大満足の1日!台湾・台北観光モデルコースで九份から台中の大人気スポットをめぐる3日間をご紹介

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台湾は日本から飛行機でわずか約3〜4時間とアクセスが良く、グルメに絶景、台湾レトロな街並みを楽しめる身近な海外旅行先として人気です。

週末を使った2泊3日の旅行から、連休を利用したゆったりプランまで、スケジュールに合わせて充実した旅が楽しめるのが台湾の魅力。しっかり計画すれば「台北・九份(きゅうふん)・十分(じゅうふん)・台中」を効率よく巡ることができます。

本記事では、そんな台湾の見どころをたっぷり楽しめる3つのモデルコースをご紹介!

台北の定番観光スポットを巡る街歩きから、幻想的なランタン上げ体験ができる十分、赤提灯が揺れる台湾の絶景スポット九份のノスタルジックな風景、さらにSNS映えで話題の彩虹眷村から、台湾のウユニ塩湖とも呼ばれる高美湿地まで。

台北から台中まで、どれも短い日程で台湾の魅力を凝縮して楽しめるコースとなっています。

それではさっそく、台湾旅行を最大限に満喫するための魅力あふれるモデルコースを見ていきましょう!

\人気の九份と十分だけのモデルコースも紹介中/

九份を1日観光!台北から日帰りできる3つのモデルコースをご紹介
九份は台北から半日または日帰りでの旅行が人気です。そんな九份の魅力をたっぷり楽しめるモデルプランを3つご紹介します。九份は映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったと言われるスポット。あわせてランタン上げで有名な十分をまわるコースもご紹介。

台北の人気スポットをめぐる1日観光モデルコース

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台北観光の1日目は、台湾の歴史と現代の魅力をバランスよく体感できる定番スポットを巡ります。

朝は台湾屈指のパワースポットとして名高い「龍山寺」で名物のおみくじを体験と祈願をして、壮麗な建築が圧巻の「中正紀念堂」では衛兵交代式を見学!ランチには世界的に有名な「鼎泰豊」で絶品小籠包を楽しみます。

午後は「国立故宮博物院」で台湾の宝物を短時間で効率よく鑑賞し、「台北101」からは市内のパノラマビューを大満喫!

夜は「士林夜市」でローカルグルメを食べ歩きながら、活気あふれる台湾のローカルな夜を体験。定番だけど、何度訪れても新鮮な台北の魅力をギュッと詰め込んだ1日コースです。

龍山寺(ロンシャンスー)

台北観光の1日は、まずは台湾屈指といわれるパワースポット「龍山寺」からスタートです。

龍山寺(ロンシャンスー)は、台北市の下町、艋舺(モンジャ)地区に位置する台北最古の寺院で、国定古跡にも認定されている台北観光では欠かせないスポットです。

境内に足を踏み入れるとまず目を引くのが、色鮮やかな屋根飾りや柱の彫刻など、極めて精緻な伝統建築です。

なかでも、8頭の龍が螺旋を描くように組まれた円形の天井は、釘を一本も使わずに組み上げられた国宝級の構造物として知られ、誰もが息を飲むほどの完成度が見どころ。

朝早くから多くの参拝者が訪れ、線香の香りとお経の響きに包まれた荘厳な空間は、心を落ち着けて旅の無事を祈るのにぴったりの場所です。

台湾で最もご利益のあるパワースポットとしても有名な龍山寺は、ご利益のデパートとも呼ばれており、100柱以上もの神々が祀られていることが特徴です。

正殿のご本尊は観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)で、学業、恋愛、商売繁盛、健康、厄除けなど、あらゆる願いを受け入れるとされています。

第二次世界大戦中の空襲で本堂が焼失した際にも、観世音菩薩の像だけが無傷で残ったという逸話が伝えられており、そのご利益はまさに折り紙付き。

龍山寺に祀られている神々の中でも、特に人気が高いのが縁結びの神様「月下老人(げっかろうじん)」です。

月下老人に参拝すると赤い糸を授かることができ、寺院内の香炉の上で時計回りに3回まわすと、縁結びのご利益がさらに高まるといわれています。

境内では台湾式のおみくじ体験ができることもポイントの1つで、願いを念じながら「筊」を床に投げ、表と裏の組み合わせが出たら、木箱からおみくじ棒を1本引くことができます。

おみくじには中国語で運勢が書かれていますが、週末には日本語を話せるスタッフがいる場合もあるので、内容が気になる方はぜひ日本語スタッフを探してみてください。

また、龍山寺のすぐ近くには「開運命理街」と呼ばれる台湾最大規模の占い街があり、地下街に風水、手相、タロットなどさまざまなジャンルの占い店がずらりと並んでいます。

日本語対応可能な占い師もいので、占い好きの方は龍山寺での祈願と合わせて、ぜひ立ち寄ってみてください。

中正紀念堂(ちゅうせいきねんどう)

続いて訪れるのは、台湾の歴史がつまったスポット「中正紀念堂」です。中正紀念堂は、龍山寺、故宮博物院と並び、台北三大観光名所に数えられています。

中正紀念堂(ちゅうせいきねんどう)は、台北の中心部に建つこの記念施設で、台湾初代総統・蒋介石(しょうかいせき)たたえて建設された建物です。蒋介石の90歳の誕生日である1976年10月31日に着工され、彼の命日にあたる1980年4月5日に一般公開されました。

高さ約70メートルの巨大な建物は、白い大理石の壁に瑠璃色の八角形の屋根を持ち、遠くからでも一目で分かる圧倒的な存在感を放っています。

中正紀念堂の中には、高さ6.3メートルの巨大な蒋介石の座像が鎮座しており、その背後には「倫理・民主・科学」という蒋介石の政治理念が掲げられています。

八角形の屋根は、孫文の提唱した「八徳(仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌)」を象徴するもので、本堂へと続く階段の3層構造は「三民主義(民族主義・民権主義・民生主義)」を表現しているなど、中正紀念堂は建物の随所に台湾近代政治の理念が組み込まれていることが特徴です。

かつて中正紀念堂の最大の見どころとされていたのが、蒋介石像の前で行われていた「衛兵交代式」でした。

厳格な動きと統制の取れた儀仗隊のセレモニーは、残念ながら2024年7月15日をもって交代式は廃止されました。

しかし、儀仗隊の演出が完全になくなったわけではなく、現在は「儀仗隊による屋外行進」が新たな見どころとなっており、毎日9時から17時まで1時間ごとに約15分間のパレードが実施されています。

行進は記念堂の1階にある左右の門からスタートし、民主大道を中心に行われます。かつての荘厳な雰囲気をそのままに、屋外ならではの開放感も加わり、観光としての魅力は今も健在です。

永康街でランチ休憩(鼎泰豊の小籠包&マンゴーかき氷)

午前中の観光を満喫した後は、台北らしい街歩きとグルメが楽しめる「永康街(ヨンカンジエ)」でランチタイムです。

永康街はおしゃれなカフェや台湾茶専門店、ローカル雑貨の店などが立ち並び、散策するだけでも気分が高まる人気のエリア。

中正紀念堂からも近く、台北らしい雰囲気を楽しめる場所として多くの観光客に親しまれています。

そんな永康街で外せないのが、台湾旅行で絶対に食べたい世界的に有名な小籠包の名店「鼎泰豊(ディンタイフォン)」です。

鼎泰豊は世界の人気レストラン10選に選ばれるなど、台湾グルメを代表する小籠包の名店で、お店自慢の小籠包は薄くて透けるような皮の中に、肉汁たっぷりの餡とアツアツのスープが閉じ込められた絶品。

小籠包をレンゲにそっとのせて、黒酢と針生姜を添えていただけば、口いっぱいに広がる旨みともちもちした皮の食感が至福のひとときを与えてくれます。

鼎泰豊は日本にも店舗がありますが、「本場・台湾の鼎泰豊は、雰囲気も味もひと味違う」と評判で、わざわざ本店を訪れるファンも多くいます。

小籠包のほかにも、エビチャーハンや鶏スープ、青菜炒めなど点心メニューが充実。どれも洗練された味で、注文に迷ってしまうほどです。

食後のデザートには、永康街名物のマンゴーかき氷をぜひ。なかでも人気の「思慕昔(スムージーハウス)」では、雪のようにきめ細かなミルク氷の上に、新鮮な完熟マンゴーとマンゴーアイスがたっぷりのった一皿です。

永康街の魅力はもちろんグルメだけではなく、街歩きも楽しいエリアです。台湾茶の試飲ができる専門店や、センスの良い雑貨屋、路地裏にひっそり佇むベーカリーなど、歩いていて飽きることがありません。

国立故宮博物院

午後からは、台北市の北部に位置する「国立故宮博物院」を観光します。

国立故宮博物院は、台湾を訪れるなら一度は足を運びたい世界屈指の美術館です。中国美術の膨大なコレクションを所蔵されていて、フランスのルーブル美術館、アメリカのメトロポリタン美術館、ロシアのエルミタージュ美術館と並び、世界四大美術館のひとつとも称されています。

国立故宮博物院の収蔵品は約70万点にものぼり、歴代の中国皇帝が所蔵していた書画、陶磁器、青銅器、玉器、漆器、文房具などが中心。数千年にわたる中国の歴史と文化の粋を凝縮した、まさに「アジアの宝庫」といえる存在です。

国立故宮博物院を訪れたら、まず見逃せないのが「三大至宝」と呼ばれる3点の展示品です。

清 翠玉白菜

翠玉白菜(すいぎょくはくさい)は、国立故宮博物院のシンボルともいえる作品で、まるで本物の白菜のようにリアルな彫刻が施された翡翠の美術品です。

葉脈の細やかさ、茎の色合い、そして葉の中に隠れたキリギリスとバッタまで、すべてが精緻に彫られており、圧倒される技術力と芸術性が特徴です。

翠玉白菜は清朝の妃・瑾妃の嫁入り道具とされており、純潔や子孫繁栄を象徴していると伝えられています。実物は手のひらほどのサイズで、その小ささも驚愕です。

清 肉形石

一見すると豚の角煮そのものに見える作品が肉形石(にくがたいし)です。

肉形石は天然の碧石を巧みに加工したもので、脂身や焼き目までもが見事に再現されています。中国美術の中でも「遊び心」と「職人技」の両方が感じられる名品として人気があります。

ああ

毛公鼎(もうこうてい)は西周時代の青銅器で、古代中国における祭祀や政治の記録が497字もの銘文として刻まれています。

漢字の形成過程や当時の権力構造、文化の成熟度を物語る貴重な歴史資料として、学術的にも非常に重要な位置づけを持っています。

国立故宮博物院はとても広大な施設なので、全館をじっくり見て回るなら半日~1日必要になります。

必須でみておきたい三大至宝は3階の展示室にまとめられているので、限られた時間で効率よく見学したい場合は、まず3階からスタートするのがおすすめです。

国立故宮博物院は、台北の中心地からのアクセスが不便でもあるので、効率よく台北市内をまわるなら、台北発の日本語ガイドツアーの利用もおすすめです。

台北101展望台

台北の人気観光スポットめぐりを終えたら、夕方からは台北101展望台からの絶景を楽しみます。

台北101は、かつて世界一の高さとしてギネス認定されたこともある台湾のランドマークです。台北101は風水を取り入れた設計でも知られており、実はパワースポットとしても有名です。

台北MRTの「台北101/世貿駅」から地上に出ると、すぐ目の前に竹の節を模したユニークなデザインの超高層ビル台北101がそびえています。

チケットカウンターで展望台の観光チケットを購入したら、エレベーターホールから乗り込むのは世界有数の高速エレベーターです。気圧調整機能を備えたこのエレベーターは、地上から89階まで一気に駆け上がります。

展望フロアに到着すると、目の前には360度の大パノラマが広がります。晴れていれば、遠くの山々や淡水河まで見渡すことができ、都市と自然が共存する台北の魅力を一望できます。

台北の街並みやビル群を見下ろしながら、訪れた観光スポットを上空から探してみるのも楽しいひととき。窓際のガラスは床から天井まで広がっており、SNS映えもばっちりで、フォトスポットとしても人気です。

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天気が良ければ91階にある屋外展望台も開放され、ガラスの仕切りがない空間から風を直接感じて眺める台北の景色はまさに格別。

明るい日中の景色はスッキリとして爽快感がありますが、台北101からの景色で特におすすめなのは夕暮れから夜にかけてです。

空が少しずつ茜色に染まり、やがて街に灯りがともり始める「マジックアワー」には、幻想的でロマンチックな景色が広がります。

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景色を満喫したら巨大な「ウィンドダンパー」の見学もお見逃しなく。

ウィンドダンパーとは、強風や地震の揺れを吸収するための制振装置で、直径5.5メートル、重さ660トンの黄色い鉄球が吹き抜け空間に吊るされています。

ウィンドダンパーの構造が一般に公開されているのは世界でも珍しく、また巨大ダンパーは「ダンパーベイビー」という愛らしいキャラクターにもなっていて、展望台併設のショップでは関連グッズを購入することもできます。

士林夜市(シーリンよいち)

台北観光の1日目を締めくくるなら、やっぱり台湾名物の「夜市」は外せません。

台北市内には多くの夜市がありますが、中でも最も規模が大きく、観光客と地元の人々で毎晩にぎわうのが士林夜市です。

士林夜市は、MRT淡水信義線「劍潭駅」から徒歩すぐの場所にあり、アクセスも抜群。夕方になると通りに屋台が立ち並び始め、夜が深まるにつれて活気もピークに。地元の若者や観光客で埋め尽くされる様子は、まさに台湾のエネルギーを体感できる空間です。

夜市の最大の魅力はなんといっても台湾B級グルメの宝庫であること!歩いているだけであちこちから香ばしい香りが漂い、食欲をそそられます。

夜市の楽しみ方は、やっぱり「食べ歩き」が基本です。1品ずつ少しずつ試して、気になる屋台をハシゴするのが台湾スタイルです。

夜市でまず挑戦したいのが、カリッと焼かれた皮の中にピリ辛の肉あんがたっぷり詰まった胡椒餅(フージャオビン)です。

行列ができることも多いですが、焼きたてを頬張ると肉汁と胡椒の刺激が口いっぱいに広がり、並んだかいを実感できる一品です。

そして、士林夜市の魅力はグルメだけではありません。

昔ながらの射的や金魚すくい、くじ引きといった屋台ゲームも多数あり、バッグ、靴下などの雑貨露店も充実。

値札のない商品は軽く値段交渉してみるのも台湾ならではの買い物体験で、思わぬ掘り出し物に出会えることもあります。

観光客とローカル客で賑わう夜市で、地元ならではのリアルな台北の夜の雰囲気をたっぷり楽しんでください。

九份観光と十分ランタン上げ大満喫の1日モデルコース

台湾旅行で絶対に行きたいスポットといえば、台北から日帰りで楽しめる九份と十分です。

台北観光とあわせて楽しみたい九份は、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のような世界が楽しめる幻想的な街並みが魅力の観光スポット。

そして九份とあわせて楽しみたいのが、台湾レトロな街並みから空に向かって和紙で作られたランタン飛ばし(天燈上げ)が楽しめる十分の観光です。

ここでは、台北からノスタルジックな街並みが魅力の十分と、夕暮れから赤提灯が街並みを照らす九份を楽しむ1日モデルコースをご紹介します。

十分老街(シーフェンラオジエ)でランタン飛ばし

台北から電車とバスを乗り継いで約1時間〜1時間半。のどかな山間に佇む「十分老街(シーフェンラオジエ)」は、台湾ならではの風情を感じられる人気の観光スポットです。

台湾の鉄道ローカル線「平渓線」の町として知られ、駅を出た瞬間から広がる台湾レトロ感たっぷりの光景が魅力です。

十分の最大の特徴は、線路のすぐ両脇にお店や住宅がぎっしりと並び、列車と人々の生活が共存した独特な風景です。

レトロな駅舎や色褪せた看板、赤レンガ造りの古い建物が並ぶ街並みは、古き良き台湾ノスタルジックな景色で、どこか懐かしさに包まれていることも魅力です。

十分観光の名物といえば、紙製のランタンに願い事を書いて空に放つ台湾の伝統行事「天燈上げ」ことランタン飛ばしです。

十分はランタン飛ばし(天燈上げ)の発祥地とされており、観光客のほとんどがランタン飛ばし体験を目的に十分を訪れます。

(台湾)

十分は「神様の住む場所に最も近い地」と伝えられており、天燈を空に放つことで願いが届くとされてきました。

かつては旧正月の元宵節の年中行事として行われていましたランタン飛ばしですが、現在では一年中いつでも体験することが可能です。

十分老街の線路沿いには、天燈上げを提供するお店がずらりと並んでいて、予約不要で気軽にランタンを購入して、ランタン飛ばしができます。

ランタンは単色(約200元)と四色(約250元)のタイプがあり、最大4色まで組み合わせて願い事を書くことができます。1人1個でも、複数人で1個をシェアして書くのもOK。支払いは現金のみが多いため、あらかじめ準備しておきましょう。

願いを書き終えたら、店員さんがランタンの中に火を灯してくれます。温められた空気でランタンがふくらみ、ゆっくりと空へ舞い上がる姿は、願いが天に昇っていくようで感動的な光景です。

十分大瀑布

十分老街を訪れたら、ぜひ足を延ばして訪れたいのが「十分大瀑布(シーフェンだいばくふ)」です。

高さ約20メートル・幅約40メートルを誇るアーチ型の大滝で、圧倒的なスケール感から「台湾のナイアガラ」とも称されています。

十分大瀑布までは、十分老街から徒歩約20分ほどの道のりです。道中には川沿いの遊歩道や森林の中を進む小道が整備されており、のんびりと自然散策を楽しみながらアクセスできます。少し距離のある散歩気分で、軽く汗を流しながら歩くのにちょうど良い距離感です。

十分大瀑布は勢いよく流れ落ちる白い水と、エメラルドグリーンの滝壺が織りなすコントラストは息をのむ美しさです。

晴れた日には水しぶきに太陽の光が反射して虹がかかることもあり、運が良ければ幻想的な光景にも出会えます。

九份老街

十分でのランタン体験を終えたら、次の目的地は台北屈指の絶景スポットとしても有名な山間の町「九份」です。

九份はかつて金鉱の町として栄えたエリアで、現在では台湾を代表する観光スポットのひとつとして大人気のスポット。

九份を代表する見どころは、坂道「豎崎路(シューチーロー)」で、細い石段の両脇には土産物屋、お茶屋、軽食屋台がひしめき合っています。

まるで迷路のように坂と路地が入り組んだ街並みが特徴で、九份の街中を進むたびに目に映る風景が変わっていきます。

九份の街並みが注目を集めたきっかけのひとつが、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に似ていると言われ、映画のモデルになったのでは?と噂されたことです。

ジブリ公式からはモデル地との言及はないのですが、赤提灯のあかりや階段道、レトロな街の造形などが千と千尋の世界感にとても良く似ています。

九份に到着したら、まずは「基山街」へ足を運びましょう。基山街はアーケード状の通りになっていて、九份名物のB級グルメが並んでいます。

食べ歩きを楽しみながら観光するにもぴったりのスポットで、特に有名なのが芋圓(ユーユェン)というタロイモ団子のスイーツです。もちもち食感のカラフルな団子を、甘いシロップとともにいただく伝統菓子で、「阿柑姨芋圓」などの老舗が観光客に人気です。

他にも、ブヨブヨとした見た目が特徴の肉圓(バーワン)や、ピーナッツとアイスクリームを春巻き状に包んだ花生捲冰淇淋も大人気です。

とくに肉圓(バーワン)は、「千と千尋の神隠し」で千尋のお父さんが食べた食べ物では、という噂もあるので、ジブリ飯が好きな方はぜひチェックしてみてください。

阿妹茶楼

九份の代名詞とも言われているのが、茶芸館「阿妹茶楼」です。阿妹茶楼は、赤提灯に彩られた3階建ての建物で、九份の石段の途中に建てられています。

九份の景色といえば、阿妹茶楼と赤提灯そして坂道のある光景で、台湾のガイドブックで取り上げられることも多いスポットです。

阿妹茶楼は外観だけでも圧倒的な存在感があるのですが、なかに入ると台湾レトロな装飾に包まれた素敵な茶屋になっていることも特徴です。

静かな茶芸館で台湾自慢の高山烏龍茶やお茶菓子を味わいながら、窓から九份の街並みや遠くの海を望むことができます。

阿妹茶楼は九份観光の休憩スポットとしてもおすすめで、窓の向こうで刻一刻と変わる空と山の色合いを眺めながら過ごす時間はまさに贅沢そのものです。

赤提灯に包まれる九份の夕暮れと夜景

九份で最も美しい特別な時間帯は、やっぱり夕暮れから夜にかけてです。

昼間のにぎやかさとは雰囲気もガラリと異なり、空がだんだんと青黒く染まり始めるマジックアワーになると、街は一気に幻想的な空気に包まれていきます。

古い家々の窓や軒先に吊るされた赤提灯にぽつりぽつりと灯がともり、オレンジ色の灯りが石段をやわらかく照らすと、九分の街全体が映画の世界のように神秘的に輝きだします。

夕方から夜の九份のなかで、一番の絶景が見られる人気スポットは阿妹茶楼の周辺です。

石段の下から阿妹茶楼を見上げると、3階建てのレトロな茶楼が赤い提灯に彩られて、思わず足を止めて見とれてしまう夜の美しい光景が広がります。

九份からの帰り道

幻想的な夜の九份を楽しんだら、台北に向けて帰ります。

九份から台北市内までは、バスを利用して戻ることができますが、夜間は本数が少なく、バス停には長蛇の列ができることもしばしば。

九份は夕方から夜の観光が人気なので、週末や観光シーズンは1本見送らないと乗れないほど混雑することもあります。

そもそも九份・十分エリアは台北からのアクセスが複雑で、乗り換えや本数の少なさをはじめ、台北からの行き帰りをどうするかに悩むいエリアとなっています。

そのため、台北から日帰りで九份と十分の両方を観光したい方には、台北から出発するガイドツアーの利用がおすすめです。

例えば、BUYMA TRAVELのガイドツアーを利用すれば、専用車で移動できるので、行き帰りの混雑や時刻表を気にせずに観光が楽しめます。

十分での天燈上げや九份の絶景をしっかり満喫でき、帰路はそのまま台北市内の夜市に立ち寄るプランも可能なので、時間を有効活用したい方にもぴったりです。

貸切車での観光プランだから、他の観光客を気にしなくていいことも大きなポイントなので、移動の手間と混雑のストレスを一気に解消したい方は、ぜひツアープランもチェックしてみてください。

台北から日帰り台中観光1日モデルコース

宮原眼科

台北から新幹線を利用すれば、ほんの1時間ほどで気軽に行ける台中は、芸術と台湾の自然が楽しめる魅力あふれる都市です。

台北から日帰りで観光する台中プランでは、カラフルな壁画があふれる「彩虹眷村」、レトロモダンな建築で人気のスイーツスポット「宮原眼科」、そして台湾屈指の絶景夕景スポット「高美湿地」を巡ります。

SNSで話題になったアートに観光スポットにスイーツ、そして鏡張りの世界が広がる台中の絶景と、人気スポットをめぐる台中モデルコースを見ていきましょう!

彩虹眷村(インスタ映え抜群!虹色の村)

台北から台中までは、高速鉄道を利用して約1時間。

台湾中部・台中観光の1日でまず訪れたいスポットは、村全体がカラフルなアートで彩られている彩虹眷村(レインボービレッジ)です。

彩虹眷村はもともと、軍人とその家族が暮らしていた集合住宅地で、老朽化が進み取り壊しが予定されていました。

しかし住人のひとりであった黃永阜さん、通称「彩虹爺爺(レインボーお爺さん)」が、2008年頃から自宅や近所の壁に独学で絵を描き始め、彼の描くユーモラスで鮮やかなアートが口コミで大きな話題に!

色とりどりのペンキでカラフルになった彩虹眷村は、カラフルな街並みがかわいいとSNSで話題になり、今では台湾・台中観光に欠かせないスポットの1つとなっています。

村に一歩足を踏み入れると、そこはまるで絵本の中のようなアートな世界が広がっていて、壁、地面、窓、ドアに至るまで、あらゆる場所にカラフルなペイントが施されています。

村全体はこぢんまりとした造りで、30分〜1時間ほどあれば一周できるサイズですが、撮影ポイントや見どころは多数。

特に人気のスポットは、赤・青・黄色の壁に大きく「知足幸福」と書かれた壁画です。

2022年8月に建物の安全性の問題から彩虹眷村が一時閉鎖され、一部の壁画が損傷する出来事もありましたが、修復作業と安全対策が進められ、2023年6月1日から一般の観光が再開しています。

宮原眼科

宮原眼科
宮原眼科

彩虹眷村でカラフルなアートを満喫したあとは、再び台中市街地へ移動して、グルメとショッピングが楽しめる街歩きをスタートしましょう。

最初に立ち寄りたいのが、台中駅近くにある宮原眼科です。

宮原眼科は1927年に東京大学出身の医師・宮原武熊博士によって設立された、当時台中最大の私立病院で、現在は歴史的建物をリノベーションした台湾を代表するスイーツショップとして有名です。

宮原眼科の外観は重厚な赤レンガ造りで、内部は「大正時代の華麗さと昭和の簡素さ」が合わさったような折衷様式。

宮原眼科は建築そのものが見どころとなっており、なかでもとくに注目なのが、天井まで高く積み上げられた本棚と、鏡を使った装飾が織りなす幻想的なエントランスホールです。

圧倒に幻想的な空間は、まるでハリー・ポッターの魔法学校に迷い込んだようと評されることもあり。

宮原眼科をを運営するのは、台湾の人気菓子ブランド「日出グループ」で、店内には伝統的な味わいが楽しめるお菓子やスイーツがずらりと並んでいます

宮原眼科のアイスクリームサンデー

なかでも注目しておきたいスイーツは、アイスクリームカウンターです。

常時30種以上のフレーバーが用意され、台湾産のフルーツやお茶を使ったユニークな味がそろっています。鉄観音茶とタロイモやマンゴーと情人果を組み合わせるなど、宮原眼科ならではのフレーバーを楽しめることも魅力です。

2階には上品な空間でアフタヌーンティーを楽しめるレストラン「酔月楼」が併設されています。

酔月楼はミシュランガイドのビブグルマンに3年連続選出された名店でもあり、味も雰囲気も一級品。

買い物を楽しむなら、1階のお土産コーナーも見逃せません。パイナップルケーキ、ヌガー、チョコレートなど、台湾旅行定番のお土産が美しいパッケージに包まれて並び、試食を楽しみながらお買い物が楽しめます。

台中第二市場

続いて台中のローカルな空気を楽しむべく、台中駅から徒歩約10分の台中第二市場へ。

台中第二市場は、日本統治時代でもある1917年に「新富町市場」として誕生した市場で、100年以上にわたり地元の人々の食を支えてきた歴史あるスポットです。

六角楼という高い天井と六角形の構造が特徴のレトロな建物を中心とする市場で、活気ある食堂や屋台が軒を連ね、朝から多くの人でにぎわいます。

台中第二市場で味わいたいのは、なんといっても台中のB級グルメの数々です。

まず味わいたいのは、台中第二市場にある名店の福州意麵です。香ばしい肉味噌と揚げエシャロットが絡んだモチモチ麺は絶品で、プリプリの魚団子スープとセットで楽しむのが定番です。

もうひとつの人気グルメが、山河魯肉飯のトロトロ角煮丼。甘辛いタレがご飯に染み込み、一度食べたら忘れられない味です。

ランチを兼ねて台中のB級グルメとレトロな市場の雰囲気を楽しんだら、午後からの台中観光も楽しんでいきましょう。

春水堂 本店(タピオカミルクティー発祥の地)

台湾旅行では、本番のタピオカミルクティーを楽しみたい!という方は、台中が誇る名店「春水堂(チュンスイタン)本店」に向かいましょう。

実は台中は、タピオカミルクティー発祥の地としても有名です。

1983年に創業の春水堂は、1987年には世界で初めてタピオカ入りミルクティー「珍珠奶茶」を生み出した、タピオカ文化の原点とも言えるお茶カフェです。

台中柳川沿いに本店があり、宮原眼科や台中第二市場から徒歩10分ほどでアクセスできます。

落ち着いた店内では、濃厚な紅茶ミルクと大粒のブラックタピオカが絶妙にマッチした元祖タピオカミルクティーを大満喫!甘さや氷の量まで自分好みに調整して楽しめます。

ドリンクだけでなく、点心や麺類といった軽食も充実しているため、旅の休憩にぴったりのスポットです。

市場のローカルグルメもいいけれど、落ち着いた店内でランチを楽しみたい方にもおすすめです。

高美湿地(台湾の天空の鏡で絶景体験)

台中観光の締めに観光したいのは、台中屈指の絶景スポットと呼ばれている高美湿地です。

高美湿地は広大な自然空間に、空が水面に映り込む鏡張りの景色が見られるスポットで、ウユニ塩湖を思わせる幻想的な景観から、台湾のウユニ塩湖とも呼ばれています。

最大の魅力は、干潮時に見られる「天空の鏡」現象です。水位が浅くなるタイミングで空が湿地の水面にくっきりと映り込み、上下対称の幻想的な風景が高美湿地に出現します。

鏡の上に自分が立っているような写真が撮れると話題で、特に夕暮れ時には黄金色の太陽が水面に反射し、空と地面が溶け合うような絶景は圧巻のひとこと。

一生に一度は見たい台湾の風景とも呼び声が高く、鏡張りの瞬間を見ることができた人からは「台湾で一番感動した景色だった」といった感想も多数です。

また、高美湿地には巨大な風力発電の風車群が立ち並んでおり、雄大な自然と近代建築があわさった独特な景色も特徴の一つです。

高美湿地を観光する際は、絶対に押さえておきたいのが干潮の時間帯です。水面が鏡のように空を映し出す「天空の鏡」が見られるかは、訪れるタイミングが最も重要となります。

とくにおすすめなのが、干潮と夕日が重なる時間帯で、日没の30分〜1時間前に到着しておくと、明るさの残る中で鏡面の絶景を楽しみつつ、夕日とともに色を変えていく空のグラデーションをじっくり楽しめます。

干潮と夕日のタイミングが合わないと、天空の鏡の美しさを今ひとつ楽しめないのですが、潮の時間帯や天候、アクセスルートまでをトータルで考えると、ややハードルが高いことが観光の気がかりになるポイント。

高美湿地の絶景を確実に楽しみたいという方は、BUYMA TRAVELのガイド付きプランの利用もおすすめです。

台湾在住の日本語ガイドが、干潮の時間や天候を把握したうえで、ベストタイミングに合わせて行程を組んでくれるため、自力では難しい絶景タイムをばっちり観光することができます。

台北市内のホテルから往復送迎付きで、台中の観光スポットを日帰りで巡れるので、台北とあわせて台中が気になる方はぜひ詳細をチェックしてみてください。

\台北から日帰りで行く/

さいごに

BUYMA TRAVEL

本記事では、台湾観光で行きたいスポットを中心に、3日分のモデルコースをご紹介しました。

台北の3大観光スポットとグルメを大満喫する1日に、台湾の絶景スポットをめぐる九份・十分を楽しむ1日、そして台北から行く台中のアートと自然をぎゅっと詰め込んだ1日です。

どのモデルコースも短いスケジュールのなかに、台湾だから楽しめるスポットを盛り込んでいて、台湾旅行で楽しみたい歴史にグルメ、そして台湾で見たい絶景を凝縮した内容になっています。ぜひモデルコースを参考にして、素敵な台湾旅行を計画してもらえたらと思います。

台湾はとくに絶景スポットまでの移動が大変なので、アクセスに不安がある方は、現地ガイド付きのツアーを活用すれば、効率よく安心して各地を巡ることができます。

もし台湾からの帰国日ぎりぎりまで観光したいという方は、帰国日の数時間を利用した観光ツアーの利用もおすすめです。

空港までの移動と観光がセットになっているので、帰国日に人気スポットをめぐりたい方は合わせて参考にしてみてください。

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