
フランス・パリ旅行でシャルル・ド・ゴール空港(CDG)に到着したら、パリ市内への移動手段はどう選べばよいでしょうか?
とくに初めてのパリ旅行では、英語やフランス語でのコミュニケーションや、現地フランスの土地勘に不安がある方も多いかと思います。
パリの空港は、シャルル・ド・ゴール空港(CDG)とオルリー空港(ORY)の2カ所あるのですが、なかでもフランス旅行でよく利用するのがシャルル・ド・ゴール空港(CDG)です。
シャルル・ド・ゴール空港(CDG)は、日本からフランスまで直行便のフライトを利用すると到着する空港となり、日本からパリを観光する際のフランスの玄関口となっています。
本記事では、フランス最大の空港でもあるシャルル・ド・ゴール空港から、パリ市内にアクセスする方法を詳しくご紹介!
空港からパリ市内まで、スムーズに移動できるおすすめの方法として、タクシー・ロワシーバス・RER(電車)空港送迎の4つを詳しく解説していきます。
それぞれのメリット・デメリットはもちろん、所要時間、料金、利便性を比較しながら、ぜひ最適な移動手段をチェックしてみてください。
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シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内への主なアクセス方法

フランスの玄関口であるシャルル・ド・ゴール国際空港(通称CDG空港、ロワシー空港)はパリ中心部から約25km北東に位置しています。
シャルル・ド・ゴール空港に到着した後、パリ市内へ向かう方法は大きくわけると以下の4つです。
- タクシー:空港のタクシー乗り場から直接ホテルへ移動
- ロワシーバス:空港〜市内オペラ座間を結ぶ直通シャトルバス
- 電車(RER B線):空港の駅からパリ市内の中心部へ向かう高速鉄道
- 空港送迎サービス:事前予約制の専用車でホテルまで直行
初めての旅行や大きな荷物がある場合は、ドアツードアで移動できるタクシーや送迎サービスが安心です。
その一方、予算を抑えたい場合やパリの交通機関に慣れている場合は、ロワシーバスやRER B線といった公共交通機関を利用することがおすすめです。
アクセス方法によって料金や所要時間、快適さが異なってくるので、続いてそれぞれの移動方法について詳しく見ていきましょう!
タクシーで市内へ移動する

シャルル・ド・ゴール空港からパリまでの移動方法として、代表的なアクセス方法といえばタクシーの利用です。
シャルル・ド・ゴール空港の到着フロアを出ると、各ターミナルに公式タクシー乗り場が設置されています。
タクシー乗り場には長い行列ができていることも多く、場合によっては長時間待つことにもなりますが、基本的には待てば乗車可能です。
空港とパリ市内を結ぶタクシー料金は、定額制が導入されており、右岸方面(セーヌ川より北側)が56ユーロ(約9,000円)、左岸方面(南側)が65ユーロ(約10,000円)に設定されています。
タクシー料金にはスーツケースの手数料や深夜・祝日の追加料金も含まれており、渋滞に巻き込まれてもメーター料金が跳ね上がる心配もありません。
タクシーでパリ市内まで移動する時間は、目的地にもよりますが通常であれば約30分〜60分程度です。
高速道路を経由して市内に入り、宿泊先のホテルや指定した住所まで直接向かってくれるので、乗り換えの必要がないことも嬉しいポイント。
とくに大きな荷物が複数ある場合や、長時間のフライト後で疲れている場合は、タクシー移動は負担が少なくて快適です。
空港からタクシーを利用するメリットは、ドアツードアで移動できる手軽さで、空港到着そのままホテルまで送ってもらえるので、重たいスーツケースを持って歩き回る必要もありません。
また、タクシーは深夜や早朝でも24時間利用でき、ターミナルを出ればすぐタクシーが見つかる手軽さも初心者には心強いポイントです。タクシー料金が定額料金制になっているおかげで、料金の心配が少ない点も安心です。
ただしデメリットとして、タクシーは料金が高く設定されています。ほかの公共交通に比べると、1人あたりの料金はどうしても高くなります。
さらにパリには、非公式のぼったくりタクシーが存在することも大きな注意点です!
公式タクシー以外を利用すると、定額が適用されずに法外な料金を請求されるケースがあるため、タクシーは必ず正規の車両を利用してください。
公式タクシーとぼったくりタクシーの見分けがつかないという方は、空港タクシーの予約代行サービスの利用もおすすめです。BUYMA TRAVELでは、フランス在住20年以上の現地ガイドにタクシーの手配をお願いすることもできるので、あわせてチェックしてみてください。
ロワシーバス(空港シャトルバス)を利用する

ロワシーバスはシャルル・ド・ゴール空港から、パリ市内中心部のオペラ座付近までを運行しているシャトルバスです。
空港シャトルバスのロワシーバスは、パリの公共交通機関を運営するRATP(パリ交通公団)によって運行されています。
ロワシーバスは途中に停留所はなく、空港からオペラ座付近のパリ市内まで乗り換えなしで一直線に向かいます。
そのため、初めてパリを旅行する方にとっても、空港から市内に分かりやすく移動できる方法です。
ロワシーバスの乗り場は、シャルル・ド・ゴール空港内の各ターミナルにあり、ターミナル1・2・3のいずれからでも乗車できます。
ロワシーバスの運行時間は6:00〜24:30頃までで、約15〜20分間隔での運行です。所要時間は交通状況にもよるのですが、おおむね60分前後でパリ中心部に到着できます。
終点のオペラ座(オペラ・ガルニエ付近)に着いた後は、メトロやタクシーに乗り換えて各ホテルへ向かいます。
バスには大型荷物用のラックやトランク収納スペースがあるので、スーツケースを持っていても大丈夫です。
ロワシーバスのチケット料金は、大人1人13ユーロ(約2,000円)です。
チケットは空港の券売機やバス乗り場窓口、または乗車時に運転手から直接購入できます。車内でチケットを購入する場合は、現金のみなので注意してください。
ロワシーバスのメリットは、料金が安くてパリ市内まで直通で行けることです。タクシーの半額以下の料金で利用でき、交通費を節約したい方にもピッタリです。
デメリットとしては、終点がオペラ座になるため、ホテルの場所によってはそこからさらに移動が必要になります。
パリの土地勘がない状態でオペラ座まで移動すると、場所によってはキャリーケースを持ってホテルまでの移動することが非常に大変です。
そのため早朝や夜遅くにパリに到着して、オペラ座から遠いホテルまで移動する場合は、ロワシーバス以外の交通手段のほうがおすすめです。
また道路の渋滞状況によっては所要時間が読みにくく、時間帯によっては1時間以上かかることもあります。
電車(RER)でパリ市内へ移動する

シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内までは、RER(電車)を利用して移動することもできます。
パリの電車RER B線は、シャルル・ド・ゴール空港とパリ市内を結ぶ鉄道路線で、約30〜40分ほどでパリの中心部に到着します。
シャルル・ド・ゴール空港のターミナル2は、直結している「Aéroport Charles de Gaulle 2 – TGV」から電車に乗車できます。
ターミナル3なら「Aéroport Charles de Gaulle 1」駅からパリ市内行きの電車に乗車できます。
ターミナル1は直結している駅がないため、電車を利用するには空港シャトルを利用して、ターミナル2またはターミナル3に移動して、ターミナル直結の駅から電車に乗ります。
フンランスでの電車の乗り方は、日本の電車と似ており、空港駅でParis方向行きのRER B線に乗ればOKです。
電車の運行時間は、早朝5時前後から深夜0時頃まで。最終の列車はCDG空港発23:50前後となります。おおむね10〜20分間隔で発車しています。
運賃は大人1人13ユーロ(約2,000円)とロワシーバスと同じです。切符は空港駅の自動券売機で購入でき、クレジットカードや現金での支払いが可能です。
なお、乗車券はパリ市内の駅で改札を出る際にも必要となるため、目的地に着くまで紛失しないよう注意しましょう。
空港からパリまで電車を利用するメリットは、渋滞に左右されることなく速く移動できることです。
約30分ほどでパリ中心地まで到達でき、時間を節約したい方にもピッタリです。料金も13ユーロと安価で、北駅をはじめ主なターミナル駅に停車するので、地下鉄への乗り換えもしやすいです。

デメリットとしては、パリの電車は治安が悪いことです。
空港から乗るRER B線は、治安があまり良くない地域を通るので、スリや置き引きなど犯罪被害の報告が多いことで有名な路線です。
また駅構内の移動や電車の乗降では、大きなスーツケースを持って移動する必要があることも注意点。
エスカレーターやエレベーターがある駅もありますが、場所によっては階段での移動が必要になることもあります。
混雑時や早朝深夜はとくに注意が必要で、大きな荷物に気を取られているとスリにあう可能性も高くなります。くれぐれも荷物や貴重品からは目を離さないようにしましょう。
もし「自分で移動するのは難しそう…」と感じる場合は、無理せずにタクシーや空港送迎サービスを利用することがおすすめです。
空港送迎サービスを利用する

初めての海外旅行でフランスに行く方や、パリの治安に心配がある方におすすめしたのが空港送迎の利用です。
空港送迎サービスは、専用車の運転手が空港到着ロビーまでお出迎えしてくれて、宿泊先のホテルなど目的地まで直接送ってもらえるサービスです。
パリ旅行が初めてで不安な方はもちろん、フランス語に自信がない方でも、空港でドライバーが待っていてくれるので、安心して空港から市内まで移動できます。
乗車人数が多いほど1人あたりの料金が安くなるので、家族やグループでの旅行にもピッタリです。
所要時間はパリ市内の目的地まで通常約30分〜1時間です。専用車なら他の乗客はいないため、空港から直接ホテルまでプライベート空間で移動できます。
タクシーは利用にあたり順番待ちが必要となりますが、送迎なら待ち時間はなく空港に到着するにパリ市内にむけて移動できることも嬉しいポイントです。
空港送迎サービスの料金は、利用する車のサイズやシーズンによっても異なりますが、BUYMA TRAVELのガイド送迎なら、1組あたり14,990円で利用することができます。
送迎サービスのメリットは、待ち時間なくスムーズに空港からパリ市内に向けること、現地でタクシーを捕まえる手間や公共交通の乗り換えも不要です。
またフランス語や英語による言葉の心配もいらず、フライトの遅延にも対応できるなど、時間に融通が利くこともポイントです。
デメリットは、バスや電車に比べると料金が割高になる点です。とくに1人旅や予算重視の旅行では、料金面だけみるとコストが大きくなります。
そのため空港送迎サービスは、日本語の対応がある安心感と、パリの治安が心配な方におすすめな移動手段です。
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4つの移動手段の比較一覧
シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内への主なアクセス方法として、タクシー・ロワシーバス・電車・空港送迎サービスの4つを解説しました。
各交通手段を比較して一覧表にもまとめているので、ぜひ移動方法を選ぶ際の参考にしてみてください。
移動手段 | 所要時間 | 料金 (目安) | メリット | デメリット |
タクシー | 約30〜60分 | €56/€65 | 24時間利用可 | ぼったくり注意 |
ロワシーバス | 約30〜60分 | €13 | 安い | オペラ座に直行 |
電車 | 約30〜40分 | €13 | 最速 | 治安が悪い スリに注意 |
空港送迎 | 約30〜60分 | 14,990円/1組 | 言葉の心配不要 | 予約必要 |
さいごに

パリを初めて訪れる方にとっては、シャルル・ド・ゴール空港から市内のホテルまで、スムーズに移動できるかどうかが重要なポイントです。
ご紹介した4つの方法にはそれぞれ特徴があり、安心感を優先するなら送迎サービスやタクシー、費用重視ならバスや電車といったように、自分の旅行スタイルに合わせてアクセス方法を選んでもらえたらと思います。
ぜひ本記事を参考にしながら、素敵なフランス・パリ旅行をお楽しみください。