルエー・イグジット)」という専用乗り場の存在です。
LAX-itとは、ロサンゼルス国際空港に到着した方が、タクシー、Lyft、Uberをピックアップするための専用乗り場です。
LAXで行われている大規模な変革の一環として2019年10月に誕生し、交通渋滞緩和のために設けられました。
以前は空港の到着ホールを出てすぐの場所でUberなどを配車できましたが、現在はLAX-itまで移動する必要があり、タクシーやUber・Lyftなどのピックアップは、LAX-itという専用乗り場に一本化されました。
そのため、ロサンゼルス空港の到着ターミナルを出てすぐに車に乗れるわけではなく、まずはLAX-itまで移動する必要があります。
LAX-itへの移動は、空港各ターミナルの到着階にある無料のLAX-itシャトルバスを利用するのが一般的です。
出口付近にある緑色の「LAX-it」シャトルバス乗り場から、無料シャトルバスに乗ればOKです。
シャトルは3〜5分おきに運行しており、各ターミナルからの所要時間はおよそ8〜15分です。
第一ターミナル付近からは徒歩で約8分ほどでアクセス可能ですが、荷物が多い場合や長旅のあとにはシャトルの利用が便利です。
LAX-itに到着したら、タクシーか配車アプリ(Uber/Lyft)かを選んで、専用レーンに向かいましょう。
施設内には「Taxi」「Uber」「Lyft」とはっきり表示された案内サインがあり、それぞれの乗り場が分かりやすく区分されています。
タクシーの場合は、乗り場に並んで順番を待つだけです。
UberやLyftを使う場合は、アプリで目的地を入力し、「LAX-itでのピックアップ」を指定してリクエストします。
LAX-itには無料Wi-Fi、充電ステーション、トイレ、フードトラックなどの設備が充実しており、待ち時間も快適に過ごせます。さらに、シャトルバスは24時間運行しているため、深夜便で到着しても心配ありません。
空港からタクシーやUber、Lyftを利用する際は、まずは「LAX-it」に向かって、ロサンゼルス旅行をスムーズにスタートさせましょう。
ロサンゼルス市内でタクシーを利用する

空港からホテルまでの移動とあわせて、チェックしておきたいのがロサンゼルス市内でのタクシーの使い方です。
ロサンゼルスのタクシーの特徴は、日本のように手を挙げて拾える「流しのタクシー」がほとんど走っていないことです。
そのため、ロサンゼルスでタクシーに乗りたいときは、ホテルやショッピングモールのタクシー乗り場を利用する方法か、電話で直接タクシー会社に配車を依頼するといった方法が一般的です。
例えば高級ホテルや人気の観光地では、待機しているタクシーを見かけることも多く、ホテルから「タクシーを呼んでください」と頼めばすぐにタクシーを手配してくれることがほとんどです。
また、有名なイエローキャブをはじめ、ロサンゼルスには複数のタクシー会社があり、どれも電話で呼ぶと10〜20分ほどで指定の場所に迎えに来てくれます。
タクシーに乗ったら、まずは行き先を運転手に伝えます。英語が苦手な場合でも、行き先の名前や住所を書いたメモやスマホの地図を見せればOKです。
ロサンゼルスのタクシー料金は初乗り2.85ドル。その後は約180メートルごとに0.30ドルが加算されていく仕組みです。
支払い方法は、現金とクレジットカードの両方に対応しています。最近ではほとんどの車両がカード決済端末を備えていますが、カードを利用される方は乗車時に、「カードで支払いできますか?」と確認しておくことがおすすめです。
さらに、アメリカではタクシーを利用する場合でも、チップの支払いがマナーです。
目安としては運賃の15%程度が一般的なチップの価格帯です。たとえば20ドルの乗車料金なら、3ドルほどをプラスしましょう。
現金で支払う場合は、お釣りは取っておいてくださいと言えばスマート。カード支払いの場合でも、チップ金額を上乗せして支払うことがマナーとなります。
ロサンゼルスの移動手段は、とくに夜間のバスと地下鉄の治安が悪いのですが、タクシーは治安がよく安心なこともポイントです。
ロサンゼルスの認可タクシーは、ドライバーの資格や保険、車両点検などの基準をクリアして営業しています。
プロの運転手がしっかりサポートしてくれるのは、タクシー利用の大きな魅力です。観光に、ショッピングに、レストラン移動など、目的地が決まっているときこそ、タクシーを上手に活用しましょう。
タクシー利用の大きな注意点としては、ぼったくりタクシーが存在することです。
日本人はとくにぼったくりタクシーの被害に遭いやすいので、客引きのタクシーを利用することを避けたり、料金を事前に確認したり、車両番号を確認するなど、タクシーを利用する際は十分に注意するようにしてください。
ロサンゼルスでのUber・Lyftの使い方

ロサンゼルスを移動するなら、Uber(ウーバー)やLyft(リフト)といった配車アプリも上手に活用したいところです。
ロサンゼルス現地では、タクシー以上にライドシェアサービスが主流になっており、待ち時間が少なくアプリひとつで車を呼べる手軽さがとても便利。
料金も事前にアプリで把握でき、タクシーを利用するよりも価格を安く抑えられることもあります。
UberとLyftを利用する場合は、現地で慌てないためにも通信環境が安定している日本で、事前にスマートフォンにアプリをダウンロードしておくことがおすすめです。
配車アプリの操作はとてもシンプルで、基本的にはアプリを開いたら、現在地(ピックアップ地点)と行き先を入力するだけです。GPSが自動で現在地を検出してくれ、正確な場所を地図上で調整したり、建物名などで修正することもできます。
次に車種やサービスを選択しましょう。
Uberなら「UberX(一般的な4人乗り)」「UberXL(大人数用)」「Lux(高級車)」などから、利用する車種とプランを選ぶことができます。
ドライバーが確定すると、名前・車種・ナンバー・現在地・到着予想時間がアプリに表示されるので、あとは指定された場所で待つだけ。
車両が近づくと通知が来るほか、場合によってはドライバーから英語でメッセージが届くこともあります。
目的地はアプリで共有されるので、乗車時にあらためて行き先を伝える必要は基本的にありません。
支払いはアプリに登録したカードから自動的に引き落とされるため、現金のやりとりは不要です。チップもアプリから後ほど設定できます。
UberやLyftの利用にあたって注意したいのは、コンサート終演後やドジャースタジアムでのMLBの試合後、深夜など、利用が集中する時間帯は料金が高騰することです。
またUberは場合によっては、ドライバーから乗車を断れられることもあり、急遽キャンセルされることもあります。
移動距離が長くなる場合はUberが捕まらないことも多く、いざという時に使えない可能性があることが大きな注意点です。
タクシー・Uberの料金と所要時間の目安
ロサンゼルスのタクシーは、目的地や移動距離、時間によって料金が異なることは日本と同じです。
ここではロサンゼルス観光でよく利用するルートやシーンごとに、タクシーとUber/Lyftの料金・所要時間の目安をご紹介します。
※ご紹介内容は目安なので、交通状況や時間帯によって変動することがあります。
LAX空港 → ダウンタウンLA(ホテルなど)

- 所要時間:約30〜60分(通常時/高速利用)
- タクシー料金:約65〜75ドル(+チップ15%程度)
- Uber料金:約40〜60ドル(時間帯により変動)
ダウンタウンは渋滞が発生しやすく、平日夕方は1時間以上かかることもあります。渋滞時はメーター制のタクシーより、あらかじめ料金が分かるUberの方が安心です。
LAX空港 → サンタモニカ(ビーチ方面)

- 所要時間:約30〜40分
- タクシー料金:約40〜50ドル
- Uber料金:約20〜30ドル(時間帯により変動)
サンタモニカは空港から近く、アクセスしやすい大人気のビーチエリアです。荷物が多い方はタクシー、身軽な移動ならUberでも快適です。
LAX空港 → アナハイム(ディズニーランド)

- 所要時間:約50〜60分(混雑時は+30分)
- タクシー料金:約90〜130ドル
- Uber料金:約80〜120ドル
ロサンゼルス市内、ロサンゼルス空港からカリフォルニアディズニーのあるアナハイムまでは、タクシーまたはUberで移動できますが、長距離移動となるためタクシー・Uberともに利用できない場合もあります。
チャイルドシートの取り付けに対応できない場合も多く、またとくに注意しておきたいが、アナハイムからロサンゼルスまでの帰りのタクシー、Uberがとても少ないことです。
ロサンゼルスから日帰りでカリフォルニアディズニーに行く場合など、アナハイムからの帰り道は、日本人ガイドによる送迎プランの利用もおすすめです。
ロサンゼルス市内 → ドジャースタジアム

- 所要時間:通常時で約15〜20分(イベント時は+30分以上の場合あり)
- タクシー料金:約15〜25ドル
- Uber料金:約10〜20ドル(時間帯によって変動)
ドジャースの試合開催時は周辺道路が大変混雑します。
試合開始前や終了直後はUberのサージ料金(割増)が発生しやすいことが注意点です。
とくに帰路の配車はつかまりにくいこともあるので、タクシー乗り場の場所を事前に確認しておくか、BUYMA TRAVELの現地ガイドによる送迎サービスの活用もおすすめです。
ロサンゼルス市内、ダウンタウン内の移動

- 距離:数ブロック〜数km程度
- タクシー料金:約8〜12ドル
- Uber料金:約6〜8ドル
ダウンタウン内は短距離の移動が多く、料金に大きな差はありません。
日中で治安に不安がなければ徒歩の移動もありですが、夜間や荷物がある場合は車の利用が安全です。
ハリウッド ⇔ サンタモニカ

- 所要時間:約30〜50分
- タクシー料金:約50〜70ドル
- Uber料金:約30〜50ドル
ロサンゼルス観光で人気の2大エリアを結ぶルートです。往復するとそれなりの金額になるため、コストを抑えるなら観光ツアーの参加もおすすめです。
時間・距離・料金はセットで考えよう
ロサンゼルスでは、距離=時間=料金と考えるのが基本です。そのため、移動前にGoogleマップやUberアプリで距離と予想料金を確認しておくと安心です。
また、平日朝(7〜9時)や夕方(16〜19時)のラッシュアワーは、移動時間が2倍以上になることもあり、タクシー料金が高くなったり、Uberの料金が高騰することもあります。
できれば、主要な移動は渋滞を避けた時間帯にスケジュールするか、時間に余裕を持ったスケジュールを立てるのがおすすめです。
ロサンゼルスのタクシー・Uber移動のまえに確認したいこと
ロサンゼルスでタクシーや配車アプリ(Uber・Lyft)を利用するには、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
ここでは事前に知っておくことで、ロサンゼルス移動が便利になるポイントについてご紹介します。
まず、子ども連れでの車移動には、チャイルドシートが必要です。
カリフォルニア州の法律では、8歳未満または身長145cm未満の子どもにはチャイルドシートやブースターシートの使用が義務付けられています。
「タクシーならシートなしでもOK」という例外はなく、タクシーやUberでも法的にはチャイルドシートが必要とされています。
実際、チャイルドシートがないことを理由に、ドライバーに乗車を断られることもあるため、子ども連れで配車アプリを利用する場合は、特に注意が必要です。
ロサンゼルスではオプション利用でチャイルドシートを利用できないこともほとんどなので、一番安心なのは事前に予約できる送迎サービスやチャーター車を利用して、チャイルドシート付きの車での移動となります。
また、スーツケースの数やサイズにも注意しましょう。
一般的なタクシーをはじめ、通常のセダンタイプでは、大型スーツケース2個程度が積載量の目安にはなります。
大きな荷物が3個以上になる場合や、同乗者が多いときは、大型車やバンタイプのタクシーを選ぶと安心です。
ロサンゼルスでは、タクシーもUber/Lyftも24時間利用可能ですが、深夜や早朝は台数が少なく、配車に時間がかかることがあります。
バーの閉店時間と重なるなど、深夜の時間帯は利用客が多いため、料金が高騰することもあります。
そして、万が一トラブルが発生した場合の対応も覚えておきたいポイントです。
まず、信頼できる正規のタクシーサービスを使うことが一番の予防策です。空港や観光地で声をかけてくる非公式のドライバーのタクシー利用は絶対に避けてください。
タクシーの乗車前は「だいたい何ドルくらいかかりますか?」と聞いておくと、ぼったくり対策になります。
安全・快適にロサンゼルスを楽しむためにも、注意事項をしっかり押さえて、賢く車移動を活用してみてください。
タクシー利用に心配がある場合は、BUYMA TRAVELの現地ガイドがおすすめ

「英語が苦手でうまく行き先を伝えられるか不安…」「チップの計算や支払い方法が分かりづらい」「深夜や早朝の移動がちょっと怖い」など、そんな不安をお持ちの方には、BUYMA TRAVELの現地ガイドによる送迎サービスがおすすめです。
BUYMA TRAVELでは、ロサンゼルス在住の日本語ガイドが空港送迎や市内観光の送迎に対応しており、言葉の心配なく安心して移動できます。
チャイルドシートの有無やスーツケースの大きさなど、事前に細かな相談ができるため、家族連れや高齢の方の旅行にもぴったりです。
空港〜ホテル間の送迎はもちろん、観光スポットへの同行、ショッピングのサポートなど、旅のプランに合わせた柔軟な対応が可能。
とくに空港送迎では、LAX-itまでの移動もなく、到着するぐに送迎車で移動できることもポイントです。
もちろん、カリフォルニアディズニーランドとロサンゼルスとの往復送迎にもご対応OK。
ディズニー年間パスポートを持った女性ガイドによる送迎は、とくに人気の送迎プランとなっています。
土地勘のないロサンゼルスでは、ガイドがいることで安全かつスムーズに移動できることはもちろん、治安の心配をしなくて良いことも大きなメリットです。
配車アプリの利用が不安な方や、ぼったくりなど支払いに心配がある方など、できるだけストレスなく移動したい方は、ぜひBUYMA TRAVELのガイド付き送迎を活用してみてください。
まとめ
アメリカ・ロサンゼルスは、エリアが広く移動手段の選び方が旅行の快適さを左右するポイントになります。
空港からの移動にはLAX-it、市内では配車アプリやホテルのタクシー手配をうまく活用して、言葉やチップ、夜間の移動に不安がある方は現地ガイドによる送迎サービスもおすすめです。
安心・快適な移動で、ロサンゼルス滞在を存分に楽しんでください。