
西部劇の世界が目の前に広がるモニュメントバレーは、アメリカの原風景ともいえる壮大な景色が魅力の人気の観光スポットです。
そんなモニュメントバレーを訪れるなら、絶対に泊まりたいと評判なのが「ザ・ビューホテル(The View Hotel)」です。
ザ・ビューホテルは、モニュメントバレー内で唯一のホテルにあたり、客室からモニュメントバレーの象徴的な風景を一望できる絶景ホテル。
本記事では、「予約が取れない」ほど大人気のザ・ビューホテルの魅力から、お部屋タイプ、ベストな予約方法まで詳しくご紹介します。
\日帰りもできる!グランドキャニオンおすすめツアー/

モニュメントバレー内にある唯一のホテル!ザ・ビューホテルとは?

ザ・ビューホテルとは、アメリカ・グランドサークルのなかでも、予約が取れないことで有名な大人気ホテル。
ザ・ビューホテルは、アメリカの原風景が広がるモニュメントバレーのなかにあり、モニュメントバレーにある唯一のホテルとなっています。
ザ・ビューホテルの客室は全90室という限られた部屋数しかなく、「世界で最も予約が取りにくいホテルのひとつ」とも言われています。
そして世界中の観光客から「一生に一度は泊まりたい」と憧れられているのは、ザ・ビューホテルでしか味わえない、特別な体験があることが大きな理由です。
その特別な体験とは、ホテルの客室の窓からモニュメントバレーの絶景を楽しめること!

窓の外を覗くと、グランドキャニオンにも負けない雄大な赤土の岩山が広がり、お部屋のなかからアメリカがほこる雄大な絶景を独占!
最高に贅沢なロケーションが、ザ・ビューホテル最大の魅力となっています。
大人気観光スポットでもあるグランドキャニオンやアンテロープキャニオン、ホースシューベントをめぐる「グランドサークル」周遊ルートの途中に位置しているホテルなので、ラスベガス発のツアーや、ロサンゼルス発のツアーでも定番の宿泊先となっています。
なおザ・ビューホテルのある場所は、ネイティブアメリカン「ナバホ族の聖地」にもあたり、ナバホ族の主導で2008年に開業されました。
現在もナバホ族自身によって運営されており、滞在中はナバホ族の文化や精神をホテル内外で感じることができます。
モニュメントバレーのホテルが「死ぬまでに一度は泊まりたいホテル」に選ばれる理由

ザ・ビューホテルは、圧倒的なロケーションと特別な絶景宿ということから、アメリカの「一生に一度は泊まってみたいホテル」として数々のメディアで紹介される大人気のホテルです。
世界中から「死ぬまでに一度は泊まりたい!」と憧れられる大きな理由は、なんといってもモニュメントバレーで唯一のホテルという絶景のなかにたたずむホテルだからです。
ホテルの客室からはモニュメントバレーの象徴ともいえる壮大な岩々が一望できて、他のホテルでは決して体験できない、ザ・ビューホテルに宿泊した人しか経験できない贅沢な時間が過ごせます。
わずか90室という限られた客室数もプレミア感を高めており、とくに人気シーズンには、半年から1年先まで予約が埋まることもあるほどの人気ぶり。
そもそもモニュメントバレーは、映画のロケ地としても有名で、映画「ローン・レンジャー」の撮影では、ジョニー・デップもザ・ビューホテルに滞在したといわれています。
そしてもうひとつ、ザ・ビューホテルを語るうえで欠かせないのが、客室から望む最高の朝焼けと星空です。
ザ・ビューホテルの朝焼けは圧巻のひとことで、夜明け前の静寂の中、空が少しずつ赤く染まり、ビュートと呼ばれる大小の岩山のシルエットが浮かび上がる光景はまさに息をのむ美しさ。
夜には周囲に街灯がないため、天の川や流れ星までもが肉眼ではっきり見えるほどの星空が広がり、「人生で見た中で一番美しい星空だった」という感想も多数!
ザ・ビューホテルの客室

ザ・ビューホテルの客室は、ツインまたはダブルが中心で、部屋の多くにクイーンサイズベッドが2台設置とゆとりのあるお部屋になっています。
部屋に入ると、ネイティブアメリカンの伝統柄のベッドカバーや壁のアートがすぐ目に入り、ナバホの文化を感じる温もりある空間が広がります。
高級ホテルのような派手な内装ではないものの、ネイティブ柄の素朴で温かな空間は居心地も良くて、なにより窓外に広がるモニュメントバレーの絶景が最高のひとこと!
どの部屋タイプもモニュメントバレー側に向いており、部屋にいながら絶景を楽しめるのがザ・ビューホテル最大の魅力。
全ての客室に専用のバルコニー(ベランダ)があることが特徴で、バルコニーにある備え付けの椅子に腰掛けて、朝夕の景色を部屋にいながら贅沢にゆっくり楽しめます。

夜明け前の星空や朝焼けをバルコニーから静かに眺める時間は、まさにザ・ビューホテルならではの贅沢な体験です。
客室タイプは全部で11種類に分かれており、お部屋タイプは階層やバルコニーからの眺めによって分類されています。
お部屋の基本的な間取りや内装、部屋からの眺めはほとんど同じなのですが、部屋の階数や位置によって価格や人気が変わります。
なかでも人気が高いのが、1階の「2 Queen Beds with Premium View」タイプです。便利な1階に位置しながらも眺望がよくて、価格も控えめなのでバランスの良いお部屋となっています。
層階の「2nd Floor」や「Top Floor」になるにつれて、視線が高くなり遮るものが少なくなるので景色はさらに良くなります。
ザ・ビューホテル滞在中は特別な静けさにこだわりたい方は、レストランやビジターセンターから距離のあるPremium Viewの上層階もおすすめです。
もちろん、ザ・ビューホテルの室内には、設備も十分に整っています。
小型の冷蔵庫や電子レンジ、コーヒーメーカーが備え付けられており、簡単な食事や飲み物の準備が自室で可能です。
バスルームには洗面台、トイレ、そして浅めながらバスタブ付きのシャワーがあり、清潔感も申し分なし!シャンプーやボディソープなどの基本的なアメニティもひと通りそろっています。
なお、「Full Driver Room」はホテルで唯一、モニュメントバレーの絶景が見えないお部屋タイプなので注意が必要です。
Full Driver Roomはもともとツアードライバーのためのお部屋だったので、渓谷の景色が見られることにこだわりがなく、絶景が部屋から見られない分、安い価格で宿泊できるお部屋となっています。
宿泊者限定のテラスでモニュメントバレーを満喫

ザ・ビューホテルに宿泊する最大の魅力のひとつは、営業時間外のモニュメントバレーの絶景を貸切で楽しめることです。
日中は観光客でにぎわうビジターセンター周辺ですが、モニュメントバレーは観光できる時間が限られているので、閉園後は立ち入りが制限されます。
しかしホテルの宿泊者だけは、敷地内の展望テラスや各客室のプライベートバルコニーから、壮大なモニュメントバレーの景色を楽しむことができます。
夕暮れ時、太陽がゆっくりと地平線に沈んでいくと、赤く染まったビュートが次第に影を落とし始め、やがて夜空には無数の星がきらめきます。
静寂のなかでアメリカの大自然と向き合う時間は、まさに贅沢で神秘的な体験。
同じく早朝の時間帯にモニュメントバレーを楽しめるのは、宿泊客だけの特権です。
暗い時間から空が白み始め、やがて朝日がビュートの向こうから顔を出すまでの変化を見ることができるのは宿泊客のみです。
夜空を彩る満点の星空鑑賞

モニュメントバレー周辺には街灯や町の明かりがほとんどなく、夜になるとあたり一面が深い闇に包まれます。
空には数えきれないほどの星が現れ、条件が良ければ天の川さえもくっきりと肉眼で見ることができます。
とくに月明かりの少ない新月、その前後の夜には、地平線まで星がびっしりと広がり、宇宙にいるかのような圧巻の星空に出会えることもあり。
22時や23時頃になるとホテル周辺は静まり返り、自室のバルコニーに出て空を見上げると、頭上には無数の星が瞬き、遠くにはミトンビュートのシルエットが幻想的に浮かび上がります。
運がよければ流れ星に出会えることもあるので、幻想的で非日常感たっぷりの特別な時間をお楽しみください。
絶景を眺めながらの朝食ビュッフェ
ザ・ビューホテルのレストランは、絶景が自慢のThe View Restaurant(ザ・ビューレストラン)です。
ザ・ビューホテルはホテル利用料に朝食が含まれているので、ホテル宿泊客は朝食付きとなります。
朝食ビュッフェが朝7時から10時まで利用でき、朝食内容はシリアル、ベーグルやパンケーキ、バターやジャムなどのパン類、オレンジジュース、コーヒー・紅茶といったシンプルなアメリカンスタイルの軽食が中心です。
豪華なビュッフェではありませんが、モニュメントバレーの雄大な景色を前に楽しめる食事は格別の美味しさ!
朝日に照らされたミトン・ビュートの壮大な景色が広がり、まさに贅沢な朝のひとときです。
とくに朝焼け直後の時間帯は、窓の外の景色が刻々と表情を変えていくので、最高の朝食タイムとなります。
朝食のあとは、ぜひコーヒー片手にテラスへ出て、清々しい空気とともに広がるモニュメントバレーの景観をゆっくり楽しんでみてください。
ザ・ビューホテルで絶景ディナー
ザ・ビューホテルでは、夕方からのディナーもホテル内のザ・ビューレストランで楽しむことができます。
ホテルの周囲には他に飲食店がないため、宿泊者の多くがこのレストランで夕食をとるスタイルとなります。
レストランの営業時間は17時から21時頃までとなり、夕暮れ時には日没後のモニュメントバレーを眺めながら、ゆったりとした食事が楽しめます。
メニューはハンバーガーやステーキといった定番のアメリカン料理に加えて、ナバホ族の伝統料理も楽しめるのが大きな特徴です。
なかでも一度は味わってみたいのがグランドサークル名物のグルメ「ナバホタコ」です。
ナバホタコは揚げパンのような「フライブレッド」に、サルサやビーンズ、チーズなどをたっぷりトッピングしたボリューム満点の一品で、見た目は巨大なタコスやピザのような食べ物です。
そのほかにも、マトンシチューなど現地ならではのメニューがそろっており、旅先でしか味わえない地元の味が楽しめるのも嬉しいポイントです。
なお、ザ・ビューホテルはナバホ居留地内にあるため、お酒・アルコールの提供が禁止されています。そのためディナータイムもノンアルコールドリンクのみとなります。
食事はテイクアウトして部屋に持ち帰ることも可能で、移動疲れのある日や、小さなお子様連れで外食を控えたい時は、自室のバルコニーで夜風に吹かれながら静かに食事を楽しむのもおすすめです。
予約困難?ザ・ビューホテルの予約方法

ザ・ビューホテルは、「予約の取れないホテル」として有名で、世界中の観光客が宿泊するチャンスをねらっていることも大きな特徴の1つです。
とくにグランドサークルの旅行シーズンにあたる春から秋(3月〜10月)はすぐに満室となり、半年から1年前から予約を考えている方も多く、空室なかなかでないことも珍しくありません。
そのため、「行きたい」と思ったときにはすでに遅かった…ということを避けるためにも、予約のスケジュールは早めに立てることがおすすめ。
4〜5月と9〜10月が観光にはおすすめの時期ですが、予約の競争率は高めです。6〜8月の夏季は暑さが厳しいですが、長期休暇のシーズンなので混雑傾向にあります。
11月〜2月の冬季は比較的予約が取りやすい穴場シーズン。朝晩は冷え込みますが、澄んだ空気の中で見る星空は一段と美しくて、タイミングが良ければ雪化粧したモニュメントバレーという貴重な風景に出会えることもあります。
ザ・ビューホテルの予約方法は、ホテル公式サイトからの直接予約ですが、英語サイトなので確実に予約が取れているかどうかが心配になるところ。
また、予約が取れない大人気ホテルなので、うっかりミスやちょっとした手違いで宿泊が取れなかった場合などは、別日の変更が難しいことも大きな注意点です。
もし心配なく、確実にザ・ビューホテルの予約を取りたい場合は、ザ・ビューホテル宿泊がセットになっている1泊2日のプライベートツアーがおすすめです。
このツアーは、グランドサークルの中でも特に人気の高いザ・ビューホテルに宿泊できることはもちろん、さらにアンテロープキャニオンやホースシューベンド、グランドキャニオン、ルート66といった西部アメリカの4大絶景を1泊2日で効率よく巡れることができます。
宿泊するお部屋は「Valley View Room(クイーンベッド2台)」を手配。専用バルコニーからは、日の出・星空・夕焼けと、時間帯によって表情を変えるモニュメントバレーの風景を、部屋にいながら楽しめます。
また、観光に予約が必須のアンテロープキャニオンへの入場や、モニュメントバレー内のジープツアーも含まれており、自力では行きづらいスポットも安心・快適に巡ることが可能です。
ガイドは日本人なので、言語に不安のある方も安心して参加できることも嬉しいメリットの1つとなっています。
出発・帰着はラスベガス市内のホテルから対応でき、スーツケースの持ち込みも無料、途中での軽食購入やレストランの立ち寄りもガイドがご案内するなど、きめ細やかなサービスが魅力です。
ザ・ビューホテル宿泊を楽しみつつ、モニュメントバレーとグラウンドキャニオンを贅沢に楽しめるプランなので、予約が取れる早いうちにチェックしてみてください。
まとめ

グランドサークルの中でも、ひときわ印象的な風景が広がるモニュメントバレー。
「ザ・ビューホテル」に宿泊すれば、客室から望むモニュメントバレーの朝日や夕焼け、頭上に広がる満天の星空、そして静寂に包まれた夜明けのひとときと、ここでしか味わえない特別な体験が可能です。
間違いなく一生の思い出に残るホテルですが、予約が取りづらいことが注意点になるので、旅行の計画は早めに立て、確実にホテルを抑えたい場合は賢くツアーを活用することがポイントです。
モニュメントバレーの最高のホテルで、心震える感動の絶景をぜひたっぷりお楽しみください。