
週末のパリ観光で楽しみたい、フランスならではの体験でおすすめなのがパリの蚤の市めぐりです。
アンティーク雑貨やヴィンテージファッション、年代物のインテリアなど、パリの蚤の市では現地でしか手に入らない一点ものとの出会いとお買い物が楽しめます。
パリの蚤の市の歴史は古く中世から行われており、フランス現地の暮らしや文化を感じられるローカルな雰囲気も魅力の1つ。
しかもパリ蚤の市の多くが週末に開催されるので、日曜日にぴったりの観光スポットとしても人気となっています。
この記事では、初心者でも安心して楽しめるパリ観光で特にオススメしたい蚤の市を厳選してご紹介。
あわせて、パリ蚤の市めぐりと市内観光がセットになったお得な日本語ツアーもご案内していますので、パリで特別な1日を過ごしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
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パリの三大蚤の市
パリ市内やその周辺には、週末を中心に開かれる大小さまざまな蚤の市があります。
なかでも特に有名なのが、「パリ三大蚤の市」と呼ばれているクリニャンクール(サン・トゥアン)、ヴァンヴ、モントルイユの3つのマーケットです。
パリの三大蚤の市は、どこも初心者でも楽しめる場所ばかりですが、蚤の市の雰囲気や規模、扱うアイテムはマーケットによって異なります。
クリニャンクール サン・トゥアンの蚤の市(Marché aux puces de Saint-Ouen)

サン・トゥアンの蚤の市は、パリ北部の郊外、サン=トゥアン市に位置するパリ最大規模の蚤の市です。
1870年から続く蚤の市でもあり、世界最大級のアンティークマーケットとしても知られています。
およそ7ヘクタールにわたり広がるとも言われるエリアには、2,000以上の店舗が軒を連ね、アンティーク家具やアート作品、ヴィンテージファッションなど、専門性の高いアイテムがずらり。
サン・トゥアンの蚤の市は、パリ蚤の市の聖地といった規模と雰囲気が特徴で、12の屋内市場と5つの屋外エリアがひしめき合い、陶磁器、古着、アクセサリー、美術品とあらゆるアイテムがずらりと並んでいます。
プロのバイヤーも訪れる本格派の市場でもあり、ときにはシャネルやディオールの古いバッグ、19世紀の家具など、歴史を感じる逸品に出会えることも魅力です。
マーケットは「ドーフィーヌ」や「ヴェルネゾン」など複数のエリアに分かれており、それぞれにテーマや特色があります。
敷地は広く、たとえば全天候型の「ドーフィーヌ市場」は古書やレコードが豊富で、宝探しのようなワクワク感が楽しめます。
迷路のような「ヴェルネゾン市場」や高級アンティークの「ポール・ベール&セルペット市場」なども人気です。どのエリアを回るか事前に決めておくと効率的です。
サン・トゥアンの蚤の市は、屋内型と屋外型が混在している蚤の市なので、天候に左右されにくいことも嬉しいポイント。
休日のフランスらしく、お昼頃にはワインを飲んでひと休みする雰囲気もあり、この場所ならではの魅力もたっぷり詰まっています。
アクセスはメトロ4号線「Porte de Clignancourt」駅から徒歩。毎週土・日・月曜に開催され、店舗は10時頃からオープンします。
ただし治安面には注意が必要なので、スリ対策を忘れずに。見学だけでも十分楽しめるので、パリ観光のついでに訪れて間違いのない蚤の市です。
安全に蚤の市を観光したいという方は、パリ在住の日本人ガイドが行っている現地ツアーの参加もおすすめです。
ポール・ベール・セルペット市場
クリニャンクール蚤の市内でも、とくに高級アンティークが集まるエリアが、ポール・ベール・セルペット市場です。
18〜20世紀の家具や装飾品、アート作品、ジュエリー、ブランドアイテムまで、希少なアイテムが並び、パリの一流ディーラーたちが集まるマーケットとしても有名。
世界中のバイヤーやデザイナーも足を運ぶマーケットでもあり、高級アンティークの蚤の市なので、価格帯は高めですが、気軽に見学だけでも十分に楽しむことができます。
ポール・ベール・セルペット市場はブースごとに専門ジャンルが分かれており、高級ヴィンテージ家具をはじめ、美術館のように取り揃えられたアイテムをじっくりと見て回ることができます。
営業は毎週土・日・月曜、10時頃〜18時頃まで。雨の日でも快適に楽しめる屋内型なこともポイントです。
フランス家具やインテリアが好きな方はもちろん、アンティークファンには見逃せないスポットです。
ヴァンヴの蚤の市(Marché aux puces de la Porte de Vanves)
ヴァンヴの蚤の市は、パリ14区の南側に位置し、治安も比較的安定している中規模の蚤の市です。毎週土・日曜の週末限定で、朝7時から14時ごろまで開催されています。
パリの中心地からアクセスしやすいこともあって、観光客にとっても訪れやすい蚤の市としても人気なのがヴァンヴの蚤の市。
早朝7時にはまだ開いていない店も多いですが、蚤の市は9時頃から賑わい始めます。
商品は家具や雑貨、アート作品、ヴィンテージの衣類やアクセサリーまで幅広く、プロの収集家から初心者まで楽しめるラインナップ。
100軒以上の露店が並ぶ通りをのんびり歩けば、ヴィンテージの雑貨やポスター、香水瓶、ボタン、古書など可愛らしい品々に出会えます。
掘り出し物を探しに、多くの観光客が早朝から集まる人気スポットでもあり、なかにはシャネルやエルメスといったブランドの掘り出し物に出会えることもあります。
通り沿いに細長く続くレイアウトで開放感があり、クレープの屋台や大道芸人など、地元の生活に溶け込んだ雰囲気も魅力の1つです。
ヴァンヴの蚤の市は陽気なオルガン弾きの名物おじいさんがいることも有名で、初めて蚤の市を体験する方にぴったりのマーケットです。
オルガンのメロディーが響き、フランスならでは雰囲気のなか蚤の市めぐりが楽しめるのは、ヴァンヴの蚤の市ならでは。
並木道沿いに露店が並ぶ開放的な雰囲気もヴァンヴの蚤の市の魅力で、マーケットのなかにはクレープ屋台やホットドリンクを販売している屋台もあり。
最寄りはメトロ13号線「Porte de Vanves」駅。初めてパリの蚤の市を訪れる方や、短時間で雰囲気を楽しみたい方にぴったりです。
モントルイユの蚤の市(Marché aux puces de la Porte de Montreuil)
モントルイユの蚤の市といえば、ローカル感満載のディープなマーケット。パリ20区の東端に位置し、パリジャンが日常的に利用する生活感あふれる蚤の市です。
土・日・月曜の朝から夜まで開催されており、古くからパリ市民に親しまれてきた歴史ある市場でもあります。
入口付近には衣類や生活雑貨も多く、どこかフリーマーケットのような印象を受けることも特徴で、古着や靴、雑貨、工具や家電パーツといった雑多なアイテムが並んでいるのもモントルイユの蚤の市ならでは。
モントルイユの蚤の市は観光地化されていないため価格も手頃で、1ユーロ均一のワゴンに出会えることもあるなど、庶民的な雰囲気が漂っています。
ただし、ローカルな分ルールも独特です。たとえば写真撮影は店主に確認を取るのがマナーとされる場合もあり。
また値札がない商品も多いため、値段交渉がお買い物では重要になってきます。
治安もエリアによって差があるため、貴重品の管理などスリや置き引きなどの対策はしっかりと行うよう注意してください。
パリの治安が気になる方は、ホテルと治安についてまとめた以下もあわせてチェックしてみてください。

アリーグルの蚤の市
パリの蚤の市はもちろん三大蚤の市だけではありません。パリには個性的で魅力的な蚤の市が他にもたくさんあります。
アンティーク家具をじっくり探したい方から、気軽にヴィンテージ雑貨を見たい方、平日しか時間がない旅行者まで、目的に合わせて楽しめるのがパリの蚤の市の魅力です。
パリ12区の下町エリア、バスティーユ近くにあるローカル市場の一角で開かれているのが、アリーグルの蚤の市です。
アリーグルの蚤の市はこぢんまりとた規模ですが、古本や古い写真、カトラリー、ポストカード、人形など、パリの暮らしを感じるアイテムが揃っています。
アリーグルの蚤の市が開かれているアリーグル広場では、マルシェが一緒に開かれていることも特徴で、チーズやパン、ワインの量り売りなども楽しめます。
蚤の市で買い物を楽しんだとは、名物ワインバー「ル・バロン・ルージュ」で一杯なんて過ごし方もおすすめです。
アリーグルの蚤の市は、火〜日曜の8:00〜13:30頃に開催(月曜休)です。
平日でも観光できる蚤の市は少ないので、パリ滞在中に土日は時間が取れない方でも立ち寄れることも魅力です。
アクセスはメトロ8号線「Ledru-Rollin」駅から徒歩圏内です。
蚤の市めぐりなら現地ガイドツアーがおすすめ

パリの蚤の市は気になるけれど、
「どの蚤の市に行けばいいのか分からない」「フランス語が話せないから値段交渉が不安」「治安が心配で一人では行きづらい」
そんなお悩みを持つ方も多いかなと思います。
実際、パリの蚤の市は広大な敷地にお店が点在していたり、場所によってはローカルな雰囲気が強く、スリをはじめ治安も気になるので、初めての方には少しハードルが高く感じられるかもしれません。
パリの蚤の市を気軽に観光したい方におすすめなのが、日本語ガイド付きの現地ツアーです。
BUYMA TRAVELの現地ツアーを利用すれば、経験豊富な日本人のガイドが蚤の市をご案内させて頂きます。
行きたい蚤の市へスムーズに案内してもらえるだけでなく、商品の見方や価格交渉のコツ、安全面での注意点などもサポートOK!
蚤の市だけでなく、パリ周辺の街歩きや観光スポット、カフェ立ち寄りなどを組み合わせたプランもあるので、効率的にパリを満喫できるのも魅力です。
「せっかくなら、失敗のない楽しい買い物にしたい」「限られた時間で充実したパリ観光がしたい」
という方は、ぜひ旅のスタイルに合わせてご利用ください。
蚤の市だけではなく、パリを1日まるごと日本語で観光したい方は、自由に内容を決められるフリープランも大好評です。
蚤の市を120%楽しむための6つのポイント
パリの蚤の市を最大限に楽しむには、ちょっとしたコツを押さえておくのがポイントです。
ここでは初めての方でも安心して楽しめるよう、事前に押さえておきたい6つのアドバイスをご紹介します。
朝は勝負の時間帯!
パリの蚤の市で良いものを手に入れるなら、朝イチが狙い目です。とくにヴァンヴやアリーグルのように午前中で終了する市場は、できるだけ早く到着するのがベスト。
開場直後は品揃えが豊富で、プロのバイヤーも動き出す時間帯です。一方、閉店間際には値下げ交渉がしやすくなることもあるので、安くアイテムを買いたいという方は、あえてラストを狙うこともありです。
服装と持ち物はシンプルかつ実用的に
蚤の市巡りは長時間の屋外歩きが基本となります。なのでスニーカーや歩きやすい靴、動きやすい服装で出かけましょう。
また高級ブランドのアイテムはスリの標的になりやすいため、控えめなコーディネートが安心です。
持ち物はエコバッグやリュック、そして蚤の市は現金払いがほとんどなので、小銭を多めに現金も忘れずに。
お店を見るときは挨拶をしよう
パリの蚤の市では、店主とのちょっとした会話も楽しみのひとつ。お店を覗くときは、まず「Bonjour(こんにちは)」と挨拶を。
無言で商品を触ったり、無断で撮影したりするのはマナー違反と見なされることが多いのでご注意ください。
値段交渉
蚤の市といえば、店主との値段交渉も魅力のひとつです。
とはいえ、いきなり極端な値下げを求めるのは避けて、笑顔で「もう少しお安くなりませんか?」と聞いてみることがおすすめ。
まとめ買いすれば値引きが通りやすくなるケースもあります。
ただし、サン・トゥアンの高級アンティーク店など、交渉が難しい店舗もあります。あくまで「ダメ元で楽しむ」くらいの気持ちでの値段交渉がおすすめです。
なお、提示された金額から10%〜20%程度の割引が一般的な目安です。
スリ・置き引き対策はしっかりと
パリで人気の蚤の市ですが、残念なことにスリが紛れていることがあります。
リュックは前に抱える、スマホや財布は内ポケットやファスナー付きのバッグに入れる、派手な装飾品は控える、といった基本の防犯対策を忘れずに。
とくに高額な現金やパスポートはホテルに置いていくと安心です。
また混雑する場所ではさらに注意が必要。買い物や値引き交渉に夢中になって、周囲への警戒がおろそかにならないよう注意してください。
トイレ事情
サン・トゥアン市場内に有料の公衆トイレがあったり、カフェやレストランのトイレを利用できたりします。
ただし公衆トイレが少ない、見つけにくい場合もほとんどなので、できれば蚤の市に出発する前に駅で済ませておくことがおすすめです。
さいごに

パリの蚤の市は、観光名所とはひと味違う暮らしの中のパリを感じられる特別な場所です。
限られた旅の時間でも、少しだけ足を延ばすことで、思いがけない出会いや発見が待っています。もし「どこから巡ればいいかわからない」「移動が不安…」という方には、日本語ガイド付きのツアーもおすすめ。
蚤の市と市内観光を一度に楽しめるプランなら、初心者でも安心して満喫できます。
週末のパリ観光に、ぜひ蚤の市めぐりを組み込んでみませんか?古き良きパリの空気を感じながら、心に残るパリ旅行を楽しんでもらえたらと思います。