ソウル屋台の楽しみ方|最新おすすめエリア・メニュー・注意点をまるごと解説!

ソウル旅行の楽しみとして欠かせないのが、街に立ち並ぶ屋台グルメでの食べ歩きです。お手頃な価格で韓国ならではの味を気軽に楽しめる屋台は、観光客にも地元の人にも大人気。近年は物価高騰の影響で高価格メニューが登場したり、新しいトレンドグルメが次々と生まれたりと、ソウルの屋台文化も進化を続けています​。本記事では、屋台文化の魅力や人気エリア別スポット、定番メニューから最新トレンド、さらに屋台巡りのコツまで、2025年の最新情報に基づいて徹底解説します。ソウル旅行初心者の方にも分かりやすいよう丁寧にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。ではさっそく、ソウルの屋台文化の特徴と魅力から見ていきましょう。

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ソウルの屋台文化とは?特徴と魅力を徹底解説

ソウルの街を歩けば、繁華街から市場まであちこちで屋台を目にします。夕方になると観光名所の明洞(ミョンドン)ではメインストリート沿いにずらりと300以上もの屋台が軒を連ね​、トッポッキやおでんなどの定番おやつから変わり種の新メニューまで種類が豊富に揃います​。このようにソウルの屋台文化は、安くて美味しいB級グルメを気軽に食べ歩きできる“食べ歩き天国”として発展してきました。買い物や観光の合間に小腹を満たすにはもちろん、現地の雰囲気を肌で感じる場としても魅力的です。香ばしい匂いや活気ある呼び声に誘われ、思わず立ち寄ってしまうワクワク感も屋台ならではでしょう。

屋台料理は地元の人にとっては日常の軽食ですが、旅行者にとっては韓国文化を体験できる絶好のチャンスです。最近では屋台グルメの高級化・多様化も進んでおり、贅沢なエビやロブスターを使った串焼きが1カップ1万ウォン前後で売られていたり​、ふわふわのスフレパンケーキといったカフェ発祥のスイーツまでも屋台で楽しめたりします​。物価上昇の影響で「1万ウォン超え」の屋台フードも珍しくなくなりましたが​、それでもレストランやカフェに比べれば手軽で、屋台巡りそのものがエンターテインメントとなっています。

また、ソウルの屋台文化には夜の顔もあります。夕暮れ以降、繁華街の路地や川沿いにはポチャ(포차)と呼ばれる飲食用の屋台(いわゆる屋台居酒屋)が出現し始めます。ポチャとは韓国ドラマにもよく登場する飲み屋屋台のことで、仕事帰りの人々が立ち寄って熱々のおでん串や炒め物をつまみに焼酎(ソジュ)を傾ける憩いの場です​。オレンジ色のテントで囲まれた屋台で、見知らぬ客同士が肩を並べて語り合う――そんな光景もソウルならではの風物詩でしょう。最近は衛生管理や安全面の向上にも力が入れられており、特に観光客の多いエリアでは屋台組合と自治体が協力して価格表示の徹底や衛生基準の統一化を図っています​。このように昔ながらの大衆食文化と現代的な改善が融合している点も、ソウル屋台の魅力と言えます。旅行者にとっては安心して挑戦できる環境が整いつつありますので、ぜひ積極的に屋台グルメを楽しんでみてください。

エリア別:ソウル屋台のおすすめスポット

ソウルには数多くの屋台スポットがありますが、中でも観光で訪れやすく屋台グルメを満喫できるエリアとして有名なのが以下の4つです。それぞれ雰囲気や楽しめるメニューが少しずつ異なりますので、エリアごとの特徴とおすすめポイントを押さえておきましょう。

明洞(ミョンドン)エリア

ソウル随一の繁華街明洞(ミョンドン)は、屋台グルメ初心者にもまずおすすめしたいエリアです。週末ともなれば、お昼過ぎから明洞のメインストリートにはずらりと屋台が立ち並び、通りはまさに食べ歩き天国の様相です​。平日は屋台の開始時間が夕方以降と少し遅めですが、週末は早い時間から営業しているため、昼下がりのおやつタイムから夜食まで一日中グルメ巡りを楽しめます​。明洞の屋台は観光客向けに発展してきただけあり、そのバラエティ豊かなラインナップが特徴です。定番のトッポッキやホットク、ケランパン(卵パン)などはもちろん、目新しい創作系スイーツやインパクト抜群の肉料理まで何でも揃っています。例えば、大きなチーズハットグ(アメリカンドッグ)を頬張った後に、丸ごと焼いたロブスターやラム肉の串焼きを楽しみ、締めにフルーツたっぷりの韓国風大福やカラフルな綿菓子をデザートに…なんて贅沢なコースも屋台だけで完結してしまいます。実際にラム串(ヤンコチ)はスパイシーなクミン風味がクセになると韓国人にも人気で、毎晩行列ができるほどの売れ行きだとか​。明洞に来れば、伝統のおやつからSNS映え抜群の最新フードまで、一度に味わえるのが最大の魅力です。

さらに明洞エリアでは屋台の質やサービス向上にも力が入っています。2024年には明洞の屋台約300店余りにクレジットカード決済端末が導入され、韓国内で初めて屋台でカード決済が可能なエリアとなりました​。各屋台には日本語・英語・中国語で「カード利用可」と書かれた小さな看板も掲示され、外国人旅行者でも安心して利用できるよう工夫されています​。また、価格についても不透明さを無くすために人気メニュー10品の標準価格を毎月モニタリングし、材料や調理法の表示を義務付けるなどの対策も取られています​。衛生面では調理用の帽子や手袋・マスクの着用ルール化が進み、清潔さも格段に向上しました。こうした努力のおかげで、「明洞の屋台は高い」「不衛生では?」というこれまでの不評を覆しつつあり、訪れる観光客にとっても安心して楽しめる屋台スポットとなっています。明洞散策の際は、ぜひ空腹と小銭を用意して屋台グルメ食べ歩きを満喫してください。夕食時には混雑が激しくなるので、並ばず色々試したい方は屋台が出始める17~18時頃や、遅めの時間帯を狙うのもコツです。

南大門市場(ナンデムンシジャン)

ソウル最古の伝統市場である南大門市場も、屋台グルメ好きなら外せないスポットです。南大門市場内外には昔ながらの屋台や小食堂が数多く存在し、ローカルな雰囲気を味わいながら食べ歩きができます。特に有名なのが、市場名物のホットク(韓国式甘いおやき)の屋台です。市場の3番ゲート付近で約30年営業していた伝説的ホットク屋台は、2023年に会賢駅近くの店舗に移転しましたが、それでも毎日長蛇の列ができる人気ぶり​。基本のハチミツホットクやチャプチェホットクに加え、移転を機にオレオホットクやキムチ&海鮮入りなどユニークな新フレーバーも登場し、メニューの幅が広がっています​。行列に並ぶ価値アリの南大門ホットク、訪れた際はぜひ味わってみてください。

南大門市場ではホットク以外にも食欲をそそる屋台グルメが盛りだくさんです。市場を歩けばあちこちで湯気を立てるおでん(練り物のスープ)鍋や、香ばしいチヂミを焼く鉄板、山積みのキンパ(海苔巻き)や揚げ物を売るワゴンに出会えます。特に寒い季節には、湯気の上がるおでん屋台を見ると食べずにはいられない、と言われるほど​、温かい屋台フードは体も心もほっとさせてくれます。朝早くから開いているカルグクス横丁(手打ち麺の路地)では、市場で働く人々や地元のお年寄りが朝食代わりに熱々の麺スープをすする姿も見られ、ソウルの日常を感じられるでしょう。南大門市場自体は夜7時頃までの営業(※日曜定休)ですが、市場周辺の道路沿いには夜遅くまでトッポッキや串焼きを売る露店が出ていることもあります。とはいえ活気があるのは主に日中〜夕方ですので、南大門の屋台グルメを楽しむなら午前中から夕方にかけて訪れるのがおすすめです。買い物天国としても有名な南大門市場、ショッピングの合間にB級グルメ食べ歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。名物ホットクは夕方には品切れになることもあるため、早めの時間にチェックしてみてください。

東大門市場(トンデムン)

ファッションビルや卸売市場が集まる東大門(トンデムン)エリアも、実は屋台グルメの穴場スポットです。東大門は深夜まで買い物客で賑わうエリアで、それに合わせるように夜遅くまで営業する屋台が存在します。中でも有名なのが、東大門総合市場の西側裏通りにある屋台の食べ物通り。2010年に大通り沿いの露店が一箇所に集められてできたこの屋台横丁には、トッポッキ、オデン(魚の練り物串)、ティギム(天ぷらのフライ)といった定番韓国おやつの屋台がずらりと軒を連ねています​。赤いコチュジャンだれで真っ赤に染まったトッポッキに、出汁の染みた熱々のおでん、サクサク衣の揚げ物各種…どの屋台も食欲を刺激する香りでいっぱいです。買い物途中の小腹満たしにはもちろん、深夜に小腹が空いた時の〆にもピッタリで、実際に夜10時を過ぎても明かりが消えない屋台も珍しくありません。観光客向けの華やかな明洞屋台に比べると地元感が強いですが、その分お財布に優しく素朴で親しみやすい味が楽しめるでしょう。地元の学生や市場で働く人々がサクッと立ち寄って立ち食いしていく姿も多く、ローカルな雰囲気を味わいたい方には東大門の屋台通りがおすすめです。

また、東大門といえば大型ファッションビル街のイメージがありますが、ビル周辺の歩道沿いにも夜になると屋台カートがちらほら登場します。焼きトウモロコシや甘栗、ホットク、ケバブサンドといった軽食から、ステーキ串やシーフードのグリルのようにボリューム満点のものまで様々です。特に週末の夜は東大門デザインプラザ(DDP)周辺に屋台が増える傾向があり、ショッピングで遅くなった観光客がお夜食代わりに買っていく姿も見られます。東大門エリアで屋台を楽しむなら、夜8時以降が狙い目。買い物帰りに小腹が空いたら、ぜひ道端の屋台を覗いてみてください。活気あふれるナイトマーケット気分で、ソウルの夜を満喫できるでしょう。

広蔵市場(クァンジャンシジャン)

ソウルで昔ながらの市場グルメを味わうなら、鍾路5街にある広蔵市場(クァンジャンシジャン)が外せません。1905年開設という韓国初の常設市場で、100年以上にわたり活気を保つ老舗市場です。市場内の「うまいもん通り」と呼ばれるエリアには所狭しと飲食屋台が並び、昼夜を問わず地元客や観光客で賑わっています。入口近くでは行列必至の老舗ドーナツ店「広蔵市場チャプサルクァベギ」が出迎えてくれます。もち米生地で作ったねじり揚げドーナツ(クァベギ)は1個1,000ウォンほどで、素朴な甘さがクセになる逸品​。揚げたてをほおばれば、韓国旅行のスタートに幸先の良い甘い体験ができるでしょう。

市場の奥へ進むと、両側にずらりとB級グルメの露店が軒を連ねます。広蔵市場でぜひ試してほしいのが名物のピンデトク(緑豆チヂミ)です。石臼で挽いた緑豆で作った生地を大きな鉄板でこんがり焼いたピンデトクは、外はカリッ中はホクホクで香ばしい風味。その場で焼きたてを頬張れば思わず笑顔になること請け合いです。なかでも有名なのが「元祖スニネピンデトッ」という老舗店で、店頭で焼き上げる実演を眺めながらいただくピンデトクは格別です​。もう一つ広蔵市場で忘れてはならないのがユッケ(牛肉のタルタル)。市場内には新鮮な生肉を使ったユッケ専門店が軒を連ねる「ユッケ通り」があり、中でも人気No.1の「プチョンユッケ」は2017年から2023年までミシュランガイドに連続紹介される実力店です​。真紅に輝く牛肉に卵黄を乗せたユッケや、生レバー、生センマイまで味わえるとあって、肉好きには天国のようなエリアでしょう。最近はユッケの上に新鮮な生タコの踊り食いを乗せた豪快なメニュー(ユッケ・タコタンタンイ)も人気で、勇気があればぜひ挑戦してみてください。

広蔵市場の屋台通りは朝9時頃から夜23時頃まで営業しており、昼はローカル客、夜は観光客で賑わう傾向があります(日曜日は定休日なので注意)。昼下がり〜夕食時は混み合いますが、活気ある雰囲気を楽しみたいならピークタイムに行ってみるのも良いでしょう。100年以上の歴史を持つ市場グルメの奥深さを、ぜひ広蔵市場で体験してみてください。きっとソウル旅行の思い出に残る味と出会えるはずです。

定番&人気の韓国屋台メニュー

ここからは、ソウルの屋台でぜひ味わってほしい定番&人気のストリートフードをご紹介します。韓国ならではの伝統おやつから、近年話題のスイーツまで、初心者でも挑戦しやすいメニューを中心にピックアップしました。それぞれの料理の特徴や魅力、最新の傾向などを解説します。

トッポッキ

トッポッキ(떡볶이)は、ソウル屋台グルメの代名詞ともいえる人気メニューです。細長い棒状の韓国餅(トック)を甘辛いコチュジャンベースのタレで煮込んだ料理で、真っ赤な見た目とは裏腹にマイルドな辛さとほんのり甘みのあるコクが特徴です。まさに「韓国に来たら必ず食べたい国民的屋台おやつ」と言われる一品で​、モチモチとしたお餅とピリ辛ソースの組み合わせは一度食べるとやみつきになります。屋台では紙コップや小皿に一人前ずつ盛られ、1カップだいたい4,000〜6,000ウォン程度が相場です​。お店によってはゆで卵やさつま揚げ(練り物)、ラーメン麺などがトッピングされていることもあり、バラエティ豊かなトッポッキが楽しめます。屋台ではトッポッキと一緒におでん(魚のすり身スープ)を頼む人も多く、辛いトッポッキを食べては熱いおでん汁を飲む、という組み合わせが定番です。また、トッポッキのソースは他の料理とも相性抜群で、後述のスンデや揚げ物をこのソースに絡めて食べるのも韓国流の楽しみ方。最近ではチーズをたっぷり絡めたチーズトッポッキなどアレンジ版も登場し、ますます進化を遂げています。ソウルの屋台に来たらまず赤いトッポッキを試して、その旨辛さに舌鼓を打ってみてください。きっと体がぽかぽか温まり、旅のエネルギーがチャージできることでしょう。

ホットク

ホットク(호떡)は、小麦粉などで作った生地に黒糖やシナモン、ナッツ類を包み込んで焼いた韓国式おやきです。屋台スイーツの代表格とも言える存在で、焼きたてのホットクを頬張れば、中からとろりと溶けた熱々の黒蜜があふれ出します​。寒い冬に食べるホットクは格別で、その甘さと香ばしさが体に染み渡ります。価格は1個2,000ウォン前後とお手頃で、屋台によっては紙コップに入れて提供してくれるので食べ歩きしやすいのも嬉しいポイント。基本の茶色い黒糖ホットク以外にも、近年はバラエティ豊かなホットクが登場しています。南大門市場の有名店では春雨炒めを詰めたチャプチェホットクや、餅入りでモチモチ食感を楽しめるタイプ、さらにはオレオクッキーや抹茶クリームを挟んだ創作ホットクまで、一風変わったフレーバーも楽しめます​。また、ホットクは地域によっても特徴があり、釜山名物のシアッホットク(種ホットク)は中にたっぷりのナッツと種が入ってザクザクした食感が人気です。ソウルでも専門店でシアッホットクを味わえるところがありますので、見かけたらぜひ試してみてください。ホットクはその場で焼き上げるため多少待ち時間が発生しますが、焼いている様子を眺めるのも楽しみの一つ。できたては非常に熱いので火傷に注意しつつ、ハフハフと頬張りましょう​。外はカリッ、中はトロ〜リの食感と甘い香りに、思わず笑顔になること間違いありません。

スンデ

スンデ(순대)は、豚の腸に春雨やもち米、豚の血などを詰めて蒸した韓国の伝統料理で、「韓国式ソーセージ」とも呼ばれます​。真っ黒な見た目や独特の風味から敬遠されがちですが、いざ食べてみると意外にもあっさりクセのない味わいで、「美味しい!もっと早く食べれば良かった」とスンデ好きになる観光客も少なくありません​。屋台ではトッポッキと並ぶ定番メニューで、注文すると薄切りにしたスンデを紙皿に盛り、塩を添えて提供してくれます。プリッとした腸の皮と、もちもちの春雨・米が詰まった断面の食感が楽しく、噛むほどにじんわり旨味が広がります。臭み消しにニラや春雨などの香味野菜が入っているため、ハーブの効いた黒いソーセージのような味という人もいます​。初めてで不安な場合はトッポッキの辛ソースに絡めて食べてみるのもおすすめ。スパイシーなソースがよく絡み、ビールのおつまみにも最高です。スンデ単品の価格は屋台で5,000ウォン前後、量もたっぷりなので何人かでシェアしても良いでしょう。なお、スンデは塩や辛味噌だれを付けて食べるのがソウルなど首都圏のスタイルですが、釜山など慶尚道地方では専用の甘辛タレ(マッチャン)を付ける文化もあります​。ソウル旅行中に機会があれば、本場韓国のスンデにぜひチャレンジしてみてください。一見パンチが強そうですが、きっとその優しい旨味に驚くはずです。

ケランパン(卵パン)

ケランパン(계란빵)は、日本にはあまりない韓国独特の屋台スイーツです。その名の通り「ケラン(卵)」が入った小判形の今川焼きのようなおやつで、小麦粉の生地に生卵をポトンと落として焼き上げます​。こんがり焼けた生地の中から姿を現すゆで卵はインパクト大。味はほんのり甘じょっぱく、朝食代わりにもおやつにもなる不思議な美味しさです​。表面はサクッ、中はふんわり。そして卵がホクホクとした食感で、一つ食べると小腹が満たされます。ケランパンは特に寒い冬の定番おやつで、明洞や南大門の屋台でも湯気を立てて焼かれているのをよく見かけます。価格は1個2,000ウォン程度と手頃なので、コーヒー片手に朝の散策中につまむのもオツなものです。近年はチーズやベーコンをトッピングしたり、黄身をトロトロ半熟に仕上げたりといったアレンジ版も登場しています。韓国では屋台に限らず学祭やイベントでも定番の軽食で、子供から大人まで幅広く愛されています。シンプルながらも後を引くケランパンの味、ソウルの街角で見つけたらぜひ焼きたてを試してみてください。「ほんのり甘くてしょっぱくて、ペロリと食べられます」という現地の声もある通り​、きっとぺろっと平らげてしまうことでしょう。

10ウォンパン

10ウォンパンは、ここ数年で韓国中にブームを巻き起こしている新感覚スイーツです。韓国の10ウォン硬貨(日本の10円玉に相当)を模した丸いパンで、中にはとろけるチーズがたっぷり入ったカステラのような生地が特徴​。元々は慶尚北道・慶州のご当地パン「慶州10ウォンパン」として誕生し、その斬新なアイデアと美味しさから観光土産として大ヒットしたのが始まりです​。硬貨の表裏に描かれた仏国寺の塔の絵柄まで忠実に再現されたその見た目はインパクト抜群で、SNS映えするスイーツとして若者を中心に人気に火が付きました​。ソウルを含む韓国内各地に専門店や屋台が登場し、2023年のグルメトレンドランキングにも軒並みランクインするなど、多方面から注目を集めています。お値段は屋台スイーツにしてはやや高めながら、そのボリュームと満足感で行列必至の人気商品となっています。10ウォンパンは出来立ての温かいうちに頬張ると、中のチーズがとろ〜り伸びて至福の味わいです。甘じょっぱい不思議なおいしさで、一度食べればクセになること間違いなし。韓国旅行の最新グルメ体験として、ぜひチェックしてみてください。

変わり種&最新トレンド屋台グルメをチェック

ソウルの屋台には定番メニュー以外にも、「こんなのまで!?」と驚くような変わり種グルメや話題の最新スイーツが続々と登場しています。ここでは特に注目の屋台トレンドをいくつかご紹介しましょう。

まず外せないのが、先ほど紹介した10ウォンパンを筆頭とするコイン型スイーツのブームです。10ウォンパンの人気にあやかり、500ウォンパンだけでなく、日本でも「10円パン」として各地で販売されるなど、その勢いは留まるところを知りません​。SNSを中心に拡散されたことで、もはや韓国旅行の新たなマストグルメになりつつあります。

一方、ガッツリ系の最新屋台グルメも見逃せません。例えば明洞では、バーナーで炙ったエビにガーリックバターをたっぷり絡めたガーリックバターシュリンプや、チーズとキムチを豚バラ肉で包んだ一皿10,000ウォンのチーズキムチ包みサムギョプサルなど、豪快な肉・海鮮系メニューが人気を博しています​。さらには丸ごと一匹をハーフカットして炙った焼きロブスター(1匹2万ウォン!)なんて贅沢なものまで登場し、まさにプチ夜市グルメ戦国時代といった様相です​。これらは観光客のみならず、SNSやテレビで知った地元韓国人も食べに訪れるほど話題になっています。特にエビやロブスターを使った屋台メニューは「高いけど美味しい!」と評判で、贅沢気分を手軽に味わえるとあって人気が高いようです。

屋台巡りを楽しむためのコツと注意点

ソウルの屋台グルメを満喫するために、知っておきたいコツや注意ポイントをまとめました。初めて屋台巡りをする方も、事前に押さえておけば安心して楽しめるはずです。

支払い方法は?カード・現金どちらが便利?

韓国はキャッシュレス化が進んでおり、クレジットカードが使える店が非常に多い国です。しかし、屋台や市場の小規模店舗では現金のみというケースも未だ少なくありません​。特にソウルの屋台街ではこれまで現金払いが主流でした。ただ、最新情報として明洞では前述の通り2024年から屋台でもカード決済が可能となりました。明洞の屋台には「Credit Card Available(カード利用可)」と書かれた三か国語対応の表示看板が掲げられ、VisaやMasterCardなど主要カードで支払いできるようになっています​。これは観光客にとって朗報で、事前にウォン現金を多めに用意しなくても食べ歩きがしやすくなりました。

とはいえ、明洞以外の屋台—例えば南大門市場や広蔵市場内の屋台など—では依然として現金オンリーの店も多いです​。そのため、屋台巡りをする際はある程度の現金(ウォン)を持っておくことをおすすめします​。小銭や千ウォン札があるとスムーズです。高額紙幣しかない場合にお釣りがないと言われることもあるので、両替の際に細かいお金を用意しておくと安心でしょう。カード利用可の表示がない屋台では素直に現金払いし、値札やメニュー表を確認して適正価格で購入してください。なお、明洞では観光客相手のぼったくり防止策として価格モニタリングが行われていますが​、それ以外の場所ではまれに観光客に高い値段を吹っ掛ける不心得者がいないとも限りません。トラブルを避けるため、購入前に値段をしっかり確認し、必要なら簡単な韓国語で「いくらですか?(얼마예요? オルマエヨ?)」と尋ねると良いでしょう。基本的にソウルの人々は親切なので、笑顔で接すれば安心して利用できるはずです。

衛生面は大丈夫?お腹を壊さないための対策

屋台料理は美味しい反面、「衛生面が心配…」という声もあります。確かに屋外で調理・販売する屋台は、設備が整った飲食店に比べれば衛生的に不利な点もあるでしょう​。実際、韓国政府観光局も「衛生状態が良くない屋台での生ものは避けるように」と注意喚起しています​。しかし近年、ソウル市内の屋台は衛生管理がかなり改善されてきています。明洞では屋台従業員に対し調理用手袋やマスクの着用が義務付けられ、清潔な服装で営業するよう指導されています。また各屋台にアルコール消毒液を備えたり、使い捨て容器を利用したりといった工夫も見られます。

基本的にソウルの屋台フードはしっかり加熱調理されたものが多く、衛生インフラも整っているため、そこまで神経質になる必要はありません​。筆者自身も何度も食べ歩いていますが、お腹を壊したことはありません。ただし食べ歩きに夢中で水分補給を忘れたりすると体調を崩しかねませんので、適宜飲み物も摂りつつ無理のない範囲で楽しんでください。最後に、屋台で出たゴミはその辺に捨てずお店の人に渡すか指定のゴミ箱に捨てるようにしましょう​。韓国の街を綺麗に保つためのマナーを守りつつ、安全で楽しい屋台巡りを心がけてください。

おすすめの時間帯や混雑状況を知ろう

屋台グルメを快適に味わうには、訪れる時間帯も重要なポイントです。前述のとおり明洞の屋台は平日なら夕方頃から、週末はお昼過ぎから出始めます​。明洞で目当てのものがある場合、夕食時は特に混雑するので、少し早めの17時前後に行くか、逆に夜9時以降の落ち着いた時間に回ると比較的スムーズです。南大門市場の屋台は朝から夕方にかけて営業しているところが多く、午前中〜昼過ぎが狙い目です。朝は市場で働く地元の方が多く混み合いますが、昼前後になると観光客が増えてきます。有名ホットク店は朝9時頃から開いて18時過ぎには閉まる(材料が無くなり次第終了)ので​、午後早めに行っておくと安心でしょう。南大門市場全体は日曜がお休みなので(屋台も基本的に休業)、週末なら土曜に訪れるようにしてください。

東大門の屋台通り(モッコリコルモク)は夕方〜深夜がメインの時間帯です。お店にもよりますが、早い屋台は夕方6時頃から開き始め、夜遅くまで営業しています​。特に買い物客がひと段落する21〜23時頃は人出も多く活気があります。深夜1時以降になるとさすがに閉める店が増えますが、中には深夜営業の食堂感覚で明け方までやっている屋台もあります。ただ夜遅すぎると治安面も心配ですので、観光客の方は遅くとも23時頃までに切り上げるのが無難でしょう。女性同士で夜遅く屋台街を歩く場合などは、人気の多い場所を選び、防犯にも気を配ってください。

広蔵市場の屋台は朝9時頃から夜23時頃まで営業しています​。おすすめの時間帯は、様々な屋台が出揃うお昼前後から夕方にかけて。お昼時(12~13時台)は観光ツアー客や地元の会社員などで混雑しますが、その分お店の人の活気もすごく、活気ある雰囲気を味わえます。少しピークを外した14~16時頃であれば席も比較的確保しやすく、ゆっくり食べ歩きやすいでしょう。夜は18~20時頃が混み合いますが、地元の人も仕事帰りに訪れてビール片手に屋台飯を楽しむ時間帯なので、韓国の日常に溶け込んだような気分になれます。広蔵市場は日曜日は屋台エリアがお休みになります(店舗によって異なりますが食堂系は休みが多い)ので、訪問計画の際は注意してください。

まとめ:ソウル屋台で思い出に残る食べ歩きを楽しもう

ソウルの屋台グルメは、安くて美味しいだけでなく、その土地の文化や人々の暮らしを肌で感じられる素晴らしい体験です。屋台で食べ歩きをすれば、韓国語で「マシッソヨ(美味しい)!」と笑顔で叫びたくなる瞬間が何度も訪れるでしょう。定番のトッポッキやホットクに舌鼓を打ち、珍しいスンデや話題の10ウォンパンに挑戦する――そんな時間そのものが旅の思い出になります。

本記事では、ソウル屋台文化の魅力からエリア別おすすめスポット、人気メニューや最新トレンド、さらには楽しむコツまで幅広くご紹介しました。これからソウル旅行を計画している方はぜひ参考にしてください。 屋台での食べ歩きは、お腹も心も満たされる旅のハイライトになるはずです。衛生面や支払い方法などのポイントに気を付けながら、ぜひ思い切り屋台グルメを堪能してください。現地の人とのちょっとしたコミュニケーションや、偶然見つけた絶品B級グルメとの出会いが、旅をより一層彩ってくれることでしょう。ソウルの街角で味わう一皿一皿が、あなたの旅の忘れられない一コマとなりますように。さあ、ソウル屋台で素敵な食べ歩きの思い出を作りましょう!

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