
世界最大級の自動運転企業Waymo(ウェイモ)は、日本最大手のタクシーアプリ「GO」や日本交通と連携し、まずは乗務員が運転する形でテスト走行を開始。
ロボタクシーが日本の街を走る日が、いよいよ現実味を帯びてきて、東京・港区や新宿区などの都心7区で、Google系の自動運転車が走り始めようとしています。
自動運転の分野は技術の進歩がめざましく、タクシーやバスといった身近な移動手段にも「ロボタクシー」や「自動運転バス」が次々と登場しています。
アメリカや中国に続き、日本や韓国でも実用化に向けた動きが活発で、日本より先に自動運転バス、タクシーの導入を進めている韓国ソウルでは、実際に乗車体験ができるBUYMA TRAVELのガイドツアーも登場中です。
本記事では、トヨタやWaymo(ウェイモ)などの取り組みについて、テスラの自動運転や韓国の自動運転バス・タクシーについてご紹介します。
自動運転タクシーの普及にむけてトヨタとWaymoが提携
2025年4月30日、トヨタ自動車とGoogle系の自動運転企業Waymo(ウェイモ)は、自動運転技術の開発と普及に向けた戦略的パートナーシップの締結を発表しました。
トヨタの車両開発力とWaymoの高度な自動運転技術を結集し、新たな自動運転車プラットフォームの共同開発を目指すという計画です。
Waymoは現在、米国サンフランシスコやロサンゼルス、フェニックスなどで完全自動運転のタクシー(無人のロボタクシー)サービスを展開中。
週25万回以上の自動運転による乗車実績も積み重ねており、世界最先端の自動運転タクシー運行ノウハウを有しています。
人間のドライバーに比べて、自動運転は大幅に事故を減らせるというデータも公表されており、
トヨタとWaymoの協業をきっかけに、日本国内の自動運転タクシー実現への期待が高まっています。
2025年に東京で自動運転タクシーの実証実験が始動!
国内最大手のタクシー配車アプリ「GO」を運営するGO株式会社と、Waymo、東京の大手タクシー会社の日本交通の3社が提携し、2025年に東京の都心部で自動運転タクシーの走行テストを開始する予定です。
2025年、日本でもいよいよ自動運転タクシーの実験が本格化。まずは東京からロボタクシーが日常で活躍する未来が見えてきています。
自動運転タクシーは、まずは日本交通のドライバーが同乗する形でスタート。Waymo車両を使って東京都の「港区、新宿区、渋谷区、千代田区、中央区、品川区、江東区」からテスト走行を開始します。
Waymoのシステムが日本の道路や交通環境などの情報を学習し、将来的には無人運転への移行を目指していきます。
自動運転タクシーが実用化すれば、深夜や早朝でも安定した交通手段を提供できるほか、観光客や移動が困難な方の移動支援にもつながることも期待されています。
テスラのロボタクシーも自動運転でのサービス開始を目指す
自動運転といえば、イーロン・マスク率いるテスラ・モーターズを思い浮かべる方も多いはず。
テスラ社CEOのイーロン・マスクは、近い将来に自社の電気自動車を使った自動運転タクシーサービスを開始すると表明してきました。
2025年6月にも米テキサス州オースティンでロボタクシーの商用サービス開始を目指しているとされ、すでに従業員向けの試験運用を進めているとの発表もあり。
テスラ社の高度運転支援システムFSD(Full Self-Driving)もアップデートを重ねており、2025年には一部地域でドライバーの監視なしに自動走行できるソフトウェア提供を目指すとしています。
ソウルでは世界初の深夜自動運転バスA21が走行中

自動運転技術はタクシーだけではなく、バスにも運用が始まっています。
お隣の韓国では、すでに世界初となる自動運転のお深夜バスがソウル市内で定期運行を開始しました。
ソウル市は2023年12月より、深夜時間帯限定の自動運転バス路線「深夜A21」を都心で走らせています。
路線は大学街や商業施設が集まる夜間の移動需要が多いエリア(東大門駅〜合井駅間)を結んでおり、全長9.8kmの区間を自動運転バスが循環しています。
ソウルの深夜A21のバスは、自動運転レベル3相当の自動運転技術での走行にあたり、万一のトラブルに備えて保安要員が2名同乗しています。
アメリカなどでも夜間のロボタクシー運行例はありますが、公共交通機関としての深夜バスの自動運転導入は世界初の試みとなり、ソウル市は2027年には自動バスの運転レベルを4に引き上げることを計画しています。
利用方法は通常の深夜バスと同じく停留所で乗降する形で、2023年の導入当初は運賃を無料としています。
韓国ソウルで自動運転の深夜タクシーがサービス開始

ソウル市はバスだけでなく、タクシーの自動運転も行っています。韓国初となる自動運転タクシーサービスは、2024年9月からソウル市内でスタート。
ソウル市が指定した江南(カンナム)エリアのテスト地区にて、夜間23時〜翌5時の時間帯に限定して運行されています。
自動運転バスの「深夜A21バス」と同じく、試験ドライバーが乗車してはいますが、できる限り人の関与を減らした「ほぼ完全自動運転」に近い環境での走行が行われており、将来の無人タクシー実用化に期待がかかっています。
そして驚くべきことに、韓国の自動運転タクシーはタクシー配車アプリ「韓国カカオタクシー(KAKAO T)」を使って、通常のタクシーと同様に呼び出すことができます。
指定エリア内であればアプリ上に「ソウル自律走行タクシー」のオプションが表示され、ワンタップで乗車予約が可能です。
ソウル市は今後、車両台数の拡大や運行エリアの拡張も検討しており、将来的には昼間時間帯への導入も視野に入れています。
ソウルで自動運転タクシー・バスを体験できる!

日本での実用化が注目されている自動運転車ですが、いち早く未来の技術を体験してみたいという方は、韓国ソウルで自動運転タクシー・バスに実際に乗れる「自律運行タクシー・バス体験ツアー」の参加もおすすめです。
BUYMA TRAVELでは、現地ソウルに在住のガイドが、深夜運行の自動運転バスA21や自律走行タクシーを体験できるツアーをご案内しています。
ガイドの案内のもと、昼間の観光とはひと味違う深夜のソウルを移動しながら、最新テクノロジーを体験でき、自動で走行する未来のタクシーに乗って、夜の街を走り抜けることができます。
韓国ソウルは日本から飛行機で2~3時間ほどとアクセスも良好で、週末や連休を利用した渡航先としても大人気です。
最先端のロボタクシーや自動運転バスに乗り、未来の乗り物を先取り体験したい方は、ぜひ韓国旅行とあわあせてツアー内容をチェックしてみてください。
まとめ
自動運転タクシーやロボタクシー、自動運転バスといった次世代のモビリティ技術は、少しづつ現実のものとなりつつあります。
トヨタとWaymoの提携、東京で始まる港区など7区での実証実験スタートと、日本でもいよいよ本格的な導入が見えてきました。
世界各国の都市でテスト運転が進み、これまで「未来の乗り物」とされていた自動運転が日常の新しい交通手段として進歩を続けています。
世界中で競争が激化する自動運転技術ですが、韓国ソウルではすでに日本より早く、深夜自動運転バスA21や自律走行タクシーの運行がスタートしています。
自動運転の可能性や安心感、そして利便性を一足先に体験してみたい方は、次の旅先にソウルでのロボタクシー体験を検討してもらたらと思います。