
台湾・台北の玄関口である桃園空港(TPE)は、日本からのフライトも多く、台湾観光や出張をはじめ、さまざまな目的で利用されている国際空港です。
桃園国際空港は、台北市内からやや離れた場所に位置しており、空港から台北駅まではおよそ40〜60分ほどの距離。
桃園空港から台北駅をはじめとする台北市内までの移動方法は、大きく分けて「空港MRT、高速バス、タクシー、そしてチャーター車の空港送迎サービス」の4つがあります。
本記事では、桃園空港から台北までの4つの移動方法について、それぞれの特徴やメリット・デメリットをわかりやすくご紹介します。
「安さ重視で移動する方法は?」「台湾一人旅だから、空港から安心して移動する方法が知りたい」「LCCを利用して深夜に到着する場合、台北市内にはどうやって行けばいい?」など、旅行スタイルにあわせた移動方法が分かる内容になっているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
それではさっそく、桃園空港から台北駅までの移動方法を見ていきましょう!
桃園空港から台北駅へのアクセス方法は4つ
桃園空港から台北駅をはじめとする市内中心部へアクセスする方法は、大きく分けて「電車・バス・タクシー・送迎サービス」の4つです。
交通手段 | 所要時間(目安) | 料金(目安) | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
桃園MRT(電車) | 約35分(快速) 約50分(普通) | 160元 | 時間が正確、台北駅に直結 | 早朝・深夜に利用できない |
高速バス | 約55~60分 ※渋滞時は+α | 135元前後 | 安い、24時間運行あり | 遅延の可能性あり。満席時は次発待ち |
タクシー | 約40~60分 | 1,200~1,900元 | 空港到着する利用できる | 料金が最も高い、渋滞時は時間増 |
空港送迎 | 約40~60分 | 車種・プランにより異なる | 日本語ドライバー可、深夜早朝でも安心、定額料金 | 事前予約が必要 |
「移動費をできるだけ抑えたい」という方には電車または高速バスが人気で、「到着後すぐホテルに直行したい」という方にはタクシーや送迎サービスがおすすめです。
とくに台湾旅行が初めてという方や、到着が遅くなる便、または深夜便を利用される場合は、空港到着にあわせて確実に利用できる日本語ガイドによる送迎サービスがおすすめとなっています。
桃園MRT(空港メトロ)で移動する

桃園空港から台北駅まで、安くスピーディーに移動したい方におすすめなのが桃園MRTでの移動です。
桃園MRTは2017年に開通した比較的新しい路線で、空港と台北市内を乗り換えなしで一直線に結んでいます。
電車は道路の混雑に左右されず、また基本的には大きな遅延もなく運行しているので、所要時間も正確です。桃園MRTの台北駅は、市内の主要交通網が集中する「台北メインステーション」に直結しており、市内各地へのアクセスも良好。
桃園MRTの運賃は、桃園空港から台北駅まで160元(約700円)となっており、日本の空港アクセス列車と比較すると、かなりリーズナブルな設定です。
空港から台北駅までの所要時間は、利用する列車の種類によって異なります。
快速なら停車駅が少なく、空港第1ターミナルから約35分、各駅停車の普通車なら約50分で台北駅に到着です。列車はおおよそ15分間隔で運行しています。
桃園MRTを利用して移動するメリットは、「速さ」と「安さ」です。道路状況の影響を受けず、ダイヤ通りに運行されるので旅程にあわせて計画を立てやすいのが特徴です。
一方でデメリットは「運行時間」と「乗り換えの距離」です。
とくに深夜〜早朝の時間帯は空港から台北駅に向かうMRTが運行していません。そのため、例えば深夜に空港へ到着した場合は別の交通手段が必要になります。
また、台北駅から他の駅に向かう場合は、桃園MRTから別路線への乗り換えが必要になります。
台北駅ではMRTホームと他路線との距離が長く、台湾鉄道(台鉄)や新幹線(高鉄)へ乗り換えるには10〜15分ほど歩くことになるので、荷物が多い方やお子様連れの方はとくに時間に余裕を持ってスケジュールを組んでおくことが重要になります。
高速バスで移動する

桃園空港から台北駅までの移動で、コストを重視したい方におすすめなのが高速バスです。なかでも人気なのが「國光客運(国光バス)1819番」です。
桃園空港の第2ターミナルから第1ターミナルを経由し、台北駅前のバスターミナルへと向かう直行バスで、手頃な料金で多くの旅行者に利用されています。
片道の運賃は133〜164元で、悠遊カード(ICカード)で支払えばさらに割安で利用できます。高速バスのチケットは、チケットカウンターや券売機から購入が可能です。
国光バス1819便は24時間体制で運行していることも大きな特徴で、深夜や早朝のフライトで到着する方でも、時間帯に関係なく市内まで移動できます。
桃園空港から台北駅までバスを利用するメリットは、なにより費用の安さです。
バスは定員制のため必ず座ることができ、台北駅以外にも、松山空港、台北市政府、南港など市内各地への直行路線もあり、宿泊先に応じて使い分けられるのも利点です。
一方で、高速バスのデメリットは道路状況の影響を受けやすい点です。特に朝夕のラッシュ時や天候不良時には、高速道路や市内の混雑により予定より遅れることもあります。
フライト到着が夕方などで渋滞が見込まれる場合は、時間に余裕を持った移動計画を立てておくと安心です。
また、混雑時には満席で直近の便に乗れず、次の便を待つことになる場合もあり。
空港から台北駅まで、バスの所要時間は、通常で55分〜1時間ほど。深夜や早朝など道路が空いている時間帯には45分程度で台北駅に着くこともあります。
注意点としては、朝や夕方をはじめ道路が混雑する時間帯は、台北市内に到着するまでに最大90分以上かかるケースがあることです。
タクシーで移動する

桃園空港から台北市内へ、荷物を抱えずスムーズに移動したい方や、小さな子連れ、グループ旅行で割り勘して移動したい方にぴったりなのがタクシーです。
空港の到着ロビーを出ると、すぐ目の前にタクシー乗り場があり、24時間いつでも利用可能です。
ホテルの前までドアツードアで連れて行ってくれるので、乗り換えや徒歩移動が不要で、とくに深夜や早朝に到着する便を利用する方にとっては、数少ない確実な移動手段となります。
また、電車やバスといった公共交通機関とは異なり、出発時刻を気にせず自分のタイミングで移動できる点も大きな魅力です。
ただし、桃園空港からのタクシー利用は、料金の高さが最大のネックです。料金はすべてメーター制で、初乗り後は走行距離と時間に応じて加算されていきます。
空港~台北駅周辺までの相場は1,200~1,900台湾ドル(約6,000~9,500円)で、深夜23時〜翌5時の利用には20%の深夜割増が加算されます。
また、高速道路の通行料(約30〜40元)も別途加算されるため、総額で2,000元ほどを見込んでおくと安心です。
渋滞がなければ桃園空港から台北市内まで、タクシーの所要時間は約40〜45分程度です。
ただし夕方のラッシュ時や、事故などによる交通規制があった場合は、空港から1時間以上かかる場合もあるため、時間に余裕をもった移動がおすすめです。
タクシー利用で注意しておきたいことは、空港内にはごくまれに違法タクシー(白タク)の客引きがいることです。
非公式な業者はぼったくりタクシーなので、必ず利用は避けるようにし、タクシーに乗る際は必ず正規の乗り場から乗車しましょう。
また台湾のタクシーは比較的に治安が安全なことで知られていますが、もし女性一人で深夜に乗車する場合などは、念のために車体に記載されたタクシーID番号を写真に撮っておくと安心です。
タクシー料金の支払いは、通常現金(台湾ドル)ですが、最近では一部のタクシーでクレジットカードや電子マネー決済に対応している車両もあります。
台湾にチップの習慣は基本的にありませんので、メーターに表示された金額と、高速道路料金の合計を支払えばOKです。
ただし、対応状況にはばらつきがあるため、現金はあらかじめ用意しておくことが基本です。なお、荷物をトランクに載せても追加料金は発生しません。
空港送迎を利用する

桃園空港から台北市内まで、安心・快適に移動したい方におすすめなのが「空港送迎サービス(チャーター車)」です。
空港送迎は、桃園空港到着に合わせてドライバーが出迎えてくれ、台北市内の目的地まで連れて行ってくれるサービスです。
空港送迎のチャーター車は完全貸切なので、小さなお子様連れや年配の方との旅行でも気兼ねなく移動できることが魅力です。
ベビーカーや大型スーツケースを持った移動にも対応でき、タクシーではなかなか難しいチャイルドシートのリクエストや、空港からそのまま観光に向かうといった柔軟性が効くことがポイントです。
最大の魅力は、いつ利用しても空港到着するにピックアップしてくれることです。
高速バスや電車の利用、またタクシー利用では、フライトの遅延をはじめ、到着が遅れた時やスケジュール変更の対応が難しいですが、送迎サービスは柔軟なスケジュール変更に対応できます。
もちろん重い荷物を持ってタクシー乗り場を探したり、深夜のバスを待ったりする必要もありません。
また、空港送迎は定額制となっており、タクシー料金と比べても費用にほとんど差がなく、場合によってはタクシーより安く利用できることも見逃せないポイント。
空港送迎はグループで利用すると、1人あたりの金額を抑えることができ、季節限定のクーポンなどをうまく利用できればさらにお得に利用することも可能です。
さらにBUYMA TRAVELなら、日本語のできるドライバーが送迎に担当するので、台湾旅行で言葉に不安がある場合でも安心して利用できます。
空港送迎を利用するデメリットとしては、利用するには事前の予約が必須であることです。
当日その場で利用することはできないため、出発前の手配を忘れないようにしましょう。また送迎サービスは、予約枠に限りがあるため直前の予約では満席になっていることもあります。
とくに深夜便でも確実に移動したいという方は、空港送迎の詳細をはやめにチェックしてみてください。
【帰国日】台北市内から桃園空港に移動するオススメの方法

台湾旅行の最終日、台北市内から桃園空港への移動は、実は行きよりも気をつけておきたいポイントです。
とくに早朝や深夜の便、大きな荷物を抱えての移動、時間に余裕のないスケジュールの場合は、移動手段によっては帰りのフライトに乗り遅れる恐れがあります。
桃園空港に向かうMRTは、早朝や深夜には利用することができず、また高速バスはスケジュール通りにバス停に到着しない場合もあります。
帰国日に確実に桃園空港に移動したい方から人気なのが、BUYMA TRAVELの「台北市内ホテル&滞在先 ➡︎ 桃園国際空港送迎プラン」です。
日本語ドライバーがご宿泊ホテルやご指定の場所までお迎えに上がり、そのまま空港までお送りします。
もちろん早朝や深夜でも安心して利用できま、MRTの乗り換えを調べたり、バスを乗り過ごした場合など運行時間を気にする必要もありません。

また、帰国のフライトまでの暇な空き時間を利用して、台湾観光を楽しんでから空港に向かうプランも人気です。
朝の時間を利用して、衛兵の交代式で有名な「忠烈祠」や翠玉白菜で有名な「国立故宮博物院」はもちろん、朝から九份観光まで楽しめ、そのまま空港に向かうことまでできます。
どちらのプランも事前のお申し込みが必要ですが、台北での移動を確実にスケジュールに組み込んでおきたい方に人気です。
台湾に初めて一人旅される方、小さなお子様連れや年配のご家族がいる方に多く選ばれているので、帰国日の空港までの移動にお悩みの方は、ぜひ合わせてチェックください。
さいごに

桃園空港から台北市内への移動は、旅のスタイルや時間帯に合わせて最適な手段を選ぶことで、到着後の不安をぐっと減らせます。
桃園空港から台北駅までの移動手段は、MRT・バス・タクシー・送迎サービスの4つがあり、それぞれにメリットがあります。
予算重視の方にはバス、快適さを求める方にはMRTや送迎サービスがおすすめです。とくに初めての台湾旅行や荷物が多い方、深夜・早朝の移動には、事前予約できる送迎サービスが安心です。
自分に合った移動方法を見つけて、ぜひ快適な台湾旅行をお楽しみください。