
初めての台湾旅行、ホテル選びに迷っていませんか?台北はエリアによって雰囲気やアクセス、価格帯が大きく異なります。この記事では、「台北ホテル おすすめエリア」をテーマに、日本人旅行者に人気の地域、目的別の選び方まで徹底解説!観光・グルメ・ショッピング…あなたの旅にぴったりの宿泊エリアがきっと見つかります。快適な台北ステイの第一歩を、ここから始めましょう。
台北のホテル事情と知っておきたいポイント
台北は近年観光人気が再燃し、ホテルの新規開業も相次いでいます。日本の大手ホテルチェーンや海外ブランドが続々と進出し、低価格のゲストハウスから高級ラグジュアリーホテルまで多彩な宿泊施設が揃っています。2025年時点ではコロナ禍前を上回る旅行者数を記録し、それに伴ってホテルもサービス向上や設備刷新が進みました。台北のホテル事情を把握し、快適な滞在のために知っておきたい最新情報とポイントを解説します。
2025年からのアメニティ提供終了に関する最新情報
まず押さえておきたいのが、台湾政府の環境保護政策によるホテルのアメニティ提供ルール変更です。2025年1月1日より、台湾国内のホテルや民宿では使い捨てアメニティの無償提供が原則終了となりました。これはプラスチックごみ削減の取り組みで、具体的には以下のような変更があります。
- 小分けボトルの廃止:容量180ml以下のシャンプー・ボディソープ・ローションなどの小ボトルタイプのアメニティ提供が禁止されました。代わりにポンプ式の大容量ボトルをバスルーム備え付けとし、詰め替え可能な形で提供するのが新基準です。ホテルによってはアメニティ自体を設置せず、必要な場合は有料購入というケースも出てきています。
- 歯ブラシなど個人衛生用品:歯ブラシ・歯磨き粉、ヘアブラシ、カミソリ、シェービングクリーム、シャワーキャップといった6種類の使い捨て衛生用品は客室内に置かれなくなりました。これらはチェックイン時にフロントで希望者に配布する方式や、一定額で販売する方式へ切り替わっています。無料でもらえる場合でもフロントへのリクエスト制が主流です。
- 使い捨てスリッパの扱い:布製使い捨てスリッパについても、多くのホテルで提供を取りやめる方向です。繰り返し利用できるスリッパを置くホテルもありますが、衛生面からスリッパ自体置かない施設も増えています。
この新ルールにより、日本のホテルに慣れた旅行者は最初戸惑うかもしれません。事前に旅行用アメニティを持参することを強くおすすめします。特にシャンプー・ボディソープは台湾のドラッグストアやコンビニでは大容量サイズしか売っておらず、旅行者向けの小容量品が入手しづらい状況です。またコンディショナー(リンス)が備え付けられていないホテルも珍しくありません。普段使い慣れたシャンプー類や歯磨きセットは日本から持っていくと安心でしょう。
日本人旅行者に多い疑問と注意点
台湾・台北のホテルに初めて泊まる際、日本人旅行者からよく出る疑問点や注意点をまとめました。日本の常識とは異なる部分もありますが、事前に把握しておけば現地で慌てずに済みます。
- 電源プラグ・電圧:台湾の電源コンセントは日本と同じAタイプで、そのまま日本の電化製品を使用できます。電圧も110Vとほぼ日本(100V)に近いので、基本的に変圧器は不要です。ただし高級ホテルではマルチタイプのコンセントが用意されている場合もあります。スマホやカメラの充電器はそのまま使えますが、コンセント数が少ない部屋もあるためタコ足配線用のミニ延長コードがあると便利です。
- バスルーム設備:日本人に馴染み深い温水洗浄便座(ウォシュレット)は、台湾では高級ホテルや日系ホテル以外ではあまり普及していません。もし必要なら、日系ホテルや高級クラスのホテルを選ぶと温水洗浄便座付きの割合が高いです。また、ユニットバスでもバスタブ(浴槽)が無いシャワーのみの部屋も中級以下のホテルでは多いです。浴槽に浸かりたい方は予約前に浴槽付き客室か確認しましょう。
- 言語対応:台北のホテルスタッフは総じて親切でフレンドリーです。主要観光エリアのホテルでは英語が通じる場合がほとんどで、日本人宿泊客が多いホテルでは簡単な日本語が話せるスタッフもいます。特に日系ホテル(例:オークラやロイヤル系)では日本語対応が充実しています。言葉が不安でも、翻訳アプリや筆談を駆使すれば大抵問題なく意思疎通できます。
- チェックイン・チェックアウト:チェックインは14~15時、チェックアウトは11~12時というホテルが一般的です。深夜早朝のフライトで到着する場合でも、24時間フロント対応のホテルが多いので事前連絡すれば深夜チェックインも可能です(小規模な民宿やゲストハウスではスタッフ不在時間帯があるため要確認)。また、チェックアウト後の荷物預かりサービスは多くのホテルで無料で行ってくれます。最終日も身軽に観光できるでしょう。
- 防犯と安全:台北は治安が良い都市ですが、ホテル選びでは立地にも留意が必要です。人通りの少ない路地に入口がある安宿だと夜間は不安に感じるかもしれません。女性の一人旅であれば、大通り沿いや駅近くのホテルを選びましょう。西門町エリアなど繁華街では夜遅くまで賑やかですが、裏通りに入ると街灯が少なく暗い場所もあります。ホテルに戻る際は大きな通りを通る、タクシーを利用するなど安全第一で行動しましょう。
以上のポイントを踏まえて準備すれば、台北のホテルでも日本と同じように快適に過ごせます。それでは次に、エリア別に台北の宿泊事情を見ていきましょう。
台北の主要エリア一覧:特徴とおすすめホテル
台北市内でホテルが集まっている代表的なエリアを、特徴と共にご紹介します。それぞれの地域で雰囲気や利便性が異なり、旅行の目的によって最適なエリアも変わります。各エリアごとにおすすめホテルも挙げますので、自分の旅のスタイルに合った場所選びの参考にしてください。
台北駅周辺:交通至便で観光拠点に最適
台北駅(台北車站)周辺エリアは、台北旅行初心者からリピーターまで幅広く人気の宿泊エリアです。最大の魅力は交通至便さで、桃園国際空港からのエアポートMRTやリムジンバスが到着するターミナルでもあり、MRT各路線・台湾鉄道・新幹線(高鉄)・長距離バスが集中する台北交通のハブです。市内観光はもちろん、郊外への日帰り旅行や他都市への移動拠点にもなり、短期滞在で効率よく動きたい方には理想的なロケーションでしょう。
台北駅周辺には老舗ホテルからバックパッカー向けホステルまで宿泊施設が密集しています。駅に直結した大型ホテルもあり、地下街経由で雨に濡れずにアクセス可能なところも。観光やショッピングで荷物が増えてもすぐホテルに置きに戻れる気軽さがあります。ただし駅の外は雑多な雰囲気で、夜遅くなるとホームレスの姿が目立つエリアもあるため、女性のみの旅行の場合は深夜の一人歩きは避けた方が安心です。
代表的なおすすめホテル
シーザーパーク台北(台北凱撒大飯店)

台北駅前に位置し、地下道で駅と直結する最高のロケーションを誇る老舗ホテルです。客室はやや古さを感じますが清潔で、日本語スタッフ常駐など日本人へのホスピタリティも万全です。全室に温水洗浄便座トイレが完備されているのも日本人旅行者には嬉しいポイント。アクセス重視の方に特におすすめです。
コスモスホテル台北(天成大飯店)

台北駅の出口すぐに立地し、MRT移動や空港バス利用にも便利な人気ホテルです。1979年開業の実績あるホテルで、日本人利用客も多くフロントで日本語対応可能。部屋タイプが豊富で、一人旅からグループ旅行まで対応します。サービス面の評価が高く、朝食ビュッフェの品揃えも充実しています。
西門町エリア:若者文化とショッピングを満喫
西門町(せいもんちょう)エリアは、流行に敏感な若者が集まる街として知られ、「台湾の原宿」とも例えられるポップな繁華街です。映画館やアパレル店、ストリートフードの屋台が立ち並び、夜遅くまで活気があります。そんな西門町周辺もホテルが増えている注目エリアです。MRTブルーラインとグリーンラインの西門駅が最寄りで、市内主要スポットへ地下鉄で乗り換えなしに行ける利便性も高め。台北駅へも徒歩15分程度と徒歩圏内です(大きな荷物がある場合はMRT利用が便利)。
このエリアは比較的新しい中規模ホテルやデザイナーズホテル、ゲストハウスが数多くオープンしています。近年、日本のホテルチェーンも進出し、日本人旅行者が安心して泊まれる選択肢が増えました。ただし、西門町のメインストリートから離れて萬華(万華)エリア方面に向かうと夜は人通りが少なくなります。龍山寺寄りの路地などは照明も暗めなため、女性の一人歩きは避けた方がいいでしょう。西門駅の出口は混雑しやすくエスカレーターが限られるので、大荷物の場合はエレベーター位置を確認しておくとスムーズです。
代表的なおすすめホテル
ソラリア西鉄ホテル台北西門

2023年開業、日本の西鉄グループによるホテルです。西門駅から徒歩5分ほど、スタイリッシュで清潔な日系クオリティの客室が魅力。館内には大浴場(男女別)も備わっており、歩き疲れた体を癒やせます。全室に浴槽・温水洗浄トイレ付きで、日本語対応スタッフも常駐と至れり尽くせりです。
amba台北 西門町(意舍西門町酒店)

台湾ローカルブランドのデザインホテル。若者文化の発信地らしく、おしゃれで遊び心あふれる内装です。リーズナブルな料金設定ながら客室は広めで快適。館内のレストランバーでは週末にライブイベントが開催されることもあり、ホテル自体で西門カルチャーを体験できます。
中山エリア:日系ホテルが多く日本語対応も万全
中山エリアは、台北駅の北側から中山駅・雙連駅周辺に広がる地域で、日本人ビジネス客や観光客に古くから人気のエリアです。日本大使館や日系企業オフィスが多く、日本人街と呼ばれる林森北路エリアには日本食レストランやバー、カラオケ店が軒を連ねています。そのため日系資本のホテルや日本語サービスに力を入れたホテルが多いのが特徴です。MRT淡水信義線(レッドライン)と松山新店線(グリーンライン)が利用でき、市内移動の利便性も良好。桃園空港行きリムジンバスが中山北路沿いに停車するルートもあり、空港アクセス面でも便利な立地です。
中山駅から少し歩いた南京西路や林森北路付近には高級ホテルからビジネスホテル、バックパッカー向けホステルまで多彩な宿泊施設が点在しています。駅直結ではありませんが、どのホテルも徒歩5〜10分圏内に駅があるため移動に不便さは感じにくいでしょう。地下街を通れば台北駅方面へも歩いて行ける距離です。夜の林森北路はネオン街で賑やかになるので、静かな環境を好む人は少し離れた場所のホテルを選ぶのがおすすめです。
代表的なおすすめホテル
オークラプレステージ台北(大倉久和大飯店)

中山エリアを代表する最高級ホテルの一つ。日本の老舗ホテル「オークラ」が運営しており、サービスの質・食事の評判ともにトップクラスです。日本語が完全に通じ、館内に日本食レストランやベーカリーも併設。客室はエレガントで広く、屋上プールやスパ施設も充実しています。記念日旅行や贅沢ステイに最適です。
ロイヤルニッコー台北(老爺大酒店)

こちらも日系(旧日航ホテル系)の伝統ある5つ星ホテル。中山駅から徒歩3分ほどで、周囲にデパートやレストランが多い便利な立地です。日本語対応はばっちりで、館内には日本人シェフ監修の和食処もあります。改装により客室やロビーはモダンに生まれ変わり、高級感と快適さを兼ね備えています。
グリーンワールドホテルグランド南京(洛碁大飯店南京館)

日本資本も入った台湾のホテルチェーン「グリーンワールド」の flagship 的ホテルです。松江南京駅から徒歩圏内にあり、ビジネスにも観光にも便利な立地。全室バスタブ付きで温水洗浄便座も完備と、日本人に嬉しい設備が整います。価格も手頃でコストパフォーマンスが高く、リピーターからの評価も上々です。
忠孝新生エリア:新しいホテルが増加中
忠孝新生エリアとは、東西に走る忠孝東路と南北に走る新生南路の交差点付近(MRT板南線・中和新蘆線「忠孝新生駅」周辺)を中心としたエリアです。台北の中心市街地ながら一昔前はホテルが少なめでしたが、近年再開発やカルチャースポットの誕生に伴って新規ホテル進出が相次いでいる注目エリアとなっています。駅近くにはオシャレなカフェや雑貨店、若者向けのショップが増え、徒歩圏内に台湾カルチャーを発信する「華山1914文創園区」(華山クリエイティブパーク)もあります。
忠孝新生はMRT板南線(ブルーライン)で台北駅や東区にも出やすく、中和新蘆線(オレンジライン)で迪化街方面へのアクセスも良好です。台北松山空港へも忠孝復興駅での乗換え1回で行けます。喧騒の台北駅周辺や東区の真ん中よりやや落ち着いた雰囲気で、新築ホテルで快適に過ごしつつ観光の拠点にしたい方に向いています。
代表的なおすすめホテル
三井ガーデンホテル台北忠孝

2020年オープン以来、大人気の日系ホテルです。忠孝新生駅3番出口から徒歩30秒という好立地で、日本語名のとおり日本の三井ガーデンホテルズが手掛けています。最上階に宿泊者専用の大浴場(展望風呂)を備えており、旅の疲れを癒せるのが魅力。室内も和のテイストを取り入れた落ち着いたデザインで、館内随所に日本語表記があり安心感があります。周辺にはおしゃれなカフェや台湾スイーツの人気店も多く、滞在中の散策が楽しいエリアです。
ホテルレゾナンス台北 (Hotel Resonance Taipei)

2020年末に開業したマリオット・オートグラフコレクション系列の高級ホテル。忠孝新生駅と善導寺駅の中間付近に位置し、どちらの駅へも徒歩5分程度です。外観・内装ともスタイリッシュで、客室は最新設備を備え機能的。フロント階にはスターバックスも併設され便利です。全室に独立型の浴槽とシャワーブースを完備し、贅沢なバスアメニティも好評です。新進気鋭のエリアでワンランク上の滞在を求める方におすすめします。
信義エリア:台北101周辺のラグジュアリーを体感
信義(しんぎ)エリアは、台北東部の副都心的存在で、高層ビル群と大型ショッピングモールが林立する近未来的な街並みが広がります。ランドマークである超高層ビル「台北101」を中心に、デパート・ブランドショップ・グルメスポット・ナイトクラブなどが集結し、台北随一のトレンディかつラグジュアリーなエリアです。MRT市政府駅や台北101/世貿駅周辺には国際水準の5つ星ホテルが集中しており、豪華な滞在を楽しみたい旅行者に人気があります。
信義エリアの宿泊の魅力は、なんと言ってもその夜景と雰囲気です。台北101を間近に望む客室からの眺望や、徒歩圏内でショッピング三昧できる利便性は他エリアにはない特別感があります。市政府バスターミナルからは桃園空港行きバスも運行しており、空港アクセスも良好です(所要約1時間)。また、信義から少し南に足を延ばせば臨江街観光夜市(通化夜市)があり、ローカルグルメも満喫できます。最新スポットと庶民派夜市が両方楽しめるのもこのエリアの魅力でしょう。
代表的なおすすめホテル
グランドハイアット台北(台北君悅酒店)

台北101に隣接する超大型5つ星ホテル。豪華なロビーや充実した館内施設(プール・ジム・スパ等)で知られ、ビジネス・観光双方で利用者が多いです。客室から101を望める部屋もあり、特別な台北ステイを演出します。日本語スタッフもおりサービス品質も申し分ありません。
W台北

市政府駅真上に位置する世界的高級ブティックホテル。若々しくモダンなデザインが特徴で、夜にはプールサイドバーがクラブさながらの雰囲気になります。部屋からの展望や設備の先進性はさすがで、バスタブから夜景を眺められる客室も。流行に敏感なカップルや友人同士の旅行におすすめです。
ハンブルハウス台北(寒舍艾美酒店)

台北101向かいにあるスタイリッシュな5つ星ホテル(※リージェント系列)。美術館のような洗練されたインテリアで人気です。館内レストランの評価も高く、朝食ブッフェは品数豊富。周囲に新光三越や誠品書店など買い物スポットが多く、ショッピング目的の滞在に最適でしょう。
松山エリア:夜市へのアクセス重視ならココ
松山エリアは、台北市の北東部、松山駅・南京東路沿線から饒河街夜市周辺にかけての地域です。特に有名な饒河街観光夜市( Raohe Night Market )がある松山駅周辺は、夜市目的の旅行者に人気の宿泊エリアとなっています。夜市で思う存分B級グルメを堪能したら、徒歩数分でホテルに戻って休める手軽さはこのエリアならではです。MRT松山新店線(グリーンライン)の終点でもあり、西門や中山エリアから乗り換えなし一本で戻って来られます。
松山エリアには大型高級ホテルは多くありませんが、比較的新しい中規模ホテルやローカル経営のホテルが点在しています。松山駅自体がショッピングモール(CITYLINK松山)と直結しており、雨天時の移動や買い物にも便利。松山駅から一駅で台北アリーナや市民大道沿いのクラブエリアにもアクセス可能なので、ライブ参戦やコンサート目的の方にも実は穴場の滞在地です。松山空港(台北松山空港)を利用する場合もタクシーで10分程度と至近距離です。
代表的なおすすめホテル
amba台北松山(松山意舍酒店)

松山駅と直結するように建つデザインホテル。多くの部屋から基隆河と台北101を望むパノラマビューが自慢で、花火大会時期には隠れ絶景スポットにもなります。客室はシンプルで機能的、口コミでも清潔さと居心地の良さが高評価。1階にスターバックスやベーカリーカフェがあり、朝食にも困りません。饒河街夜市へは徒歩約5分です。
シティスイーツ台北南東(城市商旅 台北南東館)

饒河街夜市の北側エリアに位置するスタイリッシュなビジネスホテル。周辺は比較的静かで、夜市の喧騒から離れてゆっくり休めます。客室はモノトーン調でまとめられ上品な雰囲気。料金も手頃で、夜市+αで松山エリア滞在を検討している方に向いています。
大安エリア:B級グルメやローカル体験が豊富
大安(だいあん)エリアは、台北市南東部に広がる高級住宅街・文教地区です。市内有数の繁華街である東区(忠孝復興駅周辺)や、おしゃれなカフェが集まるエリア、さらには学生街・夜市まで多様な表情を持っています。観光客に人気の永康街(ヨンカンジェ)も大安区内で、ここは小籠包の名店「鼎泰豐」本店やマンゴーかき氷の老舗などグルメスポットが目白押し。B級グルメの宝庫として知られる師大夜市(師範大学近く)や通化街夜市(先述の臨江街夜市)も大安区内にあり、ローカルな食文化を満喫したい人におすすめのエリアです。
大安エリアはMRT路線で言えば淡水信義線・文湖線・板南線・松山新店線など複数路線が通り、範囲が広いため宿泊場所によって利便性が異なります。東区寄りならショッピングに便利で、グルメ重視なら夜市近くや永康街近隣が良いでしょう。大安森林公園周辺は緑が多く落ち着いた環境で、朝に公園で太極拳をする地元の人々の姿を見るなどローカルな体験もできます。観光客でごった返すエリアではないため、「ちょっと台北の暮らしに溶け込んでみたい」というリピーターにも好まれる傾向があります。
代表的なおすすめホテル
ダンディホテル大安森林公園(丹迪旅店 大安森林公園店)

大安森林公園の目の前に立つブティックホテル。落ち着いた環境ながらMRT東門駅から徒歩5分程度と、永康街エリアにも近い絶好の立地です。部屋は北欧風のシンプルデザインで清潔感があり、日本人利用客も多くスタッフの接客評価も高め。朝食ビュッフェでは台湾式のおかゆや小皿料理も用意され、ローカル気分を味わえます。
キンプトン台北大安

2019年開業の外資系ラグジュアリーホテル(IHG系列)ですが、周囲は閑静な住宅街で隠れ家のような佇まい。忠孝復興駅から徒歩5分ほどで東区ショッピングエリアにも近いです。客室はスタイリッシュで、一部はテラス付き。夕方にはロビーでワイン片手に宿泊者同士やスタッフと交流できる「ソーシャルアワー」が開かれるなど、大安らしいゆったりした滞在が楽しめます。
シェラトン台北(台北喜来登大飯店)

厳密には中正区寄りですが大安エリア北端に位置する5つ星ホテル。MRT善導寺駅すぐで、南門市場や永康街へも徒歩圏内です。老舗外資ホテルらしく重厚なサービスと充実した設備(屋外プールやサウナ付きスパなど)が魅力。客室は改装によりモダンさを保ちつつ台湾テイストも織り交ぜたデザインです。日本人スタッフも在籍し安心感があります。
ホテル選びのコツ:目的や予算に合わせたポイント
台北で理想のホテルを見つけるために、目的や予算に応じた選び方のポイントを押さえておきましょう。エリアの特徴と合わせて検討すれば、自分にぴったりの宿がきっと見つかるはずです。
格安・中級・高級ホテルの選び方と相場
予算帯ごとのホテル特徴と相場感を知っておくと、宿探しがスムーズになります。台湾の物価は日本よりやや安い程度ですが、台北のホテル料金は立地や設備によって幅広いです。おおまかな目安と選び方のポイントをまとめます。
- 格安ホテル・ホステル(1泊5,000〜8,000円程度):バックパッカー向けのホステルや簡易ホテル、ビジネスホテルの下位クラスが該当します。ドミトリーなら1泊2,000円台もありますが、個室では5千円超が一般的です。設備はシンプルで客室も狭い傾向ですが、とにかく宿泊費を抑えたい人や滞在時間が短く寝るだけで良いという旅行者に向いています。
- 中級ホテル(1泊8,000〜15,000円程度):3~4つ星の一般的なシティホテルやビジネスホテルがこのレンジです。価格と快適さのバランスが良く、初めての台湾旅行なら中級クラスが無難でしょう。客室にバスタブが付いていたり、無料朝食サービスがあったりとホテルによって特徴があります。
- 高級ホテル(1泊15,000円以上):4~5つ星のラグジュアリーホテルが中心です。台北では2万円台でかなり高級な部類に入ります。ホテル自体を滞在の目的の一つにしたい人や特別な旅行を演出したい人に適しています。
また、台湾のホテルカテゴリー表記でよく使われる用語として「○○飯店」「○○大飯店」「○○酒店」などがあります。ざっくり日本の感覚に当てはめると、「○○酒店」は最高級ホテル、「○○大飯店」は4つ星前後のシティホテル、「○○飯店」は中級ホテル全般、「商務旅館(商旅)」はビジネスホテルといったニュアンスです。ホテル名にこれらの単語が入っている場合、なんとなくグレードを推測する目安になるでしょう。
空港からの移動手段と滞在プランの立て方
ホテルを決める際には、空港からのアクセスや旅程全体の動きも考慮しましょう。特に到着・出発時の移動がスムーズにいくかは大事なポイントです。台北には国際線が発着する主要空港が2つあり、それぞれアクセス方法が異なります。
- 桃園国際空港から市内へ:台北旅行で利用者が最も多い空港です。市内まで約40~50kmあり、移動手段は主に(1)桃園空港MRT、(2)リムジンバス、(3)タクシーの三択になります。(1)空港MRTは所要約35分で台北駅に直結し、運賃も160元程度と速くて安価です。台北駅周辺のホテルに泊まるならまず第一候補でしょう。(2)空港バスは各社が運行しており、行き先に応じて路線を選びます。例えば国光客運1819路は台北駅行きで、中山エリアの途中にも停車します。他にも松山エリア行きや市政府(信義)行きなど路線があるため、宿の場所に近い停留所があるか確認すると便利です。所要は道路状況にもよりますが約50〜70分、料金は140元前後です。(3)タクシーは市内まで定額制でだいたい1,200〜1,500元程度が相場。深夜到着や大荷物・小さな子連れの場合はタクシー移動が快適ですが費用は跳ね上がります。ホテルによっては空港送迎サービス(有料シャトルやリムジン手配)もありますので、必要なら事前に問い合わせてみましょう。
- 台北松山空港から市内へ:市内中心部にある近距離国際空港(日本の羽田空港に相当)で、東京(羽田)やソウル(金浦)からの便などが発着します。市街地から近いためアクセスは非常に楽です。MRT文湖線で松山機場駅から市内各地へ移動でき、例えば中山エリアなら10分程度、大安エリアや忠孝新生エリアへも20分以内で到着します。タクシーでも台北101・信義あたりまで30分弱、料金300〜400元程度です。松山空港利用の場合、空港に近い松山エリアや南京復興周辺のホテルを選べば移動のストレスはほぼありません。深夜早朝でも空港~ホテル間が短時間で済むため、フライトスケジュールに合わせて滞在プランを立てやすいでしょう。
滞在プランに合ったエリア選びも大切です。例えば、観光がメインで主要スポットを効率よく巡りたいなら台北駅周辺や西門町などMRTの結節点に泊まると移動時間を節約できます。ショッピングやグルメ目的なら東區(忠孝復興〜市政府)周辺や信義に滞在すると夜遅くまで遊べます。夜市巡りが旅のハイライトなら、松山や大安のように有名夜市に歩いて行ける場所が良いでしょう。旅のテーマに合わせてエリアを決め、それに見合ったホテルを予算内で探すのが理想的です。
まとめ:理想のエリアで快適な台北ステイを満喫しよう

台北でのホテル選びは、エリアごとの特色や最新情報を踏まえることで、より満足度の高い滞在につなげることができます。日本とは違う点(アメニティ提供のルールなど)もありますが、事前に準備すれば困ることはありません。交通至便な台北駅周辺、若者文化が楽しい西門町、日本語が通じ安心な中山、新進気鋭の忠孝新生、ラグジュアリーな信義、夜市三昧の松山、ローカル体験豊かな大安――あなたが重視するポイントに合ったエリアでホテルを選び、ぜひ快適な台北ステイを満喫してください。旅の目的にフィットした理想のホテルが見つかれば、台湾旅行の楽しさも一層アップすることでしょう。樂旅台北!(楽しい台北旅行を!)