仁川空港からソウルまでの移動には、バスや鉄道といった交通手段も利用できるのですが、なかでも特に便利で快適なのがタクシーです。
空港に到着してすぐにソウルの街中に移動できることはもちろん、限られた旅行時間を有効に使えることが最大のメリット！
大きいスーツケースを持った韓国旅行でも、空港から直接ホテルに向かえるので、鉄道やバスといった交通手段と比べても移動がとっても簡単です。
さらにタクシーは24時間利用できるので、深夜や早朝のフライトにも対応しやすいところもポイントのひとつ。
そんな仁川空港からソウルまでのタクシー移動について、料金、所要時間、利用できるタクシーの種類について詳しくご紹介します。
韓国のタクシーは４種類
韓国で利用できるタクシーは、「一般タクシー」「模範タクシー」「大型タクシー」「国際タクシー」の全部で４種類です。
注意したいことは、タクシーの種類によって乗れる人数や料金が変わってくること。
まずはソウルで利用できる４種類のタクシーについて詳しく説明し、それぞれのタクシーの見分け方をご紹介します。
一般タクシー
ソウルで最も目にすることが多いのが「一般タクシー」です。
車の色は、オレンジ色、白色、銀色の車両が一般的で、市内どこでも利用することができます。タクシー料金がもっとも手頃なので、手軽に利用することができるのが一般タクシーです。
ソウル市内での短い移動にも便利で、料金はメーター制で計算されます。初乗り料金は基本的に4,800ウォンから。
ただ、運転手の多くは韓国語のみの対応になることがほとんど。なので簡単な韓国語や事前に準備した目的地の名前をメモ用意しておくと、利用がスムーズです。
模範タクシー
韓国をより安心して快適に移動するなら、「模範タクシー」の利用がおすすめです。
タクシーは黒色の高級車で、優秀なドライバーのみ運転できるタクシーということが特徴です。
模範タクシーの運転手になるには、法人タクシーで5年以上、個人タクシーで10年以上無事故での運転が必要です。なので、模範タクシーの運転手はタクシードライバーとしての経験が長く、交通違反や無事故歴も長いため、タクシーの安全性はぴかいち！
運転手によっては英語・日本語ができることもあり、日本人旅行者にとっても安心して利用できるタクシーです。
初乗り料金は基本的に7,000ウォンからと、一般タクシーに比べると少し高く設定されています。
模範タクシーと聞いて、韓国好きなら韓国ドラマ「復讐代行人〜模範タクシー〜」を思い浮かべる人も多いかと思います。ドラマに登場する黒塗りのタクシーは、韓国で安心して利用できるタクシー「模範タクシー」のことです。
大型タクシー
最大で9名まで乗車することができるのが大型タクシーです。大人数のグループ旅行でも一緒に移動できるので、一般タクシーを複数利用するよりコストを抑えることができます。
初乗り運賃は一般タクシーよりも若干高く、模範タクシーと同じく7,000ウォンからスタート。
うまくグループで分け合えれば、１人当たりのコストを抑えての利用が可能です。
国際タクシー
言語の不安を感じている方におすすめなのが「国際タクシー」です。
国際タクシーは英語、日本語、中国語など複数の外国語に対応しており、韓国語でコミュニケーションができなくても、安心して利用することができます。
国際タクシーには一般タイプと、より広いスペースを提供する大型タイプの車両があり、利用する車両によって料金が異なります。
一般タイプは65000ウォンから、大型タイプは最大で130000ウォンまでです。一人旅から大人数での家族旅行まで、人数に応じた利用が可能です。
国際タクシーはウェブサイトから事前予約ができ、また仁川空港ロビーにあるカウンターで直接問い合わせも可能です。
外国語が得意な優秀なドライバーが運転してくれるので、初めての韓国旅行にもおすすめです。
仁川空港からソウル市内までの所要時間と料金
仁川空港からソウルの中心部、とくに宿泊先のホテルまでの移動、ショッピングや観光で人気の高い明洞や東大門までの移動は、タクシーの利用がとても便利です。
仁川空港から明洞・東大門までのタクシー移動は、交通状況にもよりますが、基本的には約60分から70分程度です。
料金は約55,000ウォンから65,000ウォンの範囲で、深夜や早朝に利用する場合は、割増20%料金が適用されます。
また時間帯や交通の混雑具合によって、料金が異なることがあります。
料金表
| タクシー種別 | 初乗り運賃 | 仁川空港から市内 | 日本円 |
| 一般タクシー | 4,800ウォン | 約50,000 〜 60,000ウォン | 約5,000〜6,000円 |
| 模範タクシー | 7,000ウォン | 約90,000〜110,000ウォン | 約9,000〜11,000円 |
| 大型タクシー | 7,000ウォン | 約90,000〜110,000ウォン | 約9,000〜11,000 |
国際タクシーは定額、65,000〜130,000ウォン（約6,500円〜13,000円）
料金表の金額に、仁川国際空港の高速道路通行料(7,900ウォン)が上乗せされます。
*為替レートは「1ウォン = 0.1 円」で計算（2024年8月レート）
仁川空港からソウル市内（明洞・東大門）までタクシー移動する方法
仁川空港は第1ターミナルと第2ターミナルに分かれており、どちらのターミナルにもタクシー乗り場が設置されています。
タクシー乗り場は空港を出てすぐの場所にあるので、入国審査を終えて荷物の受け取ったら、まずは空港の案内に従ってタクシー乗り場を目指します。
タクシー乗り場には一般タクシーや模範タクシーをはじめ複数のタクシーが待機しています。
時にはタクシー乗り場には行列ができていることもあるので、順番を守って並びタクシーが来るのをお待ちください。
タクシーに乗車
韓国のタクシーは手動ドアが一般的で、乗車と降車する時はドアの開閉を自分で行うことが必要です。利用できるタクシーを見つけたら、手を伸ばしてドアを自分で開けてください。日本のように自動で開くドアではないのでご注意を。
また、トランクに荷物を積み込むのも基本的には自分で行います。キャリーケースなどの荷物をトランクに入れる場合は、その旨をドライバーにお伝えください。
出発の準備が整ったら、運転手に行き先を伝えます。
ソウル市内の主要な観光地やホテル名は運転手も把握していることが多いですが、タクシードライバーに目的地を明確に伝えるため、行き先の住所や地名を書いたメモを準備しておくとスムーズ。
韓国語で書かれた住所をメモとして用意しておくと確実です。
ソウル市内へ
タクシーに乗車後、ソウル市内へ向けて出発します。料金は日本のタクシーと同じくメーター制です。
ソウル市内のタクシーは、GPSによるリアルタイム位置情報をもとに走行料金に応じて料金が計算されています。
運転手がメーターを改変することはできず、料金のぼったくりができないメーターなのですが、きっちりメーターが動いているかは要チェック。
乗車前にメーターがリセットされていることを確認し、必要に応じて領収書を発行してもらうことも忘れずに行いましょう。
所要時間は途中の交通状況によって変わることもありますが、一般的には仁川空港からソウル市内まで約1時間程度です。
支払い
韓国のタクシー料金は、日本と同じく目的地に到着した後、メーターに表示された金額を支払います。支払い方法はクレジットカードまたは現金です。
仁川国際空港からソウル市内までタクシーで移動した際は、高速道路通行料として6,600ウォンが加算されることになります。
なお韓国ではチップ払いは一般的ではなく、タクシー運転手にチップを支払う必要はありません。
知っておきたい韓国タクシーの注意点
コミュニケーションは韓国語
韓国のタクシーを利用するにあたり、気になってくるのが韓国語または英語でのコミュニケーションです。ドライバーの中には英語を話せる人もいますが、基本的にはドライバーとの会話は韓国語です。
韓国語しか話せないドライバーもいるのであらかじめご注意ください。
行き先を伝える際は、ホテルの名前をはじめ目的地を明確に伝える韓国語のメモや、スマートフォンの翻訳アプリを利用することもおすすめです。
チップは不要
韓国のタクシーでは、通常チップを要求されることはありません。
韓国は日本と同じくチップの文化はないので、特に良いサービスを受けた場合でもチップを渡す必要はありません。
追加料金とおつり
深夜にタクシーを利用する場合は、+20%の割増料金が必要になります。
現金を利用する場合、細かいおつりをドライバーが持っていないことがあります。おつりをきっちり受け取りたい場合は、少額の紙幣は用意するようにしてください。
ぼったくりに注意
ソウル市内の多くのタクシーは安全に利用できますが、まれに不正を行うドライバーがいます。
タクシー配車アプリの普及とGPSメーターの導入などから、ぼったくりは激減していますが、それでも完全になくなったわけではないことが注意点。
乗車前には車両の登録番号やドライバーのIDをチェックするのがおすすめです。不明な追加料金を請求された場合は、遠慮なくドライバーに追求し、場合によっては警察に連絡することも考慮してください。
メーターのない違法タクシー
韓国には大型の黒タクシー通称「コールバン」と呼ばれる違法タクシーが存在します。
とくに外国人旅行者をターゲットに高額な料金を請求することがあり、流しのタクシーを捕まえづらい深夜の時間帯などに現れます。
コールバンの特徴は、料金メーターが付いておらず金額が交渉になること。さらに、日本語対応ができることや、日本語を話せることをアピールした違法タクシーもあるので注意が必要です。
空港や主要な観光地では正規のタクシーを利用するなど、違法タクシーの利用は避けるようにしてください。
乗車拒否
運転手のなかには目的地が近い、あるいは交通が混んでいるなどの理由から、乗車を拒否されるケースがあります。
とくにタクシーの捕まりづらい週末や夜間など、タクシーに乗車を拒否されることも珍しくはなく。
乗車拒否は違法行為にあたり、韓国では禁止されてはいるものの、実際のところはすべて取り締まられているわけではないのでご注意を。
タクシー配車アプリ「KAKAOタクシー」が便利
韓国市内でタクシーを利用するなら、配車アプリの利用が便利です。とくに便利で人気の高いアプリが「KAKAOタクシー」です。
簡単操作でタクシーを呼ぶことができ、リアルタイムで車両を追跡することも可能です。料金の事前確認やキャッシュレス決済の利用もできるので、タクシーによるぼったくり被害に遭う心配もなしです。
ただ、アプリを利用するには韓国の電話番号が必要です。
韓国のSIMカードを購入・利用すれば電話番号を使えますが、初めての海外・韓国旅行となればハードルが高いのが正直なところだと思います。
韓国旅行に慣れた方や、韓国でSIMカードを利用する際に、ぜひ活用してみてください。
タクシーが不安ならチャーター車がおすすめ
初めて韓国旅行で空港からの移動に不安がある、タクシーの利用には抵抗がある、あるいは韓国語や英語のコミュニケーションに不安を感じる場合は、チャーター車の利用がおすすめです。
チャーター車は英語または日本語が堪能なドライバーが運転を担当するので、コミュニケーションの心配はありません。
事前に移動先のルートも相談でき、また料金は基本的には定額に設定されているので、高額な料金を請求される心配もなしです。
利用方法と料金
チャーター車はオンラインからの予約が可能なので、利用するなら事前に予約がおすすめ。
料金は利用する車種やサービス内容によって異なります。時間単位または距離単位で料金が計算され、事前に決められた金額を確認してのお支払いです。
利用する料金や空港からの移動ルートをはじめ、なんといってもチャーター車は旅行の準備中にすべて事前に決めておけることが安心ポイントです。
仁川空港からソウル市内まで利用するにあたって、メーターや金額を気にせずに移動ができます。
日本語対応ならBUYMA TRAVELの現地ガイド送迎
「空港からの移動は日本語に対応したチャーター車で安心して移動したい！」という方には、BUYMA TRAVELの現地ガイドのご利用もおすすめです。
BUYMA TRAVELでは、韓国在住の日本人が現地ガイドとして活躍しています。
仁川空港に到着したらドライバーがお出迎えにあがり、空港から滞在先のホテルまでチャーター車での移動が可能です。事前予約だから、到着に合わせてガイドが空港で待機し、スムーズにホテルまでご案内します。
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現地ガイドを利用すれば、不安のある韓国語でのコミュニケーションはもちろん、韓国行きのフライトが遅れるといった急なアクシデント、ぼったくり等の避けたいトラブルの心配も減り、安心して韓国を移動することができます。
またご要望に応じて、ソウル市内の観光やショッピングに関するアドバイスもOKです！もちろん空港送迎だけではなく、韓国市内の観光案内をセットにしたご利用もできます。
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まとめ
仁川空港からソウル市内へのタクシー利用は、到着すぐに簡単に移動できるので、非常に便利なアクセス方法です。
タクシー乗り場は第1、第2ターミナルに設けられているので、旅行する人数や予算感をみながら、一般タクシー、模範タクシー、大型タクシー、国際タクシーから乗車するタクシーを選んでもらえたらと思います。
深夜や早朝の移動、または韓国語や英語でのコミュニケーションに不安がある場合は、国際タクシーの事前予約や、日本語対応できるチャーター車の利用がおすすめ！
安全でストレスフリーな移動スケジュールを立てて、韓国・ソウルでの滞在を快適にお過ごしください。
